22
あと一週間もしないうちに、八月も終わりである。
昼はまだ力強い夏の日差しが残っているが、朝夕になると涼しく感じられる。九月に入れば、いよいよ秋めいてくるだろう。
シャルム宮殿を、中天目指して駆けのぼる太陽の光が包みこんでいる。
真夏ほどの暑さはなく、過ごしやすい時分だった。
シャルム宮殿の庭に広がる大花壇や噴水の脇にある木立のなかから、少年らの話し声が聞こえる。声からすると、まだ従騎士になるかならないかという年頃だろう。
木の根元に座り込んでいるのは、デュノア家嫡男カミーユと、ロルム家嫡男コンスタンだ。
最近知り合ったばかりの彼らは、時間があれば、はじめて会った場所であるこの西の木立へ向かった。そして運がよければ相手と再会し、あれこれと話をするのが近頃の日課である。
コンスタンは、尊敬する父親のことや、ロルム邸での生活のこと、隣国との緊張した関係などを語り、カミーユもまた、従騎士になってから感じたことや、武術の稽古に関すること、姉シャンティとの思い出や、シャルム宮殿における生活などについて語った。
カミーユの話のなかでコンスタンが特に興味を持ったのが、温室の裏で、密かにカミーユに武術を指南してくれたという、名も知らぬ若者の話である。
「そんな人が、この宮殿にいるのか?」
はじめて現れたときのことから、その後数回に及び指南してくれたことまで詳しく話して聞かせると、コンスタンは瞳を輝かせた。
「おれも、その人に会ってみたい。そして指南してもらいたいな」
「紹介できたらいいんだけど、名前も顔もわからないんだ。知っているのは、声だけ。オランジュリーの裏で稽古をしていても、最近はなかなか来てくれないし」
「きっと忙しい人なんだろうな」
「うん……」
わずかにカミーユが言い淀んだのは、従兄弟フィデールの忠告を思い出したからだ。もう関わってはならないと釘を刺されている。たとえその人が現れたとしても、稽古をつけてもらってはならないのだろうか。
――悪い人であるはずがない。
見ず知らずの子供であるカミーユに、おそらく多忙な職務のあいまをぬって、剣技を教えてくれたのだから。
フィデールが気にしているのは、相手の派閥や身分のことだろうか。フィデールは――いや、大人たちはなぜ、形や立場にこだわるのだろう。考えるほどに、カミーユは晴れぬ心地になる。
「おれはまだだれの従騎士にもなれていない。一日でも早く立派な騎士になって、ロルムを守りたいのに」
コンスタンの言葉に、カミーユは深くうなずく。カミーユも同じ気持ちだ。強くなって、自分自身と、そして大切なものを守れるようになりたい。
「ユスターがローブルグとの交渉を成立させたら、すぐにでも攻撃を仕掛けてくるのではないかと、周りの者は噂している。敵がユスターだけじゃなくて、アルテアガや、あの大国ローブルグまでもなんて……不安でしょうがないよ」
ユスター、アルテアガ、そしてローブルグが手を組めば、竜の形をしたシャルムの領土におけるちょうど尾の部分は、完全に三国に包囲されることになる。そうなれば、国境に位置するロルム領は激しい戦地となるだろう。
「そうならないために、ジェルヴェーズ王子が秘密裏にローブルグとの交渉へ向かってる。シャルムとローブルグが手を組めば、怖いものなんてないよ」
「交渉が成立すれば、ね」
「きっと、大丈夫だよ」
「どうしてそんなことが言えるんだ?」
「そうであってほしいと思うから」
「気休めはけっこうだ」
どうせ他人事なんだろう、とコンスタンは暗に言っているようだった。
カミーユは立ちあがり、短剣を引き抜く。
「なにをするつもりだっ」
驚いたコンスタンが、思わず己の長剣に手を伸ばすと、カミーユは苦笑した。
