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異世界誕生のきっかけは子供を助けたことでした  作者: ひれい
初めての冒険
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初戦闘

 

 森の入り口に到着したけど案の定夜の森は真っ暗だ。

 光魔術を使うわけにはいかないので他の方法で見えるようにしないといけない。

 パト曰く、対策は闇魔術を目に纏わせるように発動すると見えるとのこと。


 やってみると本当に視界がクリアになる。

 他の属性の魔術もそれぞれ違う効果があるのか気になるがまずは目の前に集中しないと。

 魔術が使えないレナさんにも使うと効果があったみたい。


 見えるようになったところで森へと入った。

 危険感知のスキルの使い方は森に入るまでわからなかったが、違和感があるのがわかる。

 オートで発動しているのだろうか?


 もちろん警戒は怠らないように、範囲は狭いけど魔力感知と、発動してるかわからないが気配察知も発動してるつもりで使っておく。


 森の奥へ行くにつれて違和感が強くなっているので間違いない。この奥に魔獣がいる。


 違和感が極端に強くなったところで一旦足を止める。

 レナさんは違和感の正体がわかっているのか、一方を見つめている。


 見つけた、と思う。たしかにそこにいるのがわかる。

 ただ見えない。これが不可視の魔獣か。


 闇魔術で視界をクリアにしても見えない。

 無警戒に情報もなく出会っていれば死んでいただろう。

 片方は逃げれた、とパトがいうから少し安易に考えていたが、そんな安っぽい敵でないことは理解できる。


 パトに言われた通り闇魔術で相手の不可視に対抗しようとした。

 だがその前にレナさんが

「下から来ます!避けてください!!」

 咄嗟に避けた。避けた場所からうじゃうじゃとミミズのような少し大きめの虫が飛びでてくる。


 これがパトの言っていた分体。

 魔術を発動させようとして警戒が疎かになってしまった。


「ありがとう、レナさん。少し集中し過ぎてた。」

「いえ、これくらい大丈夫です。まずはあの不可視(よろい)を剥ぐのをお願いします。」


 そう言ってレナさんは分体を次々と斬っていった。

 分体は斬ると消えるようだが数が多すぎて減っているように見えない。


 その間に俺も闇魔術を発動させて相手の不可視を剥ぐことに成功した。

 俺の魔術ではそれ以上の効果はなく、朧げに見えるようになった、だけだった。


 パト曰く、対抗することに意味があるらしい。

 そのおかげか分体の動きも若干鈍ったようだ。

 レナさんの分体処理がより早くなり、俺も本体を警戒しつつ一体一体確実に処理していく。


 分体を処理している最中にも他の分体がいきなり後ろから出てきたりしたが、感知系のスキルのおかげで紙一重だが避けることに成功している。


 そうして数分間、分体処理を続けていたが、際限なくでてくることもあり、一瞬本体の警戒を解いてしまった。

 その隙を突いたように本体から石の礫が飛んでくる。


「…ゴフッ」

 俺はまともに食らって吹き飛び、血を吐き出していた。

 そんな状況に、レナさんを慌てさせてしまったようでレナさんが叫ぶ。


「早くポーションを使ってください!!」

 そう言った瞬間、レナは本体の体当たりをそのまま受けてしまった。

 軽く吹き飛ぶレナさん。俺は急いでポーションを飲み重い体を動かしレナさんに近づこうとする。


「どけーーーー!!!」

 レナさんに近づくタイミングを狙ったかのように分体の攻撃が俺に襲いかかってくる。

 俺は無我夢中で剣を振るってレナさんに駆け寄る。


 何とかレナさんに近づく事ができ、俺は慌ててポーションではなく回復魔術を使う。


(“ヒール”)


 呪文は必要なかったのだろうが無意識に唱えてしまった。

 問題なく発動してくれたようで、レナさんの周りに光の粒子が現れて傷を癒していく。


「ありがとう、ございます…ですが…早く止めて…。」

 レナさんの言葉で俺は自分の失策を痛感する。

 光を嫌う魔獣を前に光の粒子を生み出してしまった。

 魔獣が嫌うのは光魔術ではなく光そのものだったようだ。


「キィヤヤヤァァァ」

 と本体の方から叫び声、とも言えない耳障りな高い音が聞こえた。


 耳障りな音ともに本体が突進してくるのがわかった。

 レナさんから気を逸らすため俺はレナさんから少し離れ、わざと光魔術を発動させる。


 魔獣がこちらの向きを変えてきたので 、俺も剣を構える。

 反撃するつもりで魔獣の攻撃を避けて、俺は切りつけた。


 しかし怒り狂ったとはいえ魔獣。土魔術を発動させたようで、体を覆って斬撃に対処してくる。

土魔術の鎧は岩のように硬く、剣を弾かれてしまった。


 一度切りつけてわかったが、俺の剣術スキルではあの土魔術を突破してダメージを与えれる気がしない。

 だから俺は剣を地面に突き刺し、心の中で一つの武器を思い浮かべて念じる。


「出てこい!」


 出てきたのは一挺の槌。レナさんから受け取った武器のひとつ。

 俺以上に素質のある剣術使いが当たり前のようにいる世界で、中途半端な俺が剣術だけで戦っていたら、いつか限界がくるのはわかっていた。


 初戦から剣で切れない相手なのは想定外だったが…。

 危険度Bランク魔獣。そこは仕方ないと割り切ろう。


 この世界で誰もいないであろう状況に応じて武器を使い戦う、オールラウンダースタイル。

 これが俺の選択。いろいろな武器を使うから人一倍努力は必要だが覚悟の上。


 俺は武器を構える。こうして第2ラウンドが始まった。

毎日12時30分投稿予定です。


ストックは作らず行き当たりバッタリの作品ではありますが、しばらくは毎日投稿(週7話)は基本的に守れるようにしていますので、気軽に読んでもらえたら嬉しいです。


仕事の都合により投稿できなかった場合、週末2話等調整致します。

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