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異世界誕生のきっかけは子供を助けたことでした  作者: ひれい
異世界知識編
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職業選択とお弁当とスキル確認と

 

 はい、ジューザさんがあんなこというから若干希望が湧いていました。

 別段珍しいものもなく気まずい雰囲気になる。

 選べる職はスキルの多さのせいで多いみたいだけど。


「…その、なんじゃ、まだまだお主のスキルは熟練度が低い。そうそうエクストラ職とかはの…。

 成長していけば新しい道が増えるやもしれぬがな。」


「エクストラ職、ですか?」

「レナから聞いておらなんだか?エクストラ職とは簡単に言えば上級職のことじゃな。

 さっき話した火魔術で魔物を一掃した者は火魔術師ではなく火炎魔術師。

 火魔術を剣で纏わせて戦う剣士は火剣士ではなく炎剣聖。

 こういった上級職も存在するということじゃ。」


 なるほど、上級職か。俺の場合はどうなんだろうか?

 “普通”の俺が火炎術師や剣聖と呼ばれる職に就くことは出来ない気がする。

 こういう場合ユニークスキルが進化したら50%上限が100%とかに…。


 まぁなれるかなれないかわからないものを悩んでも仕方ない、今は疑問に思ったことを聞こう。

 そう、勇者や魔王だ。レナさん曰く、二つも職らしいし。


「勇者と魔王のように自分で選ぶものではなく世界によって選ばれるものはユニーク職と呼ばれておる。」


 世界によって選ばれる職、か。さすが取り外し不可(呪いの装備)の職業だ。

 勇者が呪いなんて言ったら怒られそうだが「取り外し不可=呪いの装備」は仕方がないのだ。


 それに希望が反映されるこの世界で、“世界に(勝手に)選ばれる”こと自体呪いなのかもしれない。

 個人でもなれるエクストラ職とはスケールが違うのは確かなんだろうけど。


 ジューザさんが話してた人たちは勇者や魔王に憧れた同志っぽい人たち。

 そんな職に就いてる人たちはなにしてるのかな。いつか会って話してみたい。


「さて、話せることは話したがお主は何を選ぶか決まったかの?」

「そうですね、とりあえずこの魔剣士から始めてみます。

 魔術と剣術、器用貧乏な俺にはこれが合っている気がしますから。」


「うむ、それが良かろう。お主のスキルにも鑑定があった。

 自分以外はほとんどみえんあまり優遇されるスキルではないが、自分のことを知ることから始めることじゃ。」

「ジューザさん、ありがとうございました。

 出来ることから頑張ってみます!」


 俺はジューザさんから身分証(ギルドカード)を受け取り、わかれを告げてレナさんの待つ広場に向かった。



「お待たせ、レナさん。」

 レナさんは少し微笑んで

「お疲れ様です、悠斗さん。いかがでした?」


「…えっとその、普通、だったよ…?」

 うん、ウソじゃない、適正すべて普通だったから…

 全部普通っていうのが異常だっただけで…。

「普通、ですか?」

 聞き直されました。

「そう、別段特筆すべきものなし。」


 言ってて少し悲しくなった。


「そうそう、一応鑑定もってたんだ。まだ自分で確認してないんだけど一緒に確認してくれないかな?」

 そう言ってレナさんの方を見ると困惑しながら

「他の人にその、自分のスキルを見せるのは危険な行為かと思いますが…。」


「そ、そうだよね。それじゃ自分で確認してわからないものをレナさんに確認、でいいかな?」

「ええ、それでしたら構いません。それではお弁当食べながらでもいかがですか?」


 そうだった、高ランク料理人のお弁当!

 楽しみで仕方なかったんだった。早速頂こうとしてお弁当の蓋をあけるとあることに気づいた。


(これってやっぱり元いた世界の料理、だよね?)


 出汁巻卵かな?そうお弁当の定番卵焼きだ。

 それにどれも見たことある見た目をしている。

 白髪だけど日本に所縁でもあったのかな?中身も和食に近いし。


 まずは卵焼き。そして一口食べただけでわかった。これがこの世界で高ランクの料理なんだ、と。

 無心で食べいて気がついたらお弁当が空になっていた。

 美味しかった、それ以上の言葉なんて必要ないほど美味しかった。


「すごく美味しかった。こんな美味しい料理生まれて初めてっていうくらいに!」

「お粗末さまでした。悠斗さんに褒めてもらえるなんて幸せでいっぱいです!

 これからのご飯は私が作ってもよろしいですか?」

「もちろんだよ!」

 即答してしまったがこれって一種のプロポーズではなかろうか?微妙にレナさんも照れているし…



 問題という問題ではないが、先送りにしてまずは鑑定を使用しないとな。

 ジューザさんみたいに鑑定と唱えればいいのかな?

「鑑定!」


 すると目の前に自分の情報が見えるようになった、のはいいんだがこれは…


 名前:柳 悠斗

 職業:魔剣士

 種族:人族

 状態:健康

 称号

 憧れを抱く者

 ユニークスキル<憧憬者>

 アビリティスキル:なし

 エクストラスキル:なし

 スキル

 剣術 双剣術 大剣術 槍術 斧術

 弓術 小剣術 双小剣術 杖術 棒術

 拳闘術 鉤爪術 両剣術 鞭術 鎚術

 火魔術 水魔術 風魔術 土魔術

 光魔術 闇魔術 時魔術 回復魔術

 鑑定 料理 共有 家事 鍛治 回避

 解体 追跡 調合 調薬 錬金 加工

 火耐性 水耐性 風耐性 土耐性

 光耐性 闇耐性 危険感知 罠感知

 罠解除 気配遮断 気配察知

 ・

 ・

 ・

 智慧の女神の加護(秘匿)、冥界の女神の加護1/1(秘匿)


 耐性系、感知系、戦闘系、隠密系、技能系、偽装系、罠系いろいろなものを獲得している。

 流石にこれはジューザさんが真っ青になったのもわかる気がする。



 〜異世界にきた主人公、スキル多数所持で最強です〜



 WEB小説でできそう内容だ。もっとも<憧憬者>のおかげでスキルを多数獲得してる。

<憧憬者>のおかげで極めることができないジレンマ。


 チート主人公にはなれないタイプなんだけどね。

 主人公じゃなくてもいい、柳悠斗として生きていくためにこの世界にきたんだから。


 とはいえこれだけスキルあるとどう制御してるんだろうか?

 ジューザさんも人間が制御出来るとは思えないっていってたし。


 一通り見終えて多数のスキルを制御しているであろうスキルを目にする。智慧の女神の加護(秘匿)。

 加護持ちなんて嫉妬されそうなこと、秘匿になっているということ助かった、のかな?


 ジューザさんが何も言わなかったということは見えてなかったんだろう。

 女神様の加護がうんともすんとも反応がない思っててごめんなさい。きっと裏で頑張っていたパターンだ。


 そして次は冥界の女神の加護ってルージュさん、だよね。

 回数制限つけるとは言ってたし(1/1)って一回きりだろうけど効果がわからないとどうしようもないな。

 今のところ鑑定も熟練度が低いせいかステータス確認程度にとどまっている。


 スキル確認も終えたし今後について考えないとな。

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