「ごめん。きみと戦うつもりはないから、安心してよ」
そう言って、カミーユは背後の木の幹に、短剣の鋭利な先端を使って器用になにやら描きはじめる。
生まれつき武術に秀でているのに手先の不器用な姉とは正反対で、カミーユの場合は、武術に関してはいまいちだが手先は非常に器用だった。
木の幹には、またたくまに竜の形の地図が描き出される。シャルムの領土だ。
「すごいなあ。上手だ」
感心するコンスタンに、「ここがロルム領だろう?」とカミーユは尾の部分に印をつけた。
「そうだ」
貴族のなかでも、公爵家は圧倒的に数が少ない。ある程度教養のある者なら、すべての公爵家とその位置くらい知っているものだ。
「デュノア領はどこか知ってる?」
カミーユに問われ、コンスタンは首を傾げる。デュノア家は伯爵家である。伯爵など無数にいるので、国王でさえいちいち覚えてはいないだろう。
「ここなんだ」
竜の左翼の西端に、カミーユは小さな印をつける。
「ローブルグ国境……」
コンスタンは小さな声でつぶやいた。カミーユの故郷デュノア領はロルムと同様、国境沿いの地なのである。
「デュノア家だってシャルムとローブルグが戦うことになれば、戦火に巻き込まれることになる。交渉の成立を願うのは、気休めじゃないよ。もちろん三国に囲まれる恐怖は、おれには想像することしかできないけど」
ややあって、コンスタンは思いつめた口調で言った。
「おれは国王陛下が信用できない」
「どうして?」
「ラ・セルネ山脈の山賊討伐を行ったとき、国の正規軍を動かすことなく、左翼の諸侯たちにすべてやらせたじゃないか。今度もそうするのではないかと、思ってしまう」
「でも山賊討伐と、三国相手に戦うのではまったく違う。正規軍を動かさないで勝てるわけがないよ」
「だからだよ。いざとなれば、国王陛下は我々を見捨てるのではないだろうか」
「…………」
――竜の尾を切り捨てる。
たしかに三国に囲まれたこの地を守るのは、至難の業だ。いっそ尾の部分は見殺しにし、互いに正面から戦ったほうが有利に事を運ぶことができる。さらには、広大な領土を有するシャルムにとっては、竜の尾の部分が占領されたとて、さして大きな打撃にはならない。
だがそれでは、竜の領土を治める大国たる矜持は保たれないはずだ。
「おれは、やっぱりシャルムは竜の形をしていてほしいな」
自らが木の幹に描いた地図を眺めながら、カミーユはつぶやく。
「尾があってこそのシャルムの竜だ」
カミーユの言葉に、コンスタンがうつむき、目元を袖でぐしゃぐしゃと拭きなぐった。
「皆がそう思ってくれればいいけど」
コンスタンの声は、なにかを誤魔化そうとするように低く無愛想だ。
「おれが立派な騎士になったら、だれがなんと言おうとも行くよ。コンスタンの治めるロルムを守るために、駆けつけるから」
はっとした表情でコンスタンが、カミーユを見つめる。カミーユはその瞳を見つめ返して笑った。
吹き付ける風が、八月の陽光に温められた空気と、かすかな秋の匂いを同時に運んでくる。夏が、駆け足で過ぎ去ろうとしていた。
けれどシャルム宮殿の庭園に流れる時間はゆったりとしていて、今にも夏が去ろうとしているとは思えない。
カミーユが王宮に移り住んで四ヶ月ほどが経つ。
姉シャンティと別れてからは、すでに三年近くが経つのだ。
時の流れは、姉シャンティとの別れによって生じた哀しみを癒すことはなく、また、探し求める彼女の安否を知る手がかりさえ与えてはくれない。
けれど、めぐる季節が彼に「友人」という新たな素晴らしい存在を与えたならば、時の経過というものに、カミーユはわずかな希望を見いだせるような気がするのだった。
