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本戦前

中途半端な短さになったため本日(時間未定)分割2話予定です。


「あらあら、ようやく帰ってきたね、悠斗君?」

千佳が俺のことを“君”付けするときは俺に対して文句をいう前兆。


だから俺もまずは下手にでて、

「や、やぁ千佳さん。それと七海さん。

今日は一段とお美しい…。

「ふふふふふ、そんなお世辞言っても私たちを残した報いは受けてもらうわよ?」

やはりダメでした。七海さんもご機嫌ナナメなようだ。


俺の短い異世界生活もここまでかと思った矢先、

「お兄ちゃん、この人たちだぁれ?」

そんな空気を振り払ってくれたのはユウちゃんだった。


だが…

「お兄ちゃんってあんた…。妹いなかったわよね?」

「ご、誤解だ!俺は決して違うぞ!!」

「うるさいこのロリコン!年端もいかない女の子にお兄ちゃんと呼ばせてるんでしょうが!!」


「だからそれこそ誤解だ!とりあえず紹介する!

こちらはユウラシア=カーネットさん!俺たちはユウちゃんって呼んでるがこの世界では“蒼炎の戦姫”と呼ばれてるすごい人なんだぞ!」


「もうお兄ちゃん!ユウは“レナお姉様の妹”だよ!」

そういえば最初会った時そんなこと言ってたね。

あと犬呼ばわりされたことも思い出したが…今のユウちゃんからは全然想像つかない。


知らない人を寄せ付けないけど知ってる人はとことん懐く、そんな感じだろうか?

それだとユウちゃんの方が仔犬っぽい気もする。

もしくはレナさんをとろうとする人だけ、遠ざけるかな?


「この子が蒼炎の戦姫?」

「知ってるのか?」


「へーティさんがあんたに修業つけてた人だとは聞いてたわ。

こんな小さな子だとは知らなかったけどね。」


そう言って千佳はユウちゃんの方を向いて、

「あたしの名前は千佳。百花千佳だよ。よろしくね、ユウラシアちゃん。」

「うんと、千佳お姉ちゃん、よろしくね。」

ユウちゃんも笑顔で答える。


「もうなんて可愛い子なのよ!」

千佳はそう言って抱きついて頭を撫でている。

嬉しそうにされるがままのユウちゃん。


「もう千佳ちゃん。私も自己紹介したいわ。」

「ごめんなさい、七海さん。」

そう言って名残惜しそうにユウちゃんを離す。

ただ、七海“さん”か。最初は七海ちゃんだったが結局年上だからさん付けにしているのな。


「私の名前は七海よ。六川七海。私のこともよろしくね?」

「えっと、七海お姉ちゃん!」

そう言うと今度は七海さんがユウちゃんに抱きついた。


七海さんはこの中では年齢もさることながら一番大人びている。

こう見ると姉妹というより親娘だな、そう思った瞬間

殺気めいたものを感じた気がする。

まさか心まで読まれたのかとヒヤヒヤしたが大丈夫だったようだ。


紹介も終わり落ち着いたところでレナさんにも俺が襲わなかったかと聞いているし、居心地が悪いのはなんでだろうか…。

だがそれでも、

「予選、勝ったんだって?」

「あ、あぁ。明日から本戦だな。」


「その、怪我とかはしてない?」

「それもなんとか大丈夫。ただ明日からどうなるかわからんができるところまで頑張るよ。」


「…そう。その、おめでとう、はまだ早いね。

頑張りなさい!明日からあたしも見てるんだからね!」

あいつなりの激励かな。

そう言って千佳は宿の部屋へと駆け込んで行った。


「クスッ、初々しいわね。置いていかれた間、千佳ちゃんすっごく心配してたのよ?もちろん私もね。」

千佳がいなくなったあとすぐに話しかけてきた七海さんがいろいろ教えてくれる。


「頑張らないと、な!」

「私も応援してるからね。」

そう言って七海さんも部屋へと向かっていった。


俺たちはいうと、ささやかな本戦がんばろー前夜祭を楽しんで当日を迎えることになった。

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