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異世界誕生のきっかけは子供を助けたことでした  作者: ひれい
初めての冒険
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異世界生活二日目

 

 はい、おはようございます。異世界生活二日目となります。

 ここまで気持ちのいい目覚めは久々かもしれない。

 寝ても事故の夢を見る毎日、俺が入院生活までする原因。

 ルージュさんと話し、前向いて生きるんだと、気持ちの持ちようでこうも変わるんだなっと少し苦笑いをして身体を起こす。


 部屋を出るとレナさんが料理を作っていた…完全に新婚だな、と今度は顔が赤くなったような気がした。

 顔を横にブンブンをふっているとレナさんがこっちに気づいたらしく


「おはようございます、悠斗さん。よく眠れましたか?」

 そう言ってレナさん微笑んでいた。すっごい可愛い笑顔を朝からありがとうございます。



「あぁ、おはようレナさん。……これはもしかして、朝食…だよね?」

 お鍋のなかにあった汁物は味噌汁。それにお浸しみたいなものがお皿に盛りつけられてる。あとは焼き魚。

 うん、これぞ日本の朝です…異世界だけど。病院食も和食だったが食欲をそそるいい匂いです。

 久々に温かいお味噌汁だな、っとお味噌汁の入った鍋を見ていた。

「はい、本日の朝食になります。さすがに毎日再現できるほどの食材が豊富ではありませんので今日は特別ですが…。」


 なるほど、再現は難しいのか。まぁそうだよな、一応ここは異世界。食べられるだけでもありがたいのだろう。

「ありがとう、今日のために準備してくれたんだね。顔洗ってくるから一緒にたべよう?」

「はい、では盛り付けをしておきますね。」

 そうして俺は顔を洗ってきて朝食を一緒にたべることになった。


 おいしい朝食を無言で頬張ったあと、これからについて相談することになった。

 とはいっても大方決まっているので確認程度に。


「今日から冒険者として生きていきたいと思っている。クエスト達成してお金稼いで生きていく。

 今回みたいにレナさんに提供される衣食住を甘えるのは気が引ける。」


「悠斗さんのお気持ちはわかりました。ですが、私も悠斗さんのパーティーです。

 一緒にクエストをしていき、一緒にクリアして行くのです。

 料理は私が作りますが、悠斗さんには…悠斗さんにしかできないこともきっと増えていくと思うのです。

 できることでお互いをフォローしあうことがパーティーではないでしょうか?」


 甘える、じゃなくて一緒に、か。俺にしかできないことはまだまだなさそうで、一瞬間があったのは仕方ないのこと…うん、仕方ないの……。

「これからいっぱい頼りにするかもしれないけど、俺にできることが増えていけるように頑張っていくよ。だからこれからよろしくね。」


「はい、よろしくお願いしますね。それで、今日からどういった方向でいくのでしょうか?」

「まずはニコラさんから採取クエストからスタートしろって言われてるんだ。だから採取クエストをこなしつつ、になるかな?

 採取クエストで武器や魔術の扱いをなれつ…つ?って俺まだ武器をもってないじゃん!」


 魔術も魔力が多くなくてそこまで多用できない。

 武器術をもっていても武器をもっていなければただの持ち腐れだ。

どうしたものかと逡巡しているとレナさんが机にいろいろな武器を並べていった。

 剣に短剣、弓に鎌、槌、両剣、杖ほかにいろいろと本当に千差万別。


「こんなこともあろうか、いろいろ準備していました。」

「…レナさん。…俺は……。」


 迷っている俺にレナさんは強い眼差しで見つめてくる。

「私は、あなたがこれを受け取ることが重荷になるとはおもいません、甘えではありません。

 あなたがあなたの望みをかなえるために、私にも手伝わせてください。

 それでももし、あなたの枷になるというのならいつか、返してくださいね。」


 最後は笑顔で話してくれる。彼女はどんな時でも笑顔でいてくれる。

 おかげで少し冷静になれた気がする…俺の望み、か。


 俺の望みは、ルージュさんに言った柳悠斗として生きていくこと。

 ニコラさんに言った今度こそ助けれる人をちゃんと助けたい。

 俺は無意識に武器を取っていた。


「ありがとうレナさん、俺はまだ自分ひとりでなんとかしなきゃと思ってた。

 まだまだ頼りないけど、いつかかならず返してみせるよ」

 俺もレナさんに向けて笑顔で答えた。


「ええ、一緒にがんばりましょう!それで武器はそちらの剣でよろしいのですか?」


「そうだね、剣術を持ってるしこれにしよう、かな…?

 そういえば…、この武器たちはどこに仕舞ってたの?」

「あ、それはですね、ギルドカードを介して保管できるようになっています。

 もともとは魔獣素材を集めるための仕組みだったのですが、改良されて今ではいろいろなものを保管できるようになりました。」

「なるほど、やっぱり異世界、だね…こんなにもいろいろな武器、持ち歩くだけでも大変そうだし…。」


 そう、全部担ぐだけでも相当な重さがありそうな武器たち

 レナさんが例の“小剣”を持ってないのはそういうことなのね。

 無意識に剣を取ってみたものの持ち運びが問題ないならどの武器でも大丈夫かな?

 やっぱり異世界主人公なら剣かな?もしくは二刀流の双剣?


 ほぼすべての武器術を持ってるおかげで悩まないといけないのはうれしい悩みなのかな?

ネタ尽きるまでは毎日12時更新週7話予定です。

(仕事の都合で翌日分書けなかった場合などは週末調整予定)


気軽に読める文字数はこのくらいでいいのかな、と悩みながら翌日分書いてますので目にとめてくれるだけでもうれしいです。

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