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一方、カミーユの姉で、今はアベルと名乗るこの少女は、今、限られた時間のなかで行動を急いでいた。
巧妙にディルクとレオンを撒き、二人にはアベルがリオネルらと共にいると思わせておき、一方リオネルらにはアベルが当初通りディルクたちと共にいると信じさせておいて、自らは単独行動に移った。
勘の鋭い主人らの目をうまく欺いたのである。
リオネルのそばに長くいると、いかにして「絶対に認めてもらえない単独行動」を実現させるか、様々な知恵がついてくるようになる。
しかしながら、今回にいたっては、リオネルらが街の散策を終えて宿に戻って顔を合わせたそのときに、アベルの弄した小細工は発覚してしまうだろう。それまでにある程度の成果を上げぬことには、計画は失敗に終わる。いや、失敗に終わるだけではなく、リオネルから大目玉を食らうことになる。
とにかく時間内に成果を上げようと、アベルは真剣だった。
ルステ川にかかる橋を渡り、橋門をくぐると、再び城門へと続く広い道へと出る。雨に濡れた家屋や地面が、今は陽の光を反射して、いっそう煌めいていた。
景色は、目を見張るほどに美しい。
――が。
馬にも乗らず、ひとりここまで走ってきたものの、さてどのようにして城内へ入り込むかということについて、アベルはまだなにも考えてはいなかった。いかにしてリオネルらから離れ単独行動に持ちこむかということにばかり、気を取られていたからだ。
しかし、あれだけ守備の甘い城である。必ず入り込む隙はあると、アベルは確信していた。
思案しながら城のほうへ歩いていると、途中で多くの家来を従えた馬車がアベルを追い抜いていく。馬車それ自体もたいそう立派だ。乗っているのは、身分の高い者に違いない。
いったいだれの馬車だろうとその後ろ姿を見送っていると、斜め前方から話し声が聞こえた。
「今の馬車――おそらくシュトライト様だな」
まさに疑問に思っていたことに答える声のほうを向いてみると、果樹園でこれから作業をはじめようとしているらしき農夫らが、様々な農具を持ち、ゆっくりと歩いている。
「なんでわかるんだ?」
「紋章さ」
「そうなのか、粗相がなくてよかったよ」
「あの公爵様は、国王様よりおそろしいんだから、気をつけたほうがいい」
「そいつはいったいどういうことだ?」
「なにやら最近は、王妃様と組んで国王陛下の周囲にいるお偉方を粛清しているという噂だ。これは城に出入りしている者から聞いた話だからさ、きっと間違いない」
情報に通じているらしき一方の男が、もう片方の朴訥とした農夫に説明した。
「いったいなんのために?」
「そりゃ、自分の力を強めるためだろう。国王陛下はどうにも頼りない気がする。早くアルノルト様のお子が現れてほしいものだ」
「なんでだ?」
「そりゃ、そうしたらあの野心家のシュトライト様も、王妃様も力を失うことになるかもしれんだろう」
「なんだか難しくてよくわからないが、王宮とは恐ろしそうなところだねえ」
「関わらないほうがいいに決まってる。この話もだれにも言ってはならねえよ」
「もちろんだ。今日の仕事を終わらせたら、さっさと帰ろう。城には近づかないでおこう」
いったん会話が途切れると、そばでじっと話を聞いていたアベルに、はたと二人は気がついたようだ。
「おや、あんたはいい身なりだけど、さっきのシュトライト様のご家臣か?」
「え?」
いったいこの農夫らが話していることは真実なのだろうかと、頭をひねらせながら歩いていたところ、思いも寄らぬことを問われてアベルは目を丸くする。
まさかシュトライト公爵とやらの家来などに間違えられるとは。
