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テトラポッド

作者: 三春星秋

私はこの方、テトラポッドというものを見たことがないのです。

記憶の片隅にあるかないかの狭間であります。

あると思えば脳内で映像が浮かんできて、ないと思えば本当にないのです。

私は記憶力が弱く子供の頃の記憶すら薄れてきてしまっている次第であります。


このような感じなので、母と昔話をすると、そんな事あったっけ、と思う事も多々でした。


ところで、私は母が何でも知っていると思っていた事もありました。

でも母は知らない事の方が多い事が徐々に分かりました。


小学生の隔たりと言いますか、親、先生、周囲の大人たちの事を神格化してしまう。


知らない事を"大人"の話で聞いて知ったような口振りで私は誰かに話している。


私はそういうことなのだ。

実際、この眼で見ていないテトラポッドというものを私は知っている。

知っているといえば知っている。

知らないといえば知らない。


デジタルが親に成り代わっているのだ!

お前、知っている事は何だ?

知っている口振りで話していないか。

だから私はこの方、テトラポッドというものを"見たことない"と言ったのです。

"この眼"で見たことないのです。

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