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異世界誕生のきっかけは子供を助けたことでした  作者: ひれい
初めての冒険
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武器とクエストとフラグと

 

「本当によろしいのですか?武器術をもっていないと扱うこともままなりませんが…。」

 俺の選択に疑問を抱いたのかレナさんは質問してきた。

「うーん、正直いろいろと考えたんだけど、この方が俺らしいかな、って。

 レナさんにはいってなかったかな?一応武器術関係はほとんどもってたんだ。

 だからとりあえずこの選択を試してみようかな、と。

 あまりに中途半端で魔術で戦ったり剣で戦ったりと、連携とか迷惑かけると思う。

 人一倍努力が必要なのはわかる。それでもできることの最善を選びたいんだ。」


 手に取っている剣をながめつつ応える。

 魔術も基本的に中途半端だからメイン武器を決める必要はある。

 だったらレナさんの“小剣”を邪魔しない武器、とも考えた。

 考えたんだけど、後方支援に徹した武器を選んでレナさんだけを前衛で戦わせたくない男心。

 ワガママなのはわかっている。だけど俺は、せめてレナさんの近くで戦いたい。


「お気持ちはわかりました。連携の件は問題ありません。少しずつ慣れていけばいいのです。」

 レナさんはやっぱり笑顔でいてくれる。信じてくれてる、のかな?うれしくなる。


「ありがとうレナさん、きっと返すから、それまで借りておくね。」

「はい、楽しみにしていますね!」


 そうして俺は武器を受け取った。ただギルドカードに収納はどうするんだろう?と悩んでいると

「登録されてあるギルドカードが手元にある状態で収納したいものに触れていながら、収納を望めば収納されます。

 逆に出す場合は出したいものを思い浮かべたらこのように出すことが可能です。」


 そういってレナさんは二つの武器を取り出していた…刃渡り1mはある例の“小剣”なのだろう。

 だが疑問に思う。この刃渡りで小剣のように戦って近接連携は可能なのか?

 うん、少しずつ試していけばいいか…と頭の片隅に追いやるのだった。


「その武器、軽々持ってるけど案外軽かったりするの?」

 レナさんは結構細腕だ。軽々持ってるから力持ちなの?とは直接聞けない。

 その答えは所持している武器術の武器は、熟練度によって重さの感じ方が変わるらしい。

 ただいくら武器術を持っていても、ある程度武器術の熟練度が高くないと、扱えない武器もあるとのこと。

 そう言った武器は希少武器(レアウェポン)と呼ばれている。


 希少武器といわれるだけで集めたくなる。

 限定物は欲しがる日本人気質、いつかお目にかかりたいものだ。


 いろいろ奥が深いものだと思いつつ、俺は教えてもらったように手に持っている武器の『収納』を望む。

 そうするとあっという間に手元にあった武器がなくなる。

 今度は手元に出すイメージをしてみると簡単に武器が出てきた。

 でもこんなだと盗難騒ぎもありそうな気がする…と思ったらレナさんが答えてくれる。

 希望で収納をするためか、所有意思がある状態では取られる心配はない、とのこと。

 なるほど…これがファンタジー世界の常識か。


 さて、必要なことは終わったかな?

 脱線させたのは俺なんだかなんの話をしてたんだっけ?

 そうそう、クエストについてだったな。採取クエストから進めていくことを確認するとレナさんも特に不満はないらしい。

 話しも纏まりさっそくギルドへ向かうことになった。



 ギルドに到着後、ヒロナさんを見つけたのでクエスト受注の仕方を学ぶことにした。

 ただヒロナさんは俺たちの顔見るや否や

「あら~お二人とも~昨夜は~お・た・の・し・み、でしたね~」

 うん、わかってたよこの流れ。だから俺もちょっと反抗心から

「すっごい、おいしかったですよ~今度ヒロナさんも一緒にどうですか~?」

 あくまでそれらしいことを言って揶揄うつもりだった。


 ただ困ったことに周りが騒がしくなった。

「あいつまさかレナちゃんを!!??」

「はぁ?俺の嫁なんだぜ?」

「おいおいお前は嫁がいるだろうが!あの子は俺の息子の嫁にだな…」

「あいつまさか俺たちのヒロナちゃんまで手を出そうってんじゃねーだろうな!」


 だがその状況に油を注いだのは、さっき俺が揶揄うつもりだったヒロナさんだった。

「え~いいんですか~?レナちゃん(の料理)はおいしいから~楽しみです~」

 絶対わかってて言葉を端折ってる。これが敵に回してはいけないヒロナさんか…。


「まさかヒロナちゃんとレナちゃんってそういう関係だったのか!?」

「やべーぞ、俺興奮してきた」

「二人とも男のうわさもなかったのはそういうことだったのか!」


 いや、おかげで矛先がずれたのは確かだ。俺は心の中でレナさんに謝りつつ場が収まるのを待っていた。

 レナさんが必死に弁明してた姿がかわいかったのは心の中にとどめておこう。


 場が収まってヒロナさんにクエストの説明を受ける。

 採取クエストに関しては受注していなくても対象品を持ち込むことでも達成できるとのこと。

 魔獣討伐に関してはギルドカードに討伐が記録されるから前回達成報告の時との差異で自動的に達成扱いにされるとのこと。便利だな。

 でもクエスト達成は大量になると減額される場合がある。採取クエストは過剰供給になりかねないから、と。

 討伐クエストは無茶する冒険者を減らすを目的らしい。

 いろいろ考えてあるんだなっと感心していた。


「それで~今日はどうしますか~?」

「最初は採取クエストで慣れていこうと思ってるんだけど手ごろなクエストはないかな?」

「そうですね~例えば~ポーションの材料のアレス草や~いろいろな毒薬関係のラプン草も依頼きてたね~。

 あとは~食用で依頼があるのがメイダケ、ですね~。

 全部ここから西にあるハナヅキ森でとれますよ~。」


 なるほど、名前だけではわからないね。

 はてさてどうしたものかと考えてると、レナさんが分かるということなのでお任せすることに。

 頼ることは悪ではないんだと、少しずつ知っていばいい、この世界のことも。


「よし!それじゃ、まずはその3つから始めていく感じでいこうか」

「はい、魔獣がでてきたら連携を試しつつ無理そうなら逃げることも視野に、ですね?」

「そうだね、とりあえず俺も魔術は昨日少し練習できたけど武器の扱いに慣れていきたい」

 そんな会話をレナさんとしているとヒロナさんが不吉なことを言ってきた。


「あ~そういえば~最近冒険者さんが行方不明だったり~亡くなったりしてるの~。

 一応危険の少ない森のはずなんだけど~最近そういった報告が入ってきてるから~奥まで入らないでくださいね~?

 ギルドでも調査してて~何も発見できてないんですよ~」

 たぶんこれは昨日ニコラさんが言ってたことだろう。

 しかし、フラグにしか聞こえないのは俺の心が荒んでるからだろうか?


 何はともあれ初冒険スタート!ということで安全にいこうと誓うのだった

ネタ尽きるまでは毎日12時更新週7話予定です。

(仕事の都合で翌日分書けなかった場合などは週末調整予定)


気軽に読める文字数はこのくらいでいいのかな、と悩みながら翌日分書いてますので目にとめてくれるだけでもうれしいです。

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