表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/169

1回戦第1試合その1

週末1話予定です。

 

「まずは対戦の組み合わせについてお知らせしまーす。

 まずは第1試合、ユウラシア=カーネット選手対ミーシア=リンスレット選手です!」

 流れ的にいきなり出番かと思ったがユウちゃんが最初だった。


 しかも女の子対決。

 もちろんユウちゃんを応援するけどミーシアって子、子供らしからぬあの目つきはちょっと怖さがあるんだよな。

 愛斧とか言っていたがどんな戦い方するんだろうか?



「第2試合、エリク=ハイルド選手対ユウト=ヤナギ選手!」

 俺は第2試合か。聞いてた通り相手はエリクだ。


 しかし他の人のあの実況を聞いた後だと本気のエリク相手にまともに戦えるかさえ不安になってきた。

 エリクも本戦出るってことはそれなりに強者だろうし。


 とりあえず目標の本戦出場は果たしたし善戦できるよう頑張ろう、うん。

 現実逃避に近い形で問題を先送りにすることにした。



「第3試合、クリスト=ハイルマン選手対アサギリ選手!」

 こっちも予選通過と予選参加に紛れ込んでた内部の人。


 やっぱり気になるのはアサギリさんの力、だよね。

 本戦も対戦相手が全員棄権するのだろうか?

 気になるが試合を見るにはエリク戦で無事でなければならない。

 まずは目の前のことに集中しよう。


「そして本日最後の試合はシュージ=ヤスイ選手対ウルド=マーク選手!」


 勇者vs弓聖と呼ばれてたドラゴン討伐者。

 もう事実上の決勝戦ではないだろうか?

 会場も一段と盛り上がっているのが事実として物語っている。


 説明聞いていると一日一人一試合なんだね。

 しかも決勝前は一日休養日が設けられて本当の意味で全力勝負の決勝が観れる日程みたいだ。



 開会式みたいなものも終わり第1試合の二人を残しステージから降りた。

 俺はというと、試合前に戻って来れば試合はどこでみてもいいってことでレナさん達と見るため観客席へ移動した。

 ただ問題があったとすれば組み合わせが知れ渡っていることもありものすごく応援された。


「エリクの野郎をぶっ飛ばしてくれ!」と強面の冒険者らしき人もいたが本当にあの人は何やったんだろう…。


 試合会場では二人が武器を手に見つめあっている。

「ははは…、女の子が剣や、ましてや斧もってるなんてホント信じられない世界よね…。」

 千佳が苦笑いを浮かべつつ呟いた。


「斧を振り回すなんて大人ですらあり得なかったけどな。」

 俺も付け加えるように呟いていた。

「あはは…。」と七海さんも苦笑いを浮かべていた。


「ユウラシアちゃんは強いって聞いたけど実際どうなの?」

 千佳の質問に答えたのはレナさんだった。

「ユウちゃんは蒼炎の戦姫と呼ばれるが所以、二つの蒼炎を操って基本的に遠距離で戦います。。

 ですが、それ以上に接近戦は得意なんですよ。あの武器の性質も相まってあまり有名ではないのですが。」


「武器の性質?」

 千佳が続け様に質問している。


 脆い武器だとか魔術補助用だとかは聞いてたが実況の人が言うには有名な武器らしいからね、俺も気になってたことだから耳を傾けていた。

「あの武器、儀礼剣:シオンは魔術補助武器として有名なのです。

 ただ儀礼剣という名が示す通りあくまで剣であり、剣術の優れた方しか持てませんでした。


 魔術補助武器として使用するために剣術が必要、というわけです。

 ですが、高い剣術とは矛盾するかのように剣として使うにはあの武器は脆く、使い物になりません。


 そして結局誰からも使われることなく儀式の飾りという扱いに落ち着いたのですが蒼炎の戦姫、ユウちゃんがあの剣を持つことができたのです。


 その上、蒼炎という魔術を使う際に魔術補助武器としてあの剣を使用できる唯一の人だったので先ほど実況の方に魅入られたと表現されたと思います。」


「へーだから有名だけど使い物にならないからユウちゃんもあまり高い剣ではないって言ったのか。」


「そうですね。ただ知っているからこそ言えるのはあの剣を()としても扱えるのはユウちゃんと悠斗さんくらいでしょうね。」


「あー、そういえばそう、なのか?」

 ユウちゃんのスキルを獲得して以降は扱ってないから実際どうなのかはわからないけど扱えるのだろうか?


 ただ扱い方ミスって壊れる未来しか想像できない。

 それにあの武器はユウちゃんのための武器な気がするから使うことはないだろうけど。


「なんであんたも扱えるわけ?」

 千佳が不思議そうに聞いてくるが、

「俺にも修行してるときにいろいろあったんだよ。」

「いろいろってなによ!そんな便利な言葉で濁さないでよ!」


「いつか教えてやるからとりあえずユウちゃんの応援が先だ!」

 俺は今にも審判が開始の合図をしようとしている方向を指差して話を切った。


 睨み合いを続けていた二人だったが、試合開始直後に邪悪な笑みを浮かべミーシアが口を開く。

「あはは、まさかいきなりあんたと戦えるなんて!

 私に負ける覚悟は決まった?」

 明らかに挑発している。


「ふんだ!ユウはお姉様やお兄ちゃんたちが見てるから負けないもん!」

 ユウちゃんも言い返すが聞く耳を持たないかのように、

「私に負けた人たちはみーんなそういって自分は負けないって言ってきたよ。

 でも最後は『命だけは!』って無様な姿を晒すのよ。

 あなたもその一人に加えてあげる。」

「だからユウは負けないもん!」


「そんなに強がっても一緒よ。

それにお姉様?とかいうのはあとであなたと一緒の場所に送ってあげる。

あはは、私って優しいでしょ?」

笑顔でとんでもないことを言い出すミーシア。

そのお姉様、レナさんが苦笑いを浮かべている。



もちろん俺はレナさんに危険が及ぶようなら全力で守る。

だがレナさんを傷つけようとする人を許さないのは何も俺だけじゃない。


「お姉様をいじめる人は許さないんだからー!!!」

 ユウちゃんもこれ以上は付き合ってられないのか、もしくは怒って発動させたのか、女の子一人に当てるには十分すぎるほどの大きさの蒼炎を発動させてた。


 観客席にも伝わる熱気からユニークスキルでの凍らす蒼炎ではないようだが十分だろう。

 というかこのままではミーシアって子の命が危ないとさえ思う。


 あっさりと勝負が決まった、そう思った瞬間何を狂ったのかミーシアは蒼炎の前に飛び出した。

 ユウちゃんも突っ込んでくると思わなかったのか慌てている。


 だがミーシアはいうと、

「あははははは、これよこれ!これを待ってたの!」

 そう言った瞬間、目の前まで迫ってた蒼炎が消えて無くなった。



「あはは、これで蒼炎の戦姫も終わりね!」

 困った様子のユウちゃんとは対照的に高笑いを浮かべるミーシア。

 何があったのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