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エデンの園  作者: 北東
4/20

第四話【子供2】

いつの間にかお気に入りが11件も………。嬉しくて泣きそうです、もう感謝感激雨霰です。


これからもよろしくお願いします。

思わぬ所で娘の成長を実感していると、レフィが瓦礫を押し退けて大通りに戻ってきた。


「いきなりレディを蹴るなんて、紳士の風上にも置けませんね。」


「………レフィ、紳士ってのはなyesロリータ!NOタッチ!を信条ににしている、別名変態と言う名の紳士の事をさす言葉だ。」


そう言えば昔“紳士会”と言う、変態と言う名の紳士達が集まって出来たギルドがあった。あそこのギルドマスターは、アホみたいな奴だが強かった。


ギルドランキング(規模や平均レベル、ギルド間抗争での戦歴から算出されたランキング)では、常に上位5位以内に入っていたくらいだから、その強さは折り紙つきだ。


しかし紳士会は女性からの「ロリコンとか引くわぁ〜」と言う一言で大ダメージを受けて、解散した。


「俺をあんなギャグ集団と一緒にするな。」


「なんの事を言っているかは知りませんが、売られた喧嘩は買うのが礼儀です。掛かって来なさい。」


俺が何を言っているのか理解出来ないから、話題を反らしやがったな。まぁでも、売られた喧嘩は買うのが礼儀ってのは同感だ。


ただし、掛かって来なさいってのはちょっと違うな。そう言うのは格下の相手に言うもので、俺みたいな格上の相手に言う言葉ではない。


レベル2万と6万、細かい数字を省けば4万のレベル差があるのだ、明らかにレフィが格下で俺が格上だ。対人、対モンスターに限らず、普通は戦う前に《検索(サーチ)》で相手のレベルを確認する物だ。


もしレフィが冷静に俺に《検索(サーチ)》を使っていれば、ステータスの種族:とlevel:の部分が???になっており、自分とのレベル差が100以上あると気付けただろう。


レベル差が100以上あれば、どんな手段を使っても勝つ事は不可能だ。つまりレフィが俺に《検索(サーチ)》を使っていれば、俺に勝つ事が出来ない事が分かる上に、俺が父親だと気付けた訳だ。


「掛かって来なさいって………まぁいいか、たまには厳しく躾るのも親の役目だもんな。」


「何を言ってるんですか?早く来なさい………来ないなら私から行きます!《デュラハンソード》!」


躾に関して悩んでる間にレフィが《デュラハンソード》を使って斬り掛かってきた。《デュラハンソード》はMPを消費して魔力の剣を作り出す魔法スキルで、武器が壊れた時の緊急用スキルだ。


まぁ所謂護身刀と言った所だろうか?普段は使わないけど緊急時は使う、そんなスキルだ。


当然緊急用のスキルなので普通の装備品には劣る。しかしレベル1万以上のプレイヤーの殆どが取得している。何故ならば耐久力が無いからだ。


普通の装備品(武器のみ)には耐久力と言う数値があり、使ったりすると減っていく。レアな武器ならば耐久力も高いが、やはり無限ではない。


レベルが1万を越える様なプレイヤーは、上級(ハイ)の武器でも全力では振り回せない。全力で振り回すと耐久力を一瞬で0にしてしまうからだ。


高過ぎるステータス故に武器が耐えられないのだ、つまり通常の装備品では本気を出せない。これがレベル1万越えは格闘技を使う方が強いと言われる理由の1つだ。


しかしこの《デュラハンソード》は耐久力が無い、攻撃力はないが本気で振り回せる武器が手に入るのだ。


レベル1万を越えるプレイヤーにとっては、武器自体の攻撃力は自身のステータスで補える、なのでこのスキルは格闘技以外で唯一本気が出せる手段なのだ。


まぁそれでも、格闘技を使った攻撃の方がダメージを与えられるので、そこまで使う頻度は多くない。


それに皆が皆素手で戦う訳ではない。装備品(武器防具を含む全て)は、そのプレイヤーの強さを示すパラメーターの様なもので、《検索(サーチ)》等のスキルを取得していない相手への警告に使われる。


