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修行三日目終わり

 

 予定であった三つの魔術を獲得したところでへーティさんにジッと見つめられた。

「こうも上位魔術を1日で覚えた人はそうそういないでしょうね。」

「あはは…。へーティさんあっての力ですから。

 俺一人ではどうしようもなかったですよ。」


「ふふふ、師を敬う弟子でアタシは嬉しいわ。」

「それが何よりの事実ですからね。」


 この世界にきて魔術の先生として出会ったのがへーティさんで本当に良かった。

 修行が終わる時にはちゃんとお礼言わないとな。


「落ち着いたようだし今日は終わりにしましょうか。

 ちゃんと無茶せずゆっくり休むのよ?」

「わかりました!」


「返事は一人前だけど…。

 経過も見たいから今日は魔力の使用は一切禁止ね。

 あとは明日の朝一、修行始める前にアタシの診断を受けること。イイわね?」

 俺のことを心配してくれているのだろう。

 素振りとかの修行も今日は辞めておこう。


「ゆっくり休みますので明日からもよろしくお願いします!」

 俺は頭を下げて見送る。

 そうするとへーティさんが立ち止まってこっちを見てるのがわかった。


 俺は頭をあげると目が合って、

「アタシには手を振って見送ってくれないのかしら?」

「え?」

 意外な言葉で俺は言葉を失う。


「ふふふ、冗談よ。」

 イタズラっぽく笑ってまた明日ね、と手を軽く振って後ろを振り向いた。


「へーティさん!」

 俺がそう叫ぶと振り向いてくれたので俺も軽く手を振って、

「また明日もお願いします。」

 ポカーンとするとへーティさん。


 あれ?間違ったのかな、と思ったら少しだけ嬉しそうにして、何も言わずに振り向き部屋を出て行った。

 後ろ姿は年上のお姉さんという感じだけど少し子供っぽいところもあって目を奪われそうになった。

 よかった、間違ってなかったと一安心していると入れ替わりでレナさんが入ってきた。


「今日もお疲れ様です、悠斗さん。

 ちょうど終わったところでしたね。」

「お疲れ様、って、もしかして待たせてしまったかな?」

 あまりにタイミングが良かったから待たせたことを心配したが、本当にタイミングが良かっただけらしい。


 入れ替わりのタイミングならへーティさんと何か話したのだろうか?

 ただへーティさんとレナさんってそんなに話してるイメージがないな。


 まぁそこまで気にすることでもないかなっと宿に戻りながら軽い雑談始めた俺たち。

 今日覚えたことや明日覚える魔術。


 そんな会話の中でユウちゃんの修行内容を話そうとした時に突然お礼言われた。

「悠斗さん、本日はありがとうございました。」

「ん?」

 お礼を言われるような心当たりが特になかった。


「ユウちゃんの件です。」

「あー。」

 そこで納得する。

 やっぱりレナさんも気にしてたのか。


「朝一レナさんにお弁当もらい忘れてすっごい焦ったよ。

 それでヒロナさんやおススメのお昼聞いたり、ユウちゃんにどうしようかって聞いたら、前もってレナさんに自分が作るって伝えてたみたいで。」


「申し訳ありません。

 頑張るユウちゃんを少しでも応援したくてサプライズみたくしてしまいました。」


「そうだったんだね。ユウちゃんが作ってきてくれたことは驚きもあって嬉しかったよ。

 でも味付けがレナさんに似てたから気になっただけだよ。」

「ふふふ、舌が私の味を覚えていてくださったのはとても嬉しいです。」


「ははは、あんな美味しい料理の味、忘れるわけないよ。」

 この世界に来て初めて食べた味。

 忘れるわけがなかった。


「これからユウちゃんはまだまだ熟達していくと思います。

 これからも少しずつでいいので食べてあげてください。」

「もちろんだよ、だからレナさんも楽しみにしていてね?」


「…わかりました?」

 レナさんは不思議そうに頷いた。

 ユウちゃんはレナさんに認めてもらいたくて頑張ってる。


 まさか自分のために頑張っているとは思っていないのだろう。

「ユウちゃんの成長が楽しみだねってことだよ。」

「ふふ、そうですね。」


 そんな感じで会話を続けると宿に着いた。

 ギルドからほぼ一本道ということもあり会話が長続きする前に終わってしまう。

 近すぎるというのも考えものだなと、贅沢な悩みが生まれてしまった。


 そこからはいつも通りの夜を過ごし、修行三日目の夜を終えた。

予告したのに全然話進まず申し訳ありません。

区切りのいいとこまで終わらせたかったので次話以降はさらっと流します。


毎日12時30分投稿予定です。

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