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異世界誕生のきっかけは子供を助けたことでした  作者: ひれい
初めての冒険
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Side レナ

ただの蛇足ではありますが、一か月記念という事で本日2話。

 

「メンバーを増やしたい。」



 この世界に来た時から私は魔力がありませんでした。

 悠斗さんの隣にいるため、普通でありたいと心の奥底から願っていた。


 元いた世界では魔力がないことが普通でした。

 普通=魔力なしが成り立ってしまったのかもしれません。


 問題なく生活できていたとはいえ、この世界では異質。

 悠斗さんが倒れたとき、魔力があれば回復魔術、その上位である治癒魔術も使えました。

 ですが私には本来ある普通が欠けています。


 普通を望んだ結果の異質のおかげで、自分の無力さを思い知りました。

 魔力がない私のために、回復魔術を使える方をメンバーに増やすことで、悠斗さんも私も生きて帰れる。


 悠斗さんの気持ちも理解できます。

 それが私のためでもあると。

 嬉しく思う反面、不安な気持ちもあります。


 女の子がきて、悠斗さんがその女の子と仲良くなっても仕方ありません。

 男性が来るのでしたら一安心なのですが…。


 そんなことを考えていると悠斗さんは私の思っていたのとは違う方向でした。



 ーー召喚魔術。


 召喚した魔物と契約することで従魔とし、ペットのように可愛がる方。

 あるいは戦闘のパートナーとして扱う方もいらっしゃいます。


 今回の場合、前者に近い後者としてのつもりでしょう。

 召喚魔術に契約魔術を組み込むことで安全に管理下に置くことができます。

 

 問題は契約を破棄する魔物が出てきた場合です。

 魔力を制御できていないと、上位の魔物は簡単に契約魔術を破ることができます。


 以前、欲深い国が召喚した悪魔。

 大多数の人間による大型の召喚魔術だったため、魔力制御が甘かったそうです。

 その結果、悪魔を召喚した国は地図から名前がなくなりました。



 他にも召喚魔術は魔力が必要な分、魔力がない私との共有はリスクしかありません。

 どうしてそこまでリスクを犯そうとしてるのか。

 きちんと言わなければなりません。


 ましてや魔物に名前を与えることは、それだけ危険な行為なのです。

 人から魔物に対しての名付けは生命力と魔力を分け与えます。

 人が人に名前をつけても起きない現象。


 危険ですので辞めましょう。

 そう口を開こうとした瞬間 、悠斗さんの言葉。

「一緒に召喚して、一緒にに名付けして」

 頭の中で反芻する。

 …どう見ても子どもみたいではありませんか!


 悠斗さんとの子ども。

 そう考えただけで理性が吹き飛んでしまいました。



 本来でしたらきちんと諭すべきでした。

 危険性を認知させるべきでした。


 悠斗さんの体が良くなるまで猶予はありました。

 それまでにきちんと説明できれば良かったのです。


 後悔しても遅いかもしれませんが、あんなことになるなんて…。


毎日12時30分投稿予定です。


ストックは作らず行き当たりバッタリの作品ではありますが、しばらくは毎日投稿(週7話)は基本的に守れるようにしていますので、気軽に読んでもらえたら嬉しいです。


仕事の都合により投稿できなかった場合、週末2話等調整致します。

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