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異世界誕生のきっかけは子供を助けたことでした  作者: ひれい
異世界知識編
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スキルと職業

 

 スキルについて少しレナさんからきいてみた

「まずスキルの種類ついて説明致します。大まかに分けて4種類と言われています。


 まず無数にあると言われる一般的な「スキル」剣術や魔術といったものですね。


 複数のスキル獲得など条件を満たすものや特殊なスキル「エクストラスキル」


 種族固有のスキルであったり職業スキルである「アビリティスキル」


 個人のみが持つ唯一無二の「ユニークスキル」

 があります。


 この世界のスキルの獲得についてですが、個人の願望がそのままスキル獲得になる場合が多いです。

 誰でも獲得できるわけではありませんがユニークスキルがその最たる例ですね。

 私の場合と以前お会いした冒険者さんのお話で説明いたします。


 私の場合、この世界に来る前からいろいろ準備していましたし、その悠斗さんの…お…お、ヨメ…さんになりたかったので必要なスキルや、ユニークスキル「料理人」を最初から所持していました。


 冒険者さんは料理関係の知識があったらしいのですが異世界といえば冒険だ!という方でして、

 料理スキルを全く持たず、剣術であったり槍術であったり本来知識になかったはずの武器術スキルを中心に獲得していました。

 冒険向きのユニークスキルも所持していたみたいですね。」


 スキルについていろいろ聞きながら歩いていると冥宮殿の出口付近に到着し、そこには一つの部屋があった。

 おそらくここが異世界人用の身分証明発行場所なんだろう。


 そしてレナさんが

「ここが冒険者ギルドゲート出張所となります。ここでは現在のスキルの確認を行えます。

 その際に職業の選択もありますのでご注意下さい。

 そして先程説明できませんでしたが職業についてです。


 職業は基本的に獲得スキルから候補が選ばれます。剣術のスキルを持っていた場合、剣士職が候補に出てきます。

 スキルによっては剣士ではなく剣聖であったりそれ以上の上級職が候補として出てきます。


 魔術に関しても同様です。他には複合職といいまして、魔術と剣術スキルを合わせることで魔剣士

 あとは一部条件によっては特殊な職業もあります。勇者や魔王などがそうですね。」


 さらっと流しそうになったが聞き流せない言葉がでてきた

「魔王って職業なの!?」

「え、あ、はい…。条件については魔王職はあくまで魔王職についた方のみの秘匿とされておりますが、条件を満たすと強制的に職業魔王となるようです。」


「ははは…強制的に魔王って…。ある意味呪いのアイテムっぽいね…。」

 乾いた笑いしかでてこない。


 確かに魔王なんて存在がうじゃうじゃ繁殖したら滅亡しかねないだろうけど…

 いや魔王職で溢れていたらWEB小説であったみたいに国を作る魔王がいたりするのかな?

 とはいえ、なりたいものが影響受ける世界で率先して魔王になりたい!と思う世界ではないのだろう。


「勇者も広めることはできない職業なの?」

「いえ、勇者については公表されております。魔王になりたいと思う人が少なくなるようにと、人々にとって願望の対象になるようにと。」


「たしかに勇者が率先して生まれれば魔王への牽制にもなるのか。勇者になる条件は?」

 レナさんは一つ咳払いをして

「……勇者として王や民に選ばれることです。」


 ……アバウトすぎだろう


 本人も一瞬の間があったしアバウトだと感じてるのか…。

 たしかに王に選ばれた勇者、であっても王様からしたら世界を救ってくれる“かも”しれない一人に過ぎないのだろう、ゲームでそんなものだし。

 だからこそ多くの人から支持されて初めて勇者となれる。英雄みたいなのかな?


 レナさんは話題をかえるように

「長くなりましたが職業については以上です。最初は下位スキル、職業しか出てきませんが、悠斗さんもなりたいもの憧れるを想像しながら選ばられるといいですよ。」


「ちなみにレナさんはどう言った職業なの?」

「私の職業はおよm…い、いえ、料理人です。」

「…レナさんは冒険はしないで街で過ごす職業なんだね」


 レナさんたまに直球できそうになるから照れる。

 だからといって告白をサラッと受け流すほどのスキルなんて持ち合わせてなんかいない。

 動揺を隠すので精一杯だった。


 料理人といえば技術職だろうしせっかくの異世界、冒険者に憧れる俺としては、レナさんと一緒に冒険できないのか…と落ち込んでいるとレナさんが

「確かに料理人ですが通常の料理スキルとは違い、ユニークスキルの影響で一部武術を嗜んでおります。小剣術と双小剣術です。

 ですのでもし悠斗さんが冒険者を希望されるのでしたらご一緒にさせてもらえたら…なんて。」


 レナさんと一緒に冒険できる事が嬉しかった。

 旅の始めがボッチはさすがにきついものがある。

 それにしても小剣か、包丁は流石に使わないだろうけど、料理人っといってもいろいろある世界なんだな。


 スキルや職業について聞き終えて歩いていると、冥宮殿の出口にある一つの関所みたいな場所に差し掛かった。


 おそらくここが冒険者ギルドなんだろう、ここで冒険者登録して晴れて異世界生活のスタートだ!

「あちらが冒険者ギルド冥宮殿出張所となります。身分証明書の発行及び、

 現在の獲得スキルの確認とそれから選べる職業を選び、異世界人はこちらを終えることで身分保証されます。」


「レナさん本当にありがとう。いろいろ聞けて助かったよ」

「お役に立てて何よりです。外でお待ちしておりますので終わりましたらお弁当を食べてくださいね!」

 と顔を赤く染めながらそれでも満面の笑顔を見せて、関所みたいな場所を抜けて外へ走っていった。


 そうだ、スキルや職業のことで頭がいっぱいだったがお弁当食べるんだった。

 善は急げ、ギルド登録だな!


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