修行二日目の終わり
また本日から毎日投稿(12時30分予定)を目指して頑張ります。
レナさんに告白できて、受け入れてもらえた。
良かった、と安堵しているとレナさんが質問してきた。
「冥界の女神様にお会いになる方法、いかが致しましょうか?」
「それが一番問題だよね…。知ってそうな人を探すしかないか。」
それが今の大問題。誰も会ったことがない以上、会う手段がわからない。
加護スキルで会える、というのはただのルージュさんが用意した抜け道みたいなものだしな。
「考えても仕方ないし、今できることを始めるよ。」
「今できることですか?」
「必要なときに力がないままだと困ることは十分わかった。
だから武闘大会で他の人の武器術を学びながら強くなる。
そのためにも…。」
俺は寝そべっていた身体をゆっくり起こす。
そして剣を取り出して素振りを始める。
呆気にとられていたレナさんが正気に戻り
「さっきまで倒れていたんです!危険ですよ!」
確かに無茶かもしれない。
その辺は重々承知の上で魔力を使わない剣聖術での素振りだ。
魔力を使った動きも試してみたいが流石に今はやめておく。
へーティさんは自分が見ているうちの無茶は許さないと言われた。
それは見てないところでの無茶はいいと解釈できる。
「無茶かもしれないけど、今まで何年も冒険者やってた人たちに、たった3週間分の努力で埋めないといけない。
それを無茶せずにして埋めれるとは思わない!」
俺の真剣な気持ちを受け取ったのか不承不承頷いてくれた。
「わかりました、ただ本日は私もお相手させてください。」
そう言ってレナさんには二つの小剣、うん…あれは小剣、を取り出す。
「私が無理だと思ったらそこで止めます。」
レナさんは決意に満ちた目で俺を見る。
相手がいることはありがたい。
「わかった、ありがとう。レナさん。」
やっぱりレナさんの小剣術は見惚れてしまう。
舞を踊ってるような独自の動き。
だが戦場でそんな見惚れてたらと思い、気持ちを引き締め直し俺も剣聖術で応じる。
剣聖術になったことでレナさんを驚かせることに成功した。
「聞いてはいましたがここまで違うのですね。驚きました。」
「ユウちゃんの力のおかげ、だけどね。」
「それはつまり…。いえ…。」
「うん?」
「明日以降、時間があればお付き合いしていただきたいことができました。」
「レナさんのお誘いなら是非。」
そこから俺たちは1時間ほど軽く手合わせをして、宿に戻ることにした。
「帰ったのかい?今日は随分遅かったじゃない。」
「修行が区切りのいいところまでやっていたらこんな時間に…。」
「そうかいそうかい。頑張ってるんならそれでいいよ。
それでリーファレナ。今は客もいないから調理場空いてるが使うかい?」
「はい、それでは今のうちに使わせていただきます。」
レナさんは俺の方を向いて
「急いで作ってきますので少々お待ちください。」
「ありがとう、ゆっくりで大丈夫だからね。」
レナさんは俺に一瞥して調理場の方に向かっていった。
俺も席で待とうと移動しようとしたらチェスカさんに呼び止められる。
「あー、ユウト。ちょいお待ち。」
「はい?なんでしょうか?」
「なに、ただのガッツからの伝言だよ。」
昨日お酒入ってて絡んできた人だな。なんだろう?
「昨日はすまなかった。だがそれとヒロナのことは別だ。武闘大会では首を洗って待ってろ。
だそうだ。」
あれ?アーファさんが誤解を解いてくれたんじゃないのかな?
「え?あ、はい…わざわざありがとうございます。」
「気にすんじゃないよ。それにあんたも武闘大会に出るならアイツの鼻っぱしを折ってやってくれ。」
「できるだけがんばります…。」
「おやおや、自信なしかい?」
「未だに実戦経験が少ないですからね。」
「そのための武闘大会なのかい?
まぁ修行も頑張っているようだし、しっかりそのまま頑張りな!応援してるよ。」
「はい、ありがとうございます。」
俺はお礼を言って席に着いた。
そこから十数分でレナさんがご飯を作って持ってきてくれた。
「思った以上に早かったね?」
「下ごしらえは終えていましたので後は温め直しなどだけなので、そこまで時間かかることはありませんよ。」
なるほど、レナさんもいろいろ準備してくれてたようだ。
「ありがとうレナさん。今日も美味しそうだね。」
俺は感謝しつつ美味しくご飯を食べる。
そこからは昨日と同じようにお風呂入ったり、レナさんと軽く談笑したりで修行二日目を終えた。
修行編長くなりそうなのでどこかで一気に時間進める予定です。




