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異世界誕生のきっかけは子供を助けたことでした  作者: ひれい
初めての冒険
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目指す先に

 

 今後の治療について相談してるタイミングで、パトが話を戻してきた。

「僕の意見を言う前に話区切られたので戻しますが、あなたの変わったスキルで他の人を真似るのも悪くないと思いますよ。


 学ぶ、というのは真似るからきたと言います。

 熟練者であっても誰かを真似る事で、基本を見つめ直すこともします。


 あなたはスキル頼りで卑怯だと、感じて躊躇っているのかもしれませんが逆です。

 我流で進めて遠回りすることに意味などありません。」


 全ての武器術を扱うつもりの俺には、一つ一つ我流でやっていては中途半端に使えないレベルでしかない、か。


「ありがとう、パト。悩んでいたけどスキルを使って学んでみようと思う。

 武器術は誰をスキルの対象になるか、なんだけど…。」

「ユウトさんはどの武器を扱っているのですか?

 武器によっては紹介することも可能ですよ。」


 熟練冒険者御用達のパトの紹介ならいい人を紹介してもらえるだろう。

 ただやるからには徹底的にやりたい。

 全武器を真似る人を紹介してもらうならそれなりの人数が必要だ。

 さすがに武器術分紹介してもらうには多すぎる。


「俺は武器術をほとんど持っているらしいが、極めることができない中途半端なんだよ。

 だからスタイルは武器を変えながら戦うスタイルにする事にした。

 だから一人で済むわけではないから、結構な人数になるから気が引ける…。」


 それを聞いたパトが少し考えているようだ。

 エキスパートが普通の世界で、オールラウンドの俺の戦い方は異質だろう。


「武器を変えて戦うスタイル、ですか?

 2、3種類…例えば遠距離武器の人が近づかれた時のために、剣を覚えることもありますが、それとは違うのですか?」


「そうだね、この前の敵も槌を使う事である程度ダメージを与える事ができた。

 中途半端なりの戦い方だと思っている。」


「情報がしっかりしていれば相手の嫌う戦い方ができ、戦いを優位に進めることができます。

 僕は好きですよ、そのスタイル。

 いろいろな戦い方ができるというのはそれだけで冒険の生存確率をあげれます。 

 ただ…たしかに全武器となると、なかなか骨が折れますね…。」


 パトは悩んでる様子だった。

 真剣に俺のこと考えてくれてるんだなと少し嬉しくなった。

 そして一つ答えを見つけてくれた。


「今度、別の国で武闘大会が開かれます。

 さすがにいきなり出て勝てるほど甘くはありませんが、世界中から色々な武器術持ちが毎年出ています。

 行ってみて観戦するだけでも変わるのではないのですか?」


「なるほど、武闘大会か。それならいろいろな武器を観れるな。

 ありがとう、パト。いい情報をもらったよ。」

「あなたは武闘大会に出るつもりはないのかしら?」

 へーティさんが興味津々とばかりに聞いてきた。


「さすがに病み上がりの、しかも初心者の俺がでてもコテンパンにされるだけですよ。」

「ふふふ、あなたは危険度Bランクの魔獣を倒せた冒険者なのよ?資格には十分だと思うわ。」


「レナさんの力が大きいんですよ。一人ではただの初心者と変わらない。

 ましてや、まだまともに扱える武器術もないですし。」

「それなら魔術メインで戦えばいいんじゃないかしら?

 アタシが手取り足取り教えてあげるわよ?」


 やたらと武闘大会に食いつくかと思ったらそこに着地するためか…もう目が獲物を見つけた狩人の目をしてる。

 身震いがして断ろうとした。しかし遅かった。


「たしかにいい考えですね。観戦より実戦。

 近くで武器の扱い方を体感するだけでもだいぶ違います。

 それに負けることで反省をして、学ぶべき方向性がみえてくると思いますよ。」

 パトが賛同してきた。しかも負ける前提…。


 それが現実だから仕方ないが、お前は負ける、と言われ一泡吹かせたいと思う男心。

「わかったわかった、身体が治ったらでるよ!

 へーティさん…へーティ先生。その時はご教授お願いします!」


 参加を表明する俺、へーティさんの嬉しそうな顔が怖くなったが仕方ない。

 だが結局それもパトの掌で踊らされた事に気づくことはなかった。


「それはともかく、あなたのスタイルは現勇者に憧れて始めたとかでしょうか?」

 パトが聞き捨てならない言葉を言ってきた。


「なんでそこで勇者が出てくるんだ?」

「え?ご存知なかったのですか?

 てっきり勇者に憧れて始めた戦い方だと思ったのですが…。

 現勇者シュウジ=ヤスイは近接武器を変えて戦うスタイルなんですよ。

 俺はマルチウェポンマスターだ!と本人は言ってましたね。」


 シュウジ=ヤスイ…やっぱり勇者は元いた世界の人間だったんだな。だが今はそれよりも

「それって俺の完全な上位互換じゃないか!?」

「たしかに近接だけでは、同じ武器を使われたらまず間違い無く負けるでしょう。

 勇者も魔術は多少は使えるんでしょうが、武器術を基本に使用しています。


 ですがあなたは魔術も全属性使えます。

 ユウトさんはユウトさんですよ。

 それにどれを扱うか、で戦いが決まるわけではありません。どう扱うかが大事なんですよ。」


 パトが慰めてくれている。まさか先駆者がいたとは…。

 ただ戦うわけじゃない。

 いつか会ってみたかったし、目指す先の一つの目標が勇者。

 今はそれだけでいいかな。

 

毎日12時30分投稿予定です。


ストックは作らず行き当たりバッタリの作品ではありますが、しばらくは毎日投稿(週7話)は基本的に守れるようにしていますので、気軽に読んでもらえたら嬉しいです。


仕事の都合により投稿できなかった場合、週末2話等調整致します。


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