スキル組み合わせ
ブックマーク、評価ありがとうございます!
急に増えビックリしました。
とても励みになりました!
「うふふ、あなたがやる気になってくれてアタシも嬉しいわ!」
満面の笑顔で近づいてくるへーティさん。
どうしようどうしようどうしよう…。
何か気を逸らす話…なんてすぐに思いつくわけでもなく俺は捕まってしまった。
「甘やかしてるつもりなんてなかったのに、まさか手を抜いてたなんてお姉さん悲しいわ。
それに何か言ってたわね?
ユウちゃんとレナさんの仇?なんのことかしら?」
俺はなんで余計なことを口走ったのだろうか?
そもそも今までだって手を抜いてたわけじゃない。
敵だと認識したら心が軽くなったのが原因?
無意識にブレーキでもかけてたのかな?
その辺は要検証として…どうしたものか…。
「手を抜いているつもりはなかったんですが…。」
「ふふ、まぁ気にしても仕方ないものね!
あなたがあそこまで出来ることが初日にわかっただけでも僥倖よ。」
あ…まだ今日は初日…ということはあと13日間、今日より内容がパワーアップしてから続くのか…。
せめて最終日にできていれば、と俺は無意味な後悔に囚われるのだった。
「明日からの内容はいいとして、まずはさっきの続きを話しましょうか。」
「…耐性の話ですよね?」
「そうね、あなたの“本当の”全力ですらアタシには攻撃が届かなかったわ。
アタシの場合、火炎耐性とエクストラスキルの影響でほとんど魔術の影響がない、というのが理由なのよね。」
本当の、を強調されたけど平常心を保ったままスルーする……。
「ユウちゃんが言っていたエクストラスキルで蒼い炎を作ったり、ユニークスキルで凍らせる炎を作ったり、ですか?」
「知っていたのね!予習してくるなんて偉いわ。
お姉さん褒めてあげるわ」
そう言って頭を撫でてくる。美人さんにされてるから嬉しいんだけど…非常に恥ずかしい。
「それじゃ説明を省いてもいいかしら?」
「ユウちゃんに蒼い炎の作り方は聞きました。
ただ疑問、というかスキルを組み合わせて使う、というのはどう言った感じなんですか?」
「そうね…例えば蒼い炎だけだったらそれなりのスキル、この場合火炎魔術、それとそれに対応したエクストラスキルがあれば誰にでも出来るわ。」
そう言ってへーティさんが蒼い炎を作り出した。
ユウちゃんの立場が!とも思ったが、そうもいかないのが組み合わせの奥の深いところなのよ!
と説明したくて仕方なさそうに近づいてくる。
まずユウちゃんはユニークスキルも組み合わせていること。
燃やすと凍らす。その二つを一つの炎で変幻自在。
さらに凍らす方はエクストラスキル+ユニークスキル合わせることで威力が増大する。
「アタシの場合の組み合わせを見せてあげていいけど、いつかする予定の実践方式の授業のカンニングになるわ。
今は見せないけどその時を楽しみにしてなさい。」
だそうだ。あ、はい…こんな魔力お化けみたいな人と実践するんですね…。
そもそもさっきのエクストラスキルと組み合わせた耐性だけで、俺の全力を無傷でピンピンしている人とどうやって戦えばいいのやら。
こっちはさすがに対策考えないとトラウマがさらに増えかねない。
話はもどってスキルの組み合わせにも相性があるらしい。
へーティさんはそう言ってから光と闇の小さな竜巻を作る。懐かしき魔術だった。
なんで竜巻かな、と今更ながら疑問に思うと
「交互に光と闇魔術が出てくるからわかりやすいと思っただけよ。あまり意味は無いわ。
こうやって同時に使っても相性が悪いと反発しあって混ざらないのよ。
だけど例えば相性がいい組み合わせ、火と風ね。
アタシがやってもいいけど…そうね、両方使えるんだから試してみなさい。」
そう言われたのでまずは火の魔術で竜巻を作ってみる。
そこから風魔術を同時に発動させるイメージで…。
そうするとボッと火が強くなって制御できなくなった。
「魔力操作が甘いわね。威力が大きくなる分その辺しっかりしないと反動がくるわよ?」
「…もう少しそれを早くいって欲しかったんですが。」
「え?あははー…知らなかったのね。まぁそんな感じで相性いいと性能が上がる組み合わせもあるわ。
ただ威力が上がっても結局耐性も組み合わせ可能なの。
威力が上がろうとも組み合わせた耐性が上回っていれば防げる。
相手からしたら無駄に魔力使って派手な魔術をつかったな、って感じよ。
それをわかっているからあまり使われる戦い方ではないわね。」
「どうしてそれを教えるんでしょうか?」
「第1に君のスキル獲得が異常なこと。
組み合わせ次第で君だけの戦い方もあると思うわ。
それに戦闘以外でも組み合わせることで日常生活を楽することだってできるわ。
もちろん魔力は使うからそっち方面の疲れが出るでしょうけどね。」
疲れたら本末転倒な気もするけど。
そもそも魔力お化けのへーティさんだからこそ出来る、の間違いだろうと心に中で突っ込んでおく。
「第2に、というかこっちが本題ね。
蒼炎はなんの組み合わせかわかるかしら?」
「エクストラスキルとは聞いていたけどそれ以上のことは…。」
「ユウラシアちゃんは何と組み合わせてるか知らないけど、アタシの場合はエクストラスキル炎熱操作ね。
それと組み合わせることで蒼炎を作ることは出来るわ。」
「火炎系の魔術に特化したエクストラスキルというわけですね。」
「そういうこと。そして蒼炎を耐性で防ぐには単純に考えれば炎熱操作と組み合わせた火炎耐性。
だけどここが組み合わせの面白いところでね。
炎熱操作と火炎耐性を持っているアタシがユウラシアちゃんの蒼炎、燃やす方ね。
それを耐性だけでは防げなかったし、威力を弱める事すらできなかったわ。」
「耐性があっても防げない攻撃とはどういう事なんですか?」
「簡単に言えば毒と一緒と言えばわかるかしら?
スキルも複数合わせて難解にすることで耐性が意味の無いものになっているということよ。」
なるほど、実践もあるからへーティさんに攻撃が通る方法を教えてくれているのだろう。
魔術に関して暴走しているが、それさえ目を瞑ればいい先生なんだな。
「さて、次のステップに移りたいけど、そろそろ時間も押してきたし終わりにしましょうか。」
「今日はありがとうございました!へーティ先生!」
「ふふ、よろしい。きちんと復習しておくのよ?」
「はい!」
機嫌の良さそうなへーティさんを見送り本日は解散となった。
毎日12時30分投稿予定です。
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