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カノアゲーム  作者: 朔
7/11

運極振りについて

俺達はブラッドラビットを倒した場所へ戻ってきていた。

「やった!あのラストを倒しましたよ!」

「ああ、そうだな。マリリンのスーパーラッキーがなかったらこうはならなかったかもしれない」


「掲示板に書き込んでみますか。えーと、ブラッドラビットを倒した先に隙間が合って近付くと裏ボスの色欲ラストの所へ飛ばされる。っと、こんな感じですかね」

「よく書けていると思うぞ」

「えへへ」


とりあえず、マリリンのことを褒めておく。


「次の街へ進むぞ」

道中のモンスター戦は面白いように勝てた。何しろモンスターが木の根に引っ掛かってこける。こける。それを剣で切り裂いたり、槍で突いたりするだけでいいのだ。


そして次の街ウィンへ着いた。


ラストのドロップ品、爪をどうするか、俺は考えていた。通常なら自分で装備するのだろうが、俺には双剣がある。


売ってみるか・・・とも思ったが現時点でどれほどの値がつくか、想像もつかない。


それならば、自分で持っておくしかない。と心に決めて黙って持っておくことにした。


一方のマリリンは爪を装備することにしたようだ。賢さが50上がる壊れ武器だ。


「マリリンは上がった分のポイントをどうするつもりなんだ?」

「器用さに振ってみることにします」


器用さを上げたことで、マリリンは技能の習得が早くなる。試しにロンダートを教えてみたが、少しの練習で問題なく出来るようになった。


一方の俺はどれにポイントを振るべきか迷っていた。運に振った時の凄さは、マリリンを見て実感している。だが、運ゲーにはしたくない。筋力と器用さにポイントを5ポイントずつ振った。


これで筋力30素早さ45賢さ10器用さ25運10になった。


賢さが低いのが気になるが、スキルを連発するときに賢さの数値が必要になってくる。いわばMPみたいなものだ。


今のステ振りは筋力と素早さでガンガン押しつつ、器用さで急所を狙っていくというところだ。


ウィンでリスポーン地点の設定をした。マリリンとはパーティーを組んだままだ。なんとなくだが、マリリンの運に助けられそうな気がする。


マリリンはマリリンで、リアルで身体能力の高いケンチャンをあてにしていた。どんなモンスターが来ても避けてくれそうな身体能力。それと双剣のスキルも充実しているのが魅力的だ。


今日はウィンでゆっくりと体を休めることにした。そうしていると、掲示板では大いに盛り上がりを見せているのを見つけた。いわく、検証班として、有名パーティーがラストに挑戦したが、五時間経った今も倒せていないという。


男性プレイヤーの数が多い編成だということで、マリリンは

「最初、男性プレイヤーは耳を塞いでいた方が良いですよ」

と書き込んでおいた。


どれくらい役に立つか分からないが、書き込んでおいて正解だろう。


それからほどなくして、

「ラストを攻略した 」

と掲示板に書き込まれたので、マリリンのアドバイスが役に立ったのだろう。


一応ラストを倒した時のステータスも載せておいた。だがこれが、炎上のきっかけになってしまった。

「運96?運極振りなんか役に立つのかよ?」

「女性プレイヤーの方だから、男性プレイヤーが耳を塞いでクリアしたんだろ」

「なるほどな、本来なら足を引っ張っているところだが、運極振りのおかげで雑魚になってたのか」

など、随分酷いことが書かれていた。


このことを俺が知ったのは、マリリンに掲示板を見せて貰ったからだった。


このままにしても仕方ないので、

「運極振りのおかげで助かったようなものだぞ」

と、書き込んだ。


「誰?もしかして本人?」

「自己擁護乙」

など、また炎上したが、

「その運極振りのパーティーの男性プレイヤーだよ」

と書き込むと、一時スレの流れが止まった。


更に、

「運極振りは馬鹿に出来ない。モンスターの同士討ちを引き起こしたりするからな」

と書き込んだ。


「マジか」

「運極振りにそんな副産物がついてくるとは・・・」

と今までとは違った反応を見せた。

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