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型番をなぞらせない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

流行らないのは、誇りに思った方が良い。

其れだけ真似しにくい。という解釈が出来るのならば。

私の体感では一ブーム前が『悪役令嬢』、今のブームが『シンデレラストーリー』である。勿論この軌道に乗れば、というか、このルートに倣って居れば、必然的に読者も着いてくる。

では何故流行ったのか。其れは多分、雛形が完成されているから。悪役令嬢は悪役令嬢という立場上、何かしらの障害が浴びせかかって来るし、其れを超えないと生き残れない。シンデレラストーリーも何の変哲もない一般人が短期間に華々しい成果をあげないとこうはならない。

勿論、この雛形から外れて、人気をブチ上げたものもあるだろう。けれども流行らない。何故か。単純に難しいから。取り分け頭を使う様なSFやミステリーなんかが上げられる。世界観を構築するにしたって知識が必要、論理的解釈が必要。だから初心者が初っ端書ける代物じゃない。

そして私は何時だって後者を選び続ける。


彼と私はPCのマイページを眺めていた。載せられた情報には、自らが出して来た作品の総数と、作品が並べられている。

「この世界で生きていく一番の糧は『作品に対する自己愛』だ。誰が何と言おうが知ったこっちゃ無い。自分の好きな物書いて何が悪い。其れを数十年単位で続けられる奴は馬鹿みたいに強い。

けれども人間、そんな強く出来てない。だから二番目の糧である『承認欲求』に流れていく。自分の好み押し潰して、他者が好みそうな物を量産する。

ぶっちゃけ、閲覧数だけに目を向けるならば後者を選んだ方が良い。現に多くの奴がそうする。

其れでもお前は文句を垂れながらも、前者を選ぶんだな」

彼は私が投稿した作品のタイトルだけを斜め読みしながら、そんな事をボヤいた。

創作者が真っ先にぶち当たる壁は作ったものが世間に評価されない事にあると思う。自分がどれだけ良いと思っても、周りの承認を得られなければ独り善がりである。そう思って離れていく者は数知れない。

「山を登るならば、エベレストが良いじゃない。富士山じゃなくて」

後者は型番が決まっていて書きやすいから一度でもランキング一位、アニメ化、映画化何かがされると、周り皆が型番をなぞる。流行り易いという事は、其れだけ書きやすいという事。其れだけブームが起こしやすいという事。

けれども多分、私は其れが嫌なのだ。物凄く捻くれた言い方だが作った型番を誰彼構わず模して欲しくないのだ。それが例え、流行りに乗らなかったとしても。オンリーワンで居たいのだ。

「私はね、例え流行りに乗らせたくないんだよ。だって其れだけ型番が作りやすいという事だから。何か作るなら、理解不能と言われても真似出来ないかものが良い。作ったら『○○のパクリじゃねーか。差異なんかねーじゃねーか』って言われるぐらいが良い」

あらすじという型番が作りにくくしなければならない。

ネット小説中での話をしています。

『誰でも自由に書ける』からこそ、初めて書かれる方は先ずは『型番を知る』ということから始めると思います。

仕事と同じで、マニュアルがあった方がやりやすいですよね?

そして難解なものよりも、簡素で分かりやすいものが良いですよね?

それと同じでネット小説でもそうだと思ってます。


悪役令嬢もシンデレラストーリーも、ある程度の型番が定まっている分、慣れてない方でも書きやすいんです。

勿論、『手軽に書ける』という意味で土俵が低いので、『自分でも出来そう』と思って書かれる方が書いた結果、非常にブームになりやすい。


反面、SFやミステリーというのは、ある程度の物理的知識や論理的思考が求められます。

私も非常に苦手です。あれだけ書いてもミステリーは多分手付かずです。

ぶっちゃけ、誰でも書けるものではない。

だから恐らくネット小説で一大ブームを巻き起こす事は難しいと思ってます。


だから純文学に焦点を当てて書いてるんですよ。

人を見てないと、そもそも純文学にさえならないので。


これは私の内面を考えた結果なのですが、多分、ブームを起こしたくない。

誰でも気軽に書ける様な物を書きたくない。

『型番真似るな』と叫ぶ前に『真似されない型番を作れば良い』という発想なのだと思います。


其れがどれだけ醜悪であっても、吐き気を催すものであっても、オンリーワンは其れだけ価値があると思ってますよ。

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