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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。

転生少女は覚えててほしいそうです。

作者: 已己巳己
掲載日:2026/01/19

「あなた、誰?」


そう聞かれた。


一瞬意味がわからなかった…


急に頭の中に


〘転生者特典〙


・定期的に存在を忘れられる


・不老不死


笑えない…


確かに私には、確かに前世の記憶がある。


前世では悪いことなんてしたことなかったはずだ。


なのになんで、こんな呪いのような転生者特典になるのかがわからなかった。


いいや、わかりたくない、信じたくない。


なのに目の前の母親や父親、ましてや一緒に寝ていた妹が私に対してこんなこと言うはずない。


何かの冗談だと思い、


「何言ってるの?

私だよ、お母さん、お父さん」


そんなことを言うが、


「?この家には、子どもは一人しかいないぞ。どこかの家と間違えていないか?」


そんなことを言ってきた。


冗談だと思いたい、信じたくない。

それなのにあの頭に流れてきたあれは、ほんとなんだなと、冗談じゃない、真実だと、いやでもわかる


だがそれを信じたくなくて、家を飛び出した。


だが私を知ってると言った人は、誰もいなかった。


いくら聞いても


「お前みたいな嬢ちゃんしらないよ」


「誰だお前?」

そう言われるだけだった


何回目かの知らないよと言われたとき、私の何かが折れた音がした


少し離れたところにある森に行った。


魔物にでも襲われて死ねればいいとそんな気持ちで入った。


食い破られる皮膚、噛み砕かれる骨


そんなことはどうでも良かった。


そんなことより再生し続ける皮膚、出続ける血が、私は本当に死ねないと感じさせた。


いくら痛みを感じても死なない、死ねない。


ただ痛いだけ。


痛みにもなれてきたとき、気づいたら魔法を使ってた。


空間が歪みそして次の瞬間には、私のことを餌にしていた魔物が、首をねじ切れて死んでいた。


その光景に思わず良いなと感じてしまった…。


何日たったかわからないが少し頭が冷えた。


どうせ定期的に忘れられるならこっちの世界を見てみよう。


転生者特典はクソッタレだがこの世界は悪くないかもしれない。


いいや、そうに決まってる。


そう思わないと更に自分が自分じゃなくなる。


そう思い何年か世界を見て回った。


何十回、何百回忘れられて、そしてわかったことがある。


・忘れられるまでの期間は1週間


・見た目は、14〜16歳ごろで止まってる








ある時、ある村に立ち寄るつもりだったが、忘れられる周期の2日前だったため、少しその村の近くで時間を潰してた。


すると立ち寄る予定だった村から煙が上がっていた。


なにが嫌な予感がしたため急いで、村に向かったが。


ついたときにはもう、手遅れだった。


盗賊に襲われていたが、見ればわかる。


ほそぼそと暮らしていただろう村に広がる死屍累々。

そして村を物色する盗賊共。


村に入り生存者がいないか、確認しながら。


魔法で盗賊の首をねじ切る。


「・・・・」


後ろの建物から気配がしたので、入ってみると、地下室がありその中には、檻とその中にいる綺麗な黒髪をした一人の少女がいた。


一目見ればわかってしまう。

この子がどんな扱いを受けてきたのか


この世界では、いつの間にか黒髪は悪魔の子、忌み子として扱われるようになっていた。


だから、私は檻を壊して、手を差し伸べながら。


「大丈夫?

外に出てみる?」


そう、できるだけ優しく聞いてみたそしたら


「勝手に外出たら、殴られる、怒られるだからダメ」


そんなことを言ってきたから


「村の人ならもうみんな盗賊に襲われて死んだよ。

だから君を殴る人も、いないし怒る人もいないよ」


「ホント?」


「本当だよ」


そう言うと目の少女は私の手を取って、


「外に出たい」


とそんなことを言ってきただから私は、その手をつなぎながら地下室をでたそして


少女は外に出て、もう暗くなった空を見ながら。


「久しぶりです、こんなに綺麗なお月様を見るなんて」


「確かにね、とてもきれいだ」


その後に、この村の惨状に、目をつぶればだけど、小さく呟いた。


「私実は、転生者なんですよ。

といっても前の世界で暮らした記憶なんてほぼないですけどもね」


とそんなことを言ってきた。


一瞬何を言ってるのかわからなかったが。


自分以外に転生者がいるのかと驚いたが、思ったが自分以外にもいる可能性は、あるよなと納得した。


「なんか反応が薄いですね・・」


と不機嫌そうに言ってきたから。


「驚いてはいるさ

でも私も転生者だからさ自分以外にもいるのか〜ぐらいだったよ。

私は異世界特典をもらったけど君は、もらった?」


そう返すと、

少し驚いた顔したあと、


「もらいましたよ。不老不死と記憶の改変を無効にするとかだったと思います。

あなたは?」


「私?