そこでアベルが思い至ったのは、自らの髪と瞳の色である。淡い金糸の髪と、水色の瞳は、たしかにどこからどうみてもローブルグ人だ。それが質の良い従騎士の服を纏っているのだから、ローブルグの高貴な家に仕える者と思われても不思議ではない。
「はぐれちまったのか?」
「いえ、そういうわけでは」
「もしや、今の話を聞いていたのでは……」
おとなしそうなほうの農夫が突然、震える声でアベルに懇願した。
「だとしたらお願いです、お若い騎士様。悪いことを考えていたわけじゃあ、ございません。どうかシュトライト様のお耳には入れないでおいでくださいまし」
「わたしは、シュトライト様の家臣では――」
言いかけているところへ、いま一方の男が口を挟む。
「まだ相手は子供だぞ。十二、三歳じゃないか。話の内容なんて、わかるわけがない」
「ですから、わたしは……」
「なんだ、道に迷ったのか? 主人とはぐれちまうなんて、かわいそうだな。お城に入れなくなっちまったんだろう? おれたちが門番に事情を話してみてやろう。まかせておきな」
二人の農夫は、あれこれと議論しながら、アベルの反応を無視して城門への道を先に進んでいく。片方はシュトライト公爵についての話を聞かれたのではないかと怯えきっており、片方はやけにアベルを子供扱いして、余計な世話まで焼いてくれようとしている。
いくらなんでも十二、三歳の少年と思われるとは。
しかし、普段なら余計な節介でも、このときばかりは幸運な出来事だった。シュトライト公爵の家臣として門番に掛け合ってくれたならば、容易に城門をくぐることができそうだ。
果樹園に毎日通っている農夫と門番は顔見知りで、アベルをシュトライト公爵のはぐれてしまった家臣であると説明すると、門番は疑いもせずに道を開いた。
予想通りの――いや、思っていた以上の守備態勢の甘さである。
農夫に礼を言ってから、アベルは門をくぐり前庭をなるべく堂々と歩いた。
アベルの容姿と恰好は、エーヴェルバイン王宮によく馴染む。堂々としてさえいれば、だれもアベルを不審者などとは――ましてはシャルム人などとは、疑わなかった。
さすがに正面玄関は避けるべきかと思ったが、数多の貴族がひっきりなしに出入りしているので、アベルひとりがそこを通っても特段気にする者もなさそうだ。
思い切って玄関をくぐってみると、すれ違った婦人らが、まるで幼い子供でも見るようにアベルの顔を見て優しく笑いかけてくるだけで、問題なく建物内に入ることができた。
華麗な内装のなかをひとり歩んでいると、これまでになかった緊張感が湧きあがるのをアベルは感じた。故郷デュノアは、ローブルグとの国境にあり、常にその脅威と隣り合わせにあった。だからこそ、ローブルグの王宮に単独で忍び込み、今から実行に移そうとしている大それた計画を思えば、緊張感は高まらずにはおれない。
けれど、あれこれ考えているときではなかった。
抱いている緊張感など、リオネルとジルの命を救うことの重大性に比べれば、些細なものである。
緊張を押し隠し、アベルはすれ違った女中に尋ねた。
「シュトライト家に仕える者ですが、陛下にご伝言があります。居室の場所を教えていただけませんか?」
あら、という面持ちで、若い女中はアベルの顔を見つめる。当然のことながら、女中にとってアベルは見慣れぬ相手である。だが、
「ご主人様や、案内の者からは聞いていないのですか?」
女中の目には、アベルが新入りの使いであるように映ったのかもしれない、屈託なく確認してくる。
「聞いてはいたのですが、広くて迷ってしまいました」
ふふっと笑ってから、女中はアベルにフリートヘルムの私室がある場所を口頭で説明した。