強力なモンスターの素材を使った武具を装備しているプレイヤーは、当然それだけの実力があると言う事だ。


つまり《検索(サーチ)》も取得出来ない雑魚に対する警告―――自分のレベルを示すのに最も手っ取り早いのは、強力な武具を装備する事だ。


つまり装備はお飾りの様な物だ、勿論ちゃんと使いはするが本気での戦闘は素手になる。


だから《デュラハンソード》は持ってるけど、そんなに頻繁には使わないスキルだと俺は思ってる。


それをわざわざ使うって事は、嘗められてるんだろうな………。


だってレフィの腰には一振りの剣がある、それにも関わらずわざわざ威力の低い《デュラハンソード》を使うのだ、嘗められてるとも思うだろ?


「腰のに差してある魔剣は使わないのか?」


「ふんっ!あなた程度にこの魔剣バルムンクを使う必要はありません。」


ああそうですか、そんなに剣技に自信があるなら、俺のとっておきの剣を使っても問題ないな。


早速アイテムボックスから一振りの剣を取り出す。いや、剣ではなくて“刀”と言うべきだろうこの武器は、その名も【草薙の剣】。


数多ある武器の中でもチート級と言われている、神級(ゴット)の装備。恐らく近接戦闘でこの刀に勝てるのは、【聖剣エクスカリバー】か【炎剣レーヴァテイン】のどちらかしかない。


【エデン】最強の一振りと言われ、何億といるプレイヤー全てが手に入れたがったと言われる程の武器。


破壊不可オブジェでない限り、草薙の剣に斬れない物は無いと言わしめた《絶対切断》のスキルを持つ刀だ。


因みにアイテムの階級は低級(ロー)軽級(ライト)中級(ミドル)重級(ヘビー)高級(ハイ)究極級(アーティファクト)古代級(エンシャント)神級(ゴット)となっている。


「草薙の剣なんて久々に使うな。太刀筋が鈍ってないといいが……。」


アイテムボックスから出てきた草薙の剣は少し淡い赤色の鞘に収まっており、抜かれるのを今か今かと待っている。


「なっ、何故あなたが草薙の剣を!?それはお父様が持っていた筈です!」


おっ?レフィもようやくボックスから出てきた物が、草薙の剣だと気付いたらしい。


「今さら気付いた所でもう遅い!」


俺は左手で鞘を持ち右手で刀の柄を掴み、一気に鞘から刀身を引き抜く!その瞬間―――。






一瞬の静寂の後、まるで耳元で爆発が起きたかの様な爆音が響き、近くに居た人や家屋を吹き飛ばす。そのせいで土煙りが舞い視界が悪くなる。


数十秒後、土煙りが風に流されて消えて、視界がよくなる。そうして見えてきた景色は、先程まで見ていた中世のヨーロッパ風の街並み等皆無の景色だ。


先程まで存在していた街並みは、俺を中心に全て吹き飛び瓦礫の山になっている。


特に酷いのは抜き身の草薙の剣を持つ右手側、鞘から抜く際に振り抜いてしまい普通よりも強力な衝撃波が、俺から見て右側の街並みを襲ったのだ。



右側にあった街並みは、スプーンで掬ったのかと言うぐらい綺麗に抉り取られており、何も残っていない。


草薙の剣、抜くだけで周囲を吹き飛ばす超攻撃型の刀で、一度振るえば空に浮かぶ雲さえ一刀両断すると言われている。


―――さて、ここら辺で現実逃避は止めよう………。


「流石にやり過ぎた!!」


残骸以外に何も残っていない周りを見渡しながら、ミジンコ30匹分の罪悪感を覚える。まぁ負傷者はいっぱい居るが、死者は居ないみたいだ。レフィが咄嗟に《デッドライン》を周りに居た一般人達に掛けたお陰だな。


《デッドライン》はどんな攻撃を受けても、必ずHPを1だけ残すと言う物だ。これが無ければ周りに居た一般人は即死していただろうな。


流石に今回はやり過ぎたとミジンコ30匹分後悔しているので、治療くらいはしないとな………。


一人一人治療したのでは日が暮れるので、広範囲回復魔法スキル《エリアヒール》を使う。


「ほいほいほほいっ!」


呑気な掛け声と共にどんどん治療して行くのだが、一向にレフィが見付からない。何処に吹っ飛んだのやら?


