サトリ君の休日
二章書きます。
もう一作並行して書いている作品があるので投稿頻度はあまり早くないと思いますが、よろしくお願いします。
それと、『サトリ君のパラレルワールド〜貞操が逆転した世界〜』キャラで人気投票をしたいと思います。
一位になったキャラにはいい事があります。
良ければ、気軽に投票お願いします。
それでは、『サトリ君のパラレルワールド〜貞操が逆転した世界〜』二章。
よろしくお願いします!
楽しい文化祭が終わり、季節は夏。
普通の学生なら楽しみにし心待ちにしていた夏休みが始まった。
そんな、夏休みに入って一週間が過ぎた。
夏休みはまだ始まったばかりだが、僕は早く終わらないかとため息をついている。
去年は学校にいても家にいてもほとんど一人だったから思わなかったけど寂しいんだ。
咲は部活で六時ごろまで家にいないし、お母さんは旅行の時期は忙しいらしくて帰ってこない日もあるし、遊びに誘ってくれる人もいないし。
「暇……だなぁ」
そんな事を思っていると携帯にメールが来る。
僕はソファで寝そべってる体制から起き上がり携帯を開く。
『《神ヶ埼天美さん》様から音声メッセージが一件』
天美さん? どうしたんだろう。
ってあれ。僕、天美さんに携帯のメールアドレス教えてったっけ?
取りあえず、聞いてみよう。
「開いて」
『《神ヶ埼天美さん》様からの音声メッセージを再生します。《あ、サトリ君~? いきなりごめんねぇ。今日って暇かい? 良かったらさぁ、一緒に遊ばないかい? サトリ君の家の近くにあるコンビニにいるからさぁ。まぁ、暇だったら来ておくれよ~じゃ》音声メッセージは以上です。もう一度再生いたしますか?』
凄い。流石、天美さんだ。
ここまで強引に遊びに誘われるの初めてだよ。
僕の家の近くのコンビニまで来てるって言われたら、僕断れないよ。
僕はメールで『今から行きます』と返した。
パジャマのままじゃ出かけられないし、着替えよう。
部屋で着替えてる途中に思ったけど、なんで天美さん僕の家知ってるの?
着替え終わり、僕は家を出てコンビニに向かう。
そう言えば、余所行き用の服を着るなんて久しぶりだ。
最近、目を開ける練習で一人の時は開けられるようになったし、一人の時なら目を開けて着替えられるから前みたいにボタンを掛け違えるなんて間違えはしてない。
「おぉ、サトリ君~。こっちだよ~」
「天美さん。久しぶり」
「そうだねぇ。相変わらず、サトリ君は美少年だね~」
「ははは、ありがとう」
天美さんの冗談を軽く受け流す。
「サトリ。久しぶりだな!」
「……誰?」
「健斗だよ!?」
「え、健斗も来てたの?」
健斗も居たんだ。
いきなり、声かけてくるからビックリして誰か分からなかった。
居るなら居るって言ってくれればよかったのに。
「あ、ごめんごめん。健斗ちゃんも居る事言うの忘れてた~」
「しばくぞ神ヶ埼」
「あはは、怖いなぁ健斗ちゃん。あ、サトリ君もうお昼は食べたのかい?」
「ううん、食べてない」
「健斗ちゃんは?」
「あ、そういや俺も食ってないな。昼前にいきなり呼び出されたからな」
健斗の声には若干の怒りが混じっていた。
あぁ、結構怒ってるなぁ。
喧嘩にならなければいいけど。
健斗、女の子なのに凄い強いから天美さんボコボコにされちゃう。
「じゃあさ。私おすすめのお店あるんだけど行かないかい?」
「俺は別にいいけど。サトリはどうする?」
「僕も、いいよ」
「よかったよ~」
お腹、結構空いてるし。
今日はおこずかい貰ってお金もあるしね。
こんな事でもないと使わないしね。
「んで、その店ってどこにあんだよ」
「ここから五分くらい歩いた場所にあるよ~」
「近いんだな」
「私、あんまり歩くの好きじゃないからねぇ~」
あれ、天美さん歩くの好きじゃないんだ。
この前の体育、100m走ぶっちぎりの1位って聞いたんだけど。
運動できるのに好きじゃないのか。
「運動ができるのと好き嫌いは別物だよ~」
「……天美さん。エスパー?」
いや、本当に天美さんは僕の心が読めてるんじゃないかと思うよ。
「さぁ。でも、君と似てるところはあるかも~」
「え……」
「ほら、早く行こうぜ」
「そうだねぇ。行こうか~」
『君と似てるところはあるかも』ってもしかして天美さんは本当に……。
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