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うしろの席のクール美少女が授業中いつも俺の背中に照れながら「好き」と書いてくる ~背中に指で書いてるからバレてないと思ってるみたいだけど、実はバレバレな件~

作者:せせら木
――『関谷君が好き。大好きです』 うしろから背中に書き書き……

――三月さん……それ……バレバレです……!

その目つきの悪さとクールな雰囲気から、『目が合った者は殺される』とまで言われ、三月弥生(みつきやよい)は美少女ながらクラスで恐れられ、孤立していた。

ひょんなことから美化委員を押し付けられた俺――こと関谷侑李(せきやゆうり)が委員の仕事である教室の花の水やりのために朝早くから登校すると、教室には三月さんの姿があった。

美化委員として花を枯らすことができない立場にある侑李は、花の知識がある三月さんに教えられる形で毎朝二人きりの時間を誰もいない教室で過ごす。

侑李は普段恐れられている三月さんの笑っている姿や優しいところ、可愛いところを目にし、次第に惹かれていく。三月さんも同様にクラス内で恐れられている自分に優しく接してくれたことから、侑李に好意を抱いていた。

もっと会話をしたい。もっとこの人のことを知りたい。

そうした思いから二人は前後の席同士で授業中にこっそりやり取りをするのだが……。
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