1/1
序章 かれらの時間
青い星を睥睨し、その蒼穹に位置する虚構宇宙観測都市。
月の質量にさえ比肩しないごくわずかなナノサイズトルーパーは、宇宙線、隕石、デブリ、異星人、無法者を破壊し続ける、デイ・ブレードを無限回放出し続けていた。
燃える瞳、砕ける身体、粉微塵になる組織、滅ぶ種族、破られる法。
日の満ち欠けが彼の人生で、死線をくぐるという状況には程遠く、戦略戦闘という概念すら無く、今日も彼は動き続ける。
ーーー彼が眠りに落ちるとき、その瞼の裏に映るものはいったいなにか。
ーーー彼の心音が早鐘を打つとき、瞳が捉えるものはいったいなにか。