君と同じ不老不死と定期的に人から忘れられるだよ」


「?人に忘れられるとは?」


「そのまんまだよ、

簡単に言うとね、家族、友達、村の人の自分に関する記憶がなくなる」


頬に何かが伝う、感覚がしながら、そう返すと。


少女は、やってしまったという顔をしながら。


「ごめんなさい」


と、謝ってきた。


「なんで謝るの?」


「だって泣いてるじゃないですか…」


そう、指摘されてあの頬を伝う感覚の正体が、涙だったことに気づく。


「なんで私は泣いてるの?

だって慣れたはずじゃない……。

あの時お父さん、お母さんましてや妹までに、旅で仲良くなれた人にも

忘れられたときに・・」


そんなことを言ってたら、急に目の前の少女が抱きついてきた。


「嫌な記憶を思い出させてごめんなさい…。

もう思い出さなくていいですから」


と、泣きながら言ってきた。


心のなかで、きっとこの子もこの夜が終わったら、忘れるだろうなと思いながらも。


「あなたは、私を覚えてくれる?」


「はい!

だって私の異世界特典は記憶の改変の無効ですよきっと覚えていられるはずですから泣くのはやめてください…

私まで悲しくなるので」


そこまで言うなら信じてみようかな、そう思えた。


できるだけ、優しく抱きしめ返しながら。


「そう言うならちゃんと覚えててね。

今更な気がするけど私の名前は、エリカだよ、よろしく」


「うん

私の名前は、ノアです、こちらこそよろしくお願いします」


そうして改めて顔をあわせるそうすると。


少し潤んだ目をした、ノアがいた。


「「きれい…」」


とお互いに言い合った。


少し頬が熱くなるのを感じる。


「何言ってるの、ノアのほうがきれいだよ…」


「何を言ってるですか、

あなたのような月明かりのような美しい白い髪、琥珀のような綺麗な目をした人なんてなかなかいませんよ」


「ノアだって

黒曜石みたいな綺麗な黒色の目と髪の人なんてなかなかいないよぅ・・・」


そんなことを言ってたら。


「ふぁ〜」


とノアがあくびをしていたので、


「そろそろ寝る?」


「うん…

このまま抱きしめた状態で寝たい」


そんなことを、言ってきたから少し広く寝袋を広げて二人で抱き合って横になった。


「おやすみ

私のことをちゃんと覚えててね」


「おやすみなさい

私の方も覚えていたいですよ」


そして、私達はお互いに抱き合った状態で、眠りについた。








夜が明ける、少し前に目が覚めた。


不安だ。


もしノアが私を忘れていたらと、思うと心が締め付けられる感覚がした。


少し上半身を上げる。


それに気づいたのか、ノアの方も起きた。


そして私は。


「おはよう…

私のこと覚えてる?」


そう聞く。


「もちろん

おはよう、エリカ」


私は、涙を流しながら、ノアに抱きついた。


「よかったよぅ…

私、ノアに忘れていたらと考えると怖くて、怖くて、本当によかったよぅ…」


と私が、言ったら。


ノアが、優しく撫でてくれながら。


「大丈夫だったでしょう?

これからもずっといっしょにいようね」


「うん」


日差しが、私達と、世界を少しずつ照らし、そして私の心も、暖かく照らしてくれる。


その夜明けは、一人でみるよりも、何倍も輝いて見えた。

ここまで見てくださりありがとうこざいます

少し日常描写を思いついたのでここに載せときます


目が覚める。


今日も一日が始まるけど少し前までとは違いとても暖かい。


ノアの体温が香りが私を包み込む、それだけでとても幸せだ。


少しすると、ノアが起きたのか、上半身を起こしてこちらを向いて、


「おはよう。エリカ」


まだ眠そうに目をこすりながらそう言うノアがを見て、


「おはよう、ノア」


そう返す。


そんなことないとわかりながらもこう聞く。


「ノア、まだちゃんと覚えててくれてるよね」


「当たり前だよ、エリカ」


あぁやっぱり安心する。


こんな日々が毎日続いてほしいな。

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