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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

作者: 硝子ノ馬

ふと




上を見たことがある。





真っ暗な闇の中。





其処だけが妙に明るくて、




それは一種異様な光景で。






此処にいる筈の自分が






その明るいところの中心にいて、





腕、脚、首が何かに縛られて磔にされていて、






骨盤から鳩尾にかけての腹部の柔らかい部分に







夥しい数の刃物が突き刺さっていた。






明らかに出血多量で死んでもおかしくないのに、






其処で磔になっている自分はまだ生きていて、








痛みを越えてしまったのか、








その顔は苦しみながらも笑っていた。








そして呟いている。








『ああ、まだ逝けない』








『まだ死ねない』








『こうも苦しむよりは、死んだ方がいいのに』








『楽になりたいのに』









『まだ、生きなければならないのか』









嗤いながら







哭きながら







そう、あそこにいる自分が呟いていた。







そして







また一つ







刃物がその腹部を貫く。








流れる血がまた濃くなる。







磔られた自分は







痛みに咽び泣きながらも尚







嗤うしかなかった。








いずれは、あの自分も死んでしまうのだろうか。








おそらく一つであろう願いは叶うのだろうか。








解放されることはあるのだろうか。







もし、そんなことがあれば、











次にあの役目を負うのは、この私なのだ。





(このワタシには、諦めることしかできない)





(苦しまない余地など、与えられないのだから)

見た夢を書いただけです。磔られた自分が死んだら今の人格も死ぬんじゃないかと個人的に思ってます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 私の解放もまだのようです……
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