女神様と女心と
遅くなりました!申し訳ありません!
明日は定時(12:30)に上げる予定です!
「女神様がいないとはどういうこと?」
「えっとね、世界を作った時に全ての力を使い切ったからいないって言われてるの。
だからこの世界は始まりの女神様の中で、全てを賭してこの世界を作ったブラン様信仰が普通なんだよ。」
「でもそうなってくると俺の加護はどういうことなんだろう?」
「んー生きてるってことかな?」
たぶんルージュさんが信仰を求めてないのは今のブラン様信仰に起因するのかな?
少し考え込むが考えても仕方ないことを悟る。
「ま、考えても仕方ないか。
それにその辺含めてルージュさんに会った時に聞けばいいしね。」
「お兄ちゃん!ルージュさんって、女神様だよね?」
「え?あ、うん。こっちの世界から会いに来いって言われてるよ。」
「会える方法はわかってるの?」
「その辺全く教えてもらってないんだよね…。
冥宮殿に祀られてるって話はきいたけどルージュさん本人からではないし。」
「確かに冥宮殿はルージュ様所縁の地って聞いたことあるよ!
でもお兄ちゃんはルージュ様に会いたいの?」
「会いたい、と言うよりかはいろいろ聞きたいことがあるからね。」
「聞きたいこと?」
「いろいろだよ、俺が死んでなお異世界にくる理由だったり…、それに早めに会いに来て欲しいって言われちゃったからね。」
「ふーん、女神様、女の人だもんね!」
なんだかユウちゃんが拗ねているような気がした。
「まぁその割に会える方法とか全く教えてくれてないし、急かすならせめて会える方法とか教えてくれても良かったんだけどね。」
「ふーん、お兄ちゃんって女心がわからないんだねー。」
「え?なんでそこで女心になるの?」
「はぁ…ダメだよ!レナお姉様に言いつけるよ!」
なぜか怒られる俺。
だがレナさんにはまだ話していない。
俺自身から話したいから制止させる。
「ちょ、ちょっと待って!レナさんにも話してないことなんだ。だから言うのはちょっと待って欲しい。
いや、よくわからないけど言わないで欲しい。」
「えっ!?お姉様も知らないの…?」
「ルージュさんに会ったことはジューザさんに話したことあったけど、加護含めて話したのがユウちゃんが初めてだよ。」
「……ユウだけ?」
「うん、そうだよ?」
「えへへ、そっかそっか、ユウだけなんだ!
わかった、レナお姉様には言わないよ!」
何故か嬉しそうにしてるユウちゃん。
たしかにレナさんに話す前だったけど、話さないとな。
俺の旅の目標だ。パーティーメンバーとしてレナさんの意見も聞きたい。
今夜あたりきちんと話そう。
そう決意したあたりでユウちゃんが突然立ち上がった。
「どうしたの?」
「お兄ちゃん、また明日ね!お姉様には絶対に言わないから!」
言葉少なめでそそくさと扉の方に向かう。
扉を開いて左右を確認して素早く出て行った。
なんだったんだろうか?
そう思ったら答えはすぐに訪れた。
「おや?休憩中かい?」
へーティさんが部屋に入ってきた。
なるほどユウちゃんは危険察知でも発動したのかな?
ユウちゃん自身が逃げれるなら盾にならずに済みそうだ。
「あ、いえ、大丈夫ですよ。
本日もよろしくお願いします、へーティ先生。」
「よろしい!…とは言いたいけど魔力がほとんど残ってないわね?」
たしかにユウちゃんの炎は俺には燃費が悪すぎた。
魔力も空っぽではないにしてもけっこうギリギリだ。
でも一目見ただけでそこまでわかるものだろうか?
「どうしてわかったんですか?」
「昨日の修行わすれたの?
アタシはあなたの魔力切れを何回見せられたか覚えているかしら?」
…見せられたってひどい言われようだ。
「…たぶん7、8回かと。」
「そうね、そのくらいわね。そんなに見せられたらわかるわよ。」
「昨日はご迷惑をおかけしました。」
…なんで俺は謝っているんだろうか?
むしろこの人の性癖に付き合わされて迷惑したのはこっちのはずじゃ…。
「あれはあれで楽しかったしいいわよ。
それで、どうして剣術修行でそこまで魔力が空っぽなのかしら?」
「あー、それはユウちゃんの炎がへーティさんの耐性の上を行く話をしてて、見せてもらうついでに俺も魔術を使ったんですよ。」
ウソは言ってない。だが本当のことをいうわけにもいかない。
この人があんなスキルの覚え方を知ったりしたら…背筋が凍る。
「ユウちゃん?あの子は本当に面白いよね、あんな女の子がアタシの上を行く火炎魔術!
しかも燃やすではなく凍る!アタシも使ってみたいのよ!」
これがユウちゃんが逃げる理由か。
この人は共有スキルを持っている。あとはスキルもち、ユウちゃんがいれば使うことができる。
覚えるかどうかは別にしても使うだけならそれで問題がない。
「それにしてもなかなか会えないのよねぇ。
すれ違いばかりで…避けられてるのかしら?」
「あはは…どうなんでしょうか?」
…この人は自分自身の性癖が他人を巻き込んでいる自覚ないのか。
「ねぇ?何かへんなこと考えてないかしら?」
「えっ!?…いや、そんなこと、ないですよ?」
「ふふっ、まぁいいわ。それにあなたにここで引き止めてもらえればいいだけだもの。」
「ユウちゃんにも用事があるかもですし…。」
「そうねぇ、その時はアタシもちょっと早く来るからって伝えて置いてくれるかしら?」
「…ぜ、善処します。」
ごめん、ユウちゃん守ってあげられないかも。
俺は心の中で謝りつつそう答えるだけで精一杯だった。
今年も残り二日です。
明日は遅れないよう頑張ります。




