神ヶ埼天美の仕事 ※神ヶ埼視点
短いです
監視対象、三河サトリ。
本名、不明。
年齢、十七歳。
生年月日、2000年8月3日。
体重、53キロ。
身長、167センチ。
義理ではあるが母親と妹がおり、仲は良好。
優しい性格と小さく小動物的なところが人気。
前情報とは異なり、心を読むという能力を持っている。
だが心を読める能力を使いたくないらしく、盲目と偽っている(左目は本当に盲目)。
恐らく、常時発動型の能力。配属するなら夜見さんの七番隊。
「ん~、寝るの早いなぁ。まぁ、目が見えないとやる事ないだろうし、仕方ないか」
僕は双眼鏡を目から離し、ベットに横たわる。
仕事とはいえ、ずっと男の子を監視するのはストーカーなんじゃないかな?
そう思うと、罪悪感が凄い。
いやでも、合法的に美少年の生態調査が出来る機会なんて当分ないだろうし。
「シェイクか……学校には持っていけないなぁ。いっその事、家に招いちゃえばいいんじゃないかな?」
サトリ君の好感度を上げておいて損はないだろう。
今後どうなるかは上層部しだいけど、あの性格だったら合格だろうし。
むしろ、人気になり過ぎて大変な事になるんじゃないかな?
「あと3か月弱……短いなぁ。3か月弱でサトリ君と近しい仲になれるかな……」
目標としては健斗ちゃんくらいに仲良くなれたら嬉しい。
男の知り合いがいない僕じゃ、素の性格でいけないのが辛い所だ。
「__あぁ、サトリ君。ボクの秘書とかになってくれないかなぁ……」
僕はそう呟くと、目を閉じ意識を落とした。
今までにない短さですが、今までの話で一番重要な話です。




