表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/169

修行終わりユウちゃん編

 

 いろいろあったがようやく修行最終日を迎えることになった。

 思い返せばユウちゃんとの修行はスキルを使うことになれる、というよりかは基本的な動作を覚えることの繰り返しだった。


 まずは自分の動きに無駄をなくすこと。

 そのことに重点を置いていたため隙を見せたら叩かれる、それがなくなって行った。


 ここまで結局ユウちゃんを一撃入れることすら叶っていない。

 だからこそ最終日の今日は一矢報いたい。


 ユウちゃんの体格は普通の女の子のため、力技で受け止めることはせず、受け流しながら隙を突く戦い方だ。

 スキルを使えば力技もできるらしいが、好きな戦い方ではないらしい。


 どこかで基本に忠実なスタイルのユウちゃんにとって苦手な戦い方は避けているようだ。


 俺は小さな女の子を斬りかかる大人の図になろうとも、力技を多用しつつユウちゃんの反撃を極力減らしていく。


 そしてもう一つの魔術の修行で試してわかったことを初めてユウちゃんに見せていく。

 暴風魔術にユウちゃんから獲得したユニークスキル<反転者>の並行使用。

 そして出来上がったのはまとわりつく重い風。


 土魔術系統でも重力を操ることはできたが俺はもともとそこまで適性はない。

 砂土魔術単体の重力操作したところで簡単に抜けだされる。


 だがユニークスキルで暴風魔術を反転することで、ようやく砂土魔術と同レベルの重力操作と同じレベルでのを生み出せた。


 魔力消費は激しいがへーティさんから獲得したユニークスキル<変換者>のおかげでカバーできているまでにはなった。


 反転させているとはいえ元は吹き荒れる暴風、下方向にだけ重さがいくわけではない。

 上下左右どちらの方向にでも引っ張られる重さを感じさせることができる。


「ちょっとこれユウのスキル!」

「卒業試験だから出し惜しみはしていられないよ!」


「それならユウだって!」

 そう言って小さな蒼炎を手元に発動させる。

 以前見かけた秘密兵器と言ってたものだろう。


 ただその蒼炎で何をするか知らない。

 俺は危険感知が今までとは比べられないほどの反応を示しているから、近づくのは危険だと思いできるだけかわせるように距離をとる。


 そしてユウちゃんは手を突きつけ小さな蒼炎を数十個打ち出してくる。

 俺を狙っている、というよりかはばら撒いて地雷のようにしている感じか。

 床に散らばる蒼炎が消えることなく燃え続けている。


「秘密兵器、だよね?」

「そうだよ?お兄ちゃんにはかわせないと思うから降参する?」


 冷や汗が止まらない。

 近づいたらダメだとスキルが教えてくれる。

 それでも俺はまだ剣術でユウちゃんに一矢報いていない!


「そんなわけないよ!」

 俺もユウちゃんから獲得したスキルから手のひら大の蒼炎の球を作り出す。

 スキル使用も多く、なかなか魔力を持っていかれるが仕方ない。


 ここで下手に他系統の魔術を使うより方が、同系統魔術を使って威力を殺すことを狙った方がマシだという判断だ。


 俺はそれをユウちゃんに向かって打ち出す。

「いっけーー!」

 打ち出した直後、俺も剣を構えて走り出す。


 そして俺の蒼炎がユウちゃんの放った地雷原を越えようとしたところで足を止めざる終えなかった。


 俺の放った蒼炎球が蒼炎が氷柱のように伸びて串刺し、形そのままに氷ついた。

 言葉にするとこう言った感じだ。


「ちょっ!こんな危険な魔術だったんだね!」

「ふふーん、まだまだいろいろできるんだよ?」

 そう言ってユウちゃんは再び小さな蒼炎をばら撒いた。

 串刺しにした魔術は解除したのか俺の蒼炎球とともに綺麗になくなった。


(さて、どうしたものか。)


 串刺しにする他にも手段があるようだし迂闊に近づけない。

 魔術勝負に持ち込むのも手だが、剣術修行の先生の卒業試験みたいなもので魔術合戦をするのもおかしな話。


 覚悟を決めるしかない。

 俺は無茶でも地雷原を突破することを決意し、蒼炎球を放ったあとユウちゃんに向かって走り出す。


 地雷原に近づくと蒼炎が襲ってくる。

 俺の放った魔術は串刺しになり、俺の方に向かう蒼炎は鞭の様にしなやかな動きだ。

 おそらくこれが他にもできることなんだろう。

 攻撃というよりは凍らせて絡め取る捕縛に重点を置いた魔術。


 このまま走る続けても足元は危険だ。

 俺はユウちゃんに向かって飛ぶ以外選択肢がなかった。

 だがそれも計算済みだったように蒼炎がせまってくる。


 そして蒼炎が迫って来るなか俺はまだ見せていない暴風魔術を発動させる。

 重力操作をユウちゃんの方へ向け加速する。


 蒼炎が追いつくか追いつかないか、ギリギリのところでユウちゃんに近づき、そして俺はユウの剣を弾き飛ばした。


「…合格だよ、お兄ちゃん。」

 その言葉とともに俺は魔力切れで倒れこむ。


毎日12時30分投稿予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