礼を述べてから、アベルは女中が立ち去るのを見届け、そして開け放してあった一室にするりと入りこむ。これほどの城であれば、広間や食堂などの大きな部屋にはいくつもの控え室があるが、アベルが身をすべらせたのはそのなかでも最も狭い一室のようだ。宴や舞踏会などにおいては貴族らが集う場所だろうが、なにもないときには特に使われることはなさそうだ。
控えの間にだれもいないことを確認すると、アベルは扉を閉めて壁際へ駆け寄った。
そこにあったのは、小さな暖炉である。
芸は身を助けるというが、サン・オーヴァンで経験した過酷な煙突掃除の仕事は、アベルにひとつの芸を習得させるきっかけとなった。
――煙突さえあれば、城中、どこへでも移動することができる。
それは、細身のアベルだからこそできることであり、逆にいえば、どれほど聡く勇敢であっても男たちにはできない芸当だった。
アベルは背丈もないが、余計な脂肪とも無縁である。煙突を登るに際して、妨げになるものはなにもなかった。
羽織っていた上着を一枚脱ぎ、暖炉の隅にたたんでおくと、心のなかで気合いを入れる。
暖炉の上部にある取手に手をかけ、煙突を上りはじめた。
冬の終わりに一度掃除がなされているので、さほど煤はたまっていない。それでも春に幾度か使用したのだろう、いくらかは汚れており、それらはアベルを咳きこませたうえに、顔と服とを黒く染めた。
しばらく登っていないと、ひとつの煙突でもひどく長く感じられる。
やっとのことで屋根のうえまで登りきると、視界全体が一気に明るくなった。
眩しさに、アベルはしばらく外界を直視することができない。しばらくして慣れてくると、遮るもののない天空が目に飛び込んできた。
雲は多いが、太陽の日差しが照りつけている。
蒼と白のまだら模様の空がアベルを出迎えていた。
見渡せば、白く輝くルステ川と、煉瓦でできた玩具のような街並み。眼下にはよく手入れされた果樹園。そして遠くには、ゆるやかに蛇行していく川と、燃え立つような緑をたたえた丘陵……。
シャルム宮殿の屋根から見た景色も素晴らしかったが、他国の城の屋根から見る景色の美しさもまた格別だ。
眩暈を覚えるほどの絶景に、アベルはひととき緊張を忘れて吐息をもらす。
この景色を、いつかシャルム宮殿の屋根で見たときのように、ジェレミーといっしょに見たいとアベルは思った。故郷へ向かう旅の途中にいるであろう、かつての相棒に思いを馳せたが、それは一瞬のことで、すぐにアベルは気を引き締めてこれからやるべきことに意識を集中させる。
女中が教えてくれた王の居室の位置からすると、煙突はどのあたりになるだろうかと、アベルは屋根の上を見渡す。部屋の位置から煙突の場所を推測するのは、シャルム宮殿の部屋と屋根を幾度となく行き来した経験からくる勘である。
ジェレミーがここにいれば、アベルよりも的確に探し出すことができただろう。だが、今はアベル自身で見極めるしかない。
屋根のうえを、滑らぬよう――そして音をたてぬようにそっと歩きながら、アベルは王の私室に続く煙突を探しまわった。
幸運なことに、エーヴェルバイン王宮はシャルム宮殿よりも単純な造りである。そのぶん、当たりをつけるのは容易だ。
とはいっても、予測はあくまで予測である。屋根の上でどれほど考え抜いたとしても、絶対に間違いないという確証は得られない。
当たっているか、間違っているか、どちらにせよ確証を得たときには、すでに逃れられない状態にあるはずだ。それでもアベルは行くしかなかった。
暑さや、煙突を登ってきたということから生じているのではない、冷たい汗がアベルの背中を流れる。
ここまで来て、尻尾を巻いて帰るわけにはいかない。いや、なにかしらの成果を手にいれるまでは、アベルは絶対にリオネルのもとへは戻らぬ覚悟でいた。
一か八か、もはや博打にも近いものがあった。
アベルは煙突の最上部に手をかけ、するりと身体を滑り込ませたのだった。