表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/169

新たな仲間

明日(1/22)、諸用により執筆時間が取れないかもしれません。

中途半端な時間に投稿、もしくは週末補填致します。

申し訳ありません。

 

「ヘーティさんの申し出はわかりましたが少し待ってもらってもいいでしょうか?」

 さすがに俺が「はい、お願いします」とは言えない。


「まずはここの世界の説明でもしようかの。」

 そう言ってジューザさんが一通り説明してくれた。

 もちろん魔術を使ったり本当に異世界であることを証明しながら。

 二人ともいろいろ考えながら聞いてるようだった。


 一通り説明を終えたところで千佳が質問責めをし始めた。

 魔力について、何ができるのか、自分の適性はほかにも何があるのかetc...

 すごいな俺はほとんど質問したことないようなことまで質問している。


 かれこれ30分くらい怒涛の勢いで質問して満足したのか

「ありがとうございます」と言って考え事を始めたようだ。

 ちょっと疲れたジューザさんが七海さんの方を見て何かあるか聞いている。

「あたしは千佳ちゃんが質問してくれたので大丈夫です。」


 よほど疲れたのだろう、少しホッとしてるジューザさん。

 そうして考え事をしている二人をみていると七海さんと目が合った。


 ニコッと笑ってくれる姿は昔よくみた笑顔だった。

 入院中に七海さんがいろいろ話しかけてきてくれておかげで、俺も少しずつ外の世界に目を向けることができた。


 いつかお礼を言いたかったけど、その前に死んでしまったからな。

 もしかしたら俺の心残りがこの人を呼び寄せた?

 ちゃんと話せる時間とらないとな。


「しかし召喚魔術で人を、しかも二人を召喚して仕事を増やされるとは思わなかったぞ。」

 恨み言でもいうようにスッと睨まれた気がした、

「あはは…。」

 俺は苦笑いを浮かべる他なかった。


 そこまで聞くに徹していた――懐かしむような表情で二人を見ている――ヘーティさんが口を開いた。

「アタシの件は今すぐに答えが欲しいというわけではないわ。

 きっと整理も必要でしょうから改めて気持ちを聞かせてもらえるかしら?」


 俺も時間を置いて話したかったしヘーティさんに賛同するつもりだったが、それを遮ったのは千佳自身だった。

「いえ、あたしに魔術を教えてください。」


 驚いて千佳に聞き直した。

「まだ時間があるのにそんなに焦って決める必要ないんじゃないのか?」

「…悠斗は冒険に出てこの街から離れるんだよね?」


「まずは武闘大会にでるからな。

 そのタイミングで離れるつもりだった。」

「それならあたしを置いていくつもりなの?」


「たしかに一緒についてきてほしい仲間が欲しかったが、千佳や七海さんを危険に曝してまでは、と思う。」


「悠斗は仲間がほしくてあたしを召喚したのなら、あたしはあたしのできることをしたいの。

 それにこの世界で生きていかないといけないなら、せっかく会えた悠斗を頼ったらダメ、かな?」


「いいのか?」

「うん、悠斗についていくよ。」

「わかった、よろしく頼むな。」


「私もいいかしら?」

 千佳と話が終わったタイミングで七海さんも口を開いた。一斉に視線が集まる。


「みんなに見られて恥ずかしいのだけど、私も悠斗くんについて行きたいわ。

 だから回復魔術、いえ治癒魔術?を教えてほしいの。」

「治癒魔術であればそれこそ、街から出なくても大丈夫だと思うんですが…。」


「なぁに?せっかく私を呼んだのに私だけ仲間外れにするの?」

「いえ、そういうわけではなくて…。」


 あたふたする俺見て軽く笑いながら、

「ふふ、冗談よ。私も私のしたいことをするわ。」

「したいこと?」


「私はあなたが元気になっていく姿は知っているわ。

 でもね、本当に元気になった姿はまだ見たことないの。


 だから私はあなたが元気な姿を見てみたいのよ。

 それなのに街から離れるなら見ることができないと思わない?」


 七海さんは本当に人が良いんだろうな。

 呼び寄せてしまった俺の負担にならないように言葉にしてくれる。


「七海さん…。ありがとうございます!」

 そこでお礼を言ったが文句を言ってきた人がいた。

「ちょっと悠斗!あたしはお礼とか言われた覚えがないんだけど!?」


「あれ?そうだったか?

 すまん、だけど一緒についてきて嬉しいよ、ありがとう、千佳。」

「ふふふ、あたしがついて行ってあげるんだから感謝しなさい!」


 そう言いながらも少し嬉しそうな千佳。

 この辺は腐れ縁、ある程度の機微はわかっているつもりだ。

 千佳とまた会えて良かったな。


「話がまとまった後で悪いんだけどレナさん、それで大丈夫かな?」

 そこまでずっと二人を見つめて考え事しているようなレナさんに話しかけた。


「えっ?あっ、はい。私は大丈夫ですので彼女達のフォローをしてあげてください。」

「本当に大丈夫?」

 心配になって聞き直したが、

「ちょっと女の子がきて予想通り…いえお二人もくるとは予想以上の結果になって驚いているだけですよ。」


 たしかに一人、…1匹?のつもりがいきなり二人になったのなら驚かないわけないよな。

「まぁ仲間が欲しかったし予想以上の結果で良かったね!」

「そう、ですね。」

 ははは、と少し固い表情で笑っていた。


 そこからは二人の身分証(ギルドカード)の発行と、職業選択、魔力操作の獲得と俺が初日に辿った通りの順番だった。


 ちなみに千佳の職業は魔術師だ。

 今のところは火水風とユニークスキルがメインになるから慣れるまでは後方支援。


 七海さんの方は回復術師。

 いずれは治癒術師になるそうだが今はまだ経験が足りない。

 怪我程度なら簡単に治るから看護師としての知識がだいぶ変わってしまうわ、と少し嘆いていたがそこは諦めてもらう他なかった。


 俺はというと上位魔術の全獲得と剣聖術を獲得したせいかジューザさんが驚くほど職業選びの幅が広がっていた。

 何にするかは持ち帰って検討となったが大会前までには決めておきたいな。


毎日(週7話)12時30分投稿予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