表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/169

気持ち新たに

今回からユウちゃんの一人称を子供っぽさをだすためあたし→ユウに変えています

 

「ユウお兄ちゃんとやっとお話できたし、お仕事行ってくるね!」

 元気よく手を振りながら部屋を出て行こうとする。

 俺はそれを呼び止めた。


「あ、ユウちゃん。少しお願いがあるんだけどいいかな?」

「お願い?」

「俺に付き合って欲しいんだ!」


 ユウちゃんも仕事があるからと、単刀直入に言おうとしたらあまりに端折り過ぎて勘違いさせてしまった。

「え!?お兄ちゃんとユウが付き合う!?

 …レナお姉様はどうするの?」

 少し怒気篭った声のような気がした。


「あ…ごめん。ちょっと焦りすぎて中身すっ飛ばしてしまったよ。

 今度武闘大会出るようになったからユウちゃんに修行つけてもらいたくて。」

「そう言うことだったんだね!もービックリしちゃったよ。どうやって断ろうか悩んだよ!」


「あはは、ユウちゃんのお眼鏡に敵わなかったかー。」

 俺にはレナさんがいるからね、ショックなんか受けてない…。

 俺は引きつった笑いを浮かべるしかなかった。


「うんうん、ユウの王子様はユウより強いのが条件かな!守ってくれるくらい強い人!」


 守るより守られる、か。ユウちゃんも自分を守ってくれる王子様に憧れてるのかな。

 レナさんのこと大好きみたいだからそっちの方向かと思ってたけど。


「ユウちゃんのお眼鏡に適う人は今までいたの?」

「ユウの王子様?そうだね…。」


「パトは強くても子供っぽいし、ギルドマスターはおじちゃんだし、アルとビスは料理上手だけどそれだけだし、ヘドはないない。んー…。」


 何人か知らない名前もポツポツ出てきているがいないようだ。

 まだ恋愛には早いお年頃なのかなと思いつつ俺はつい口を滑らせてしまう。

「それだったら俺が強くなったら、ユウちゃんに振り向いてもらえるのかな?」


「え!?」

 目を見開いて俺の方を見つめる。

 なに高望みしてるんだ的な事をかんがえているんだろうか?


「ユ、ユウお兄ちゃんがユウの王子様!?

 今はダメダメだけど…強くなったら…?

 悪くない、かな?お兄ちゃん優しいし…。


 でもお姉様がいるし…ユウは二号!?

 でもでもお姉様がいるならそれもそれで…。」


 やっぱりユウちゃんはそっちの方もありっぽい。

 しかし口にしていることは、子供の純粋な心を誑かせてる気分になってくる内容だったから俺は急いで止めにはいる。


「ユウちゃん!悩むのは俺が強くなってからで!」

「 それもそっかー。お兄ちゃんまだまだ弱そうだしユウがいっぱい鍛えてあげるね!」

「修行見てくれるってことでいいのかな?」

「うん!大丈夫だよ!」


 俺の心にグサっと鋭利なナイフが刺さる一言もあったが修行の件は了承してくれた。

「ありがとう、ユウちゃん。頑張って見返すから楽しみにしててね!」


「うんうん、楽しみにしているね!それじゃー今度こそお仕事行ってくるね!

絶対安静だからね!無理しちゃダメだよ!」

「うん、いってらっしゃい。ユウちゃん、本当にありがとうね。」

 ユウちゃんはそのお礼に「えへへ」と笑いながら「またね」と部屋を出て行った。



 ユウちゃんに修行をつけてもらえることになったのは良かった。

 ただ欲を言えばへーティさんとユウちゃん、どっちも魔術の先生だから武器術の先生も欲しい。


 レナさんに短剣術…?ただレナさんが双短剣術を使うからあまり被りたくはない。

 俺はあらゆる場面に適した戦い方をしたい。

 レナさんが短剣を使う間は、武器被りは避けるにこしたことはない。


 そうなってくると武器使う人を全然知らない。

 人脈は増えてきたが何故か魔術特化の人が多い。

 ギルドマスターも自分で筋骨隆々(あんななり)で魔術はトップクラスと言っていた。


 これだけ魔術特化が多いことを考えると近接は少ないのだろうか?

 だからわざわざ武闘大会勧める、のか?

 やっぱり知らないことだらけだな。


 疑問に思ったことはあるが解決する手段もないし、絶対安静の今はすることもない。

 俺は起こしていた身体を寝かせ、思いにふける。


 異世界きてすぐに告白みたいなことされたり、魔術に感動したり、自分がこの世界でも中途半端だと言われたり、初めての敵が強敵だったり、戦って死にかけたら女神様と2日ぶりに再会したり、5日も寝てて目が覚めたら英雄と呼ばれたり、他にも思い出すだけで俺の人生でも濃ゆい1週間。



 この世界にきていい人たちに出会えた。

 知らない世界を知る喜びを知った。

 パトの長年の重荷を下ろしてあげれた。

 俺でも人を救えると実感できた。

 俺は異世界にこれて本当に良かったと思える。



 …この世界が作られた原因は知っている。

 あの子を助けたことだ。


 轢かれた時の感覚を思い出し身震いがした。

 …大丈夫、記憶があるだけだ。


 ただなんで作られたのか、その理由は知らない。

 だからこそルージュさんに会うのが当面の目標。

 俺がこの世界にいくのはルージュさん自身のためとも言っていた。


 助けた子供がルージュさんだったのか?

 今は考えても仕方ない、か。

 生きていけるように強くなる!それだけでいい。


 気持ちを新たにした1週間後、パトとへーティさんの尽力もあり身体を戻すことができ、修行を開始することになった。

毎日12時30分投稿予定です。


しばらくは毎日投稿(週7話)です。

気軽に読んでもらえたら嬉しいです。


仕事の都合により投稿できなかった場合、週末2話等調整致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