草薙の剣をアイテムボックスにしまって、我等が相棒を取り出す。皆さんは相棒を覚えているだろうか?数刻前に森を探検した際に俺が装備していた棒だ。


これを使って《エリアヒール》の効果範囲を広げて、さらに効率よく治療をしていく。そして最後の1人を治療した所で、俺は見付けてしまった。


何をって地面に頭から刺さって、腰から下だけ地上に出ているレフィを。


「………大丈夫かレフィ?その格好結構卑猥だぞ?」


ちょっとからかうつもりで声を掛けたら、物凄い勢いでレフィの脚がバタバタと動いた。きっと恥ずかしがってるか、怒っているのだろう。


取り合えず放置するのも可哀想なので、バタバタ暴れる脚をつかんで引っこ抜く。


ズボッ!って擬音が聞こえて来そうな勢いでレフィを引っこ抜くと、レフィは泣いていた………。


「なんで泣いてるんだ?」


「うぅ………敵にこんな辱しめを受けたのは初めてです。」


………そんな事ぉ〜!?もっと深刻な―――それこそどこか大怪我でもして、痛みのあまり泣いているのかと思ったら、俺にからかわれたのが泣く程悔しかったらしい。


「父親にからかわれて泣く娘なんて、大陸中探してもそうそう居ないだろうな。」


「………さっきから気になっていたんですが、あなた誰なんですか?」


ずっと前から父親だって言ってんだろ!?なんで気付かないんだ!………あぁ!常闇フードを被ってるから顔が見えないのかな?


「俺だよ俺。」


オレオレ詐欺紛いな台詞をはきながら、フードと鼻筋辺りまで上げていたネックウォーマーを取る。


「…………お父様っ!?」


「気付くのが遅ぇよ!!」


グレるぞ?68にもなってグレるぞ?遅めの反抗期どころか遅過ぎる反抗期来ちゃうよ?


「なっ、なんでお父様が!?お父様は400年前に死んだ筈じゃあ―――。」


「うぉおおい!?勝手に俺を殺すんじゃねぇ!それと400年前ってなんだ!?」


俺は400年も前に勝手に死んだ事にされてたのか!?なんの冗談だ?


「いやだってお父様は500年前に魔の森(古代遺跡の周りの森)に籠ってしまって、結局一度も出てこずに死んだんじゃ………?」


む?500年前に森へ引き籠った?………確か最後にログインした時にレフィに街中でバッタリ会って、暫く森に籠るって話をした様なしてない様な………。


その後俺は事故で死んだから、一回もログインしていない。つまりあれか?俺が最後にログインしてた時から、500年は経ってるって事か?


「なら何で400年前に死んだ事になってんだ?」


「え?だってお父様はヒューマンでしょう?ヒューマンの平均寿命は100年くらいですから、寿命を全うしたのなら今から400年前に死んでいる筈じゃあないですか?」


あぁ〜そう言う事か。つまり俺は現実(リアル)で死んで、500年もの間何処かをさ迷い【エデン】のアバターとして復活した訳だ。


「………まぁ俺にも色々あったんだよ。」


別の世界で事故にあって死んだ後、500年間何処かをさ迷いこの世界に転生しましたなんて言ったら、頭がおかしくなったと思われちまう。


「……そうですか、お父様にも色々あったんですね。」


どうやらレフィは色々あったんだよ、で納得してくれたらしい。単純なおバカさんは騙しやすいな(笑)。


「取り合えず立ち話もなんだ、何処か店にでも入ろう。」


「………お父様が壊したから店なんてありませんよ。」


あ、忘れてた。そう言えば全部壊しちゃったんだった。


む!?レフィがジト目で俺を睨んでる!これは「お父様が壊したんだから、お父様が直して下さいよ。」って意志が込められているジト目だ。


「そんな目で見るなよ!ちゃんと直すさ………パラララッパラ〜、課金アイテムゥ〜!」


ちょっとふざけて某青狸風にアイテムを出したら、ジト目がさらにキツくなった。


何故だ!?そこはアハハハハって笑うところだろ?まったく、レフィは笑いと言うものを理解出来てないな。


「………なんですかその薄汚いボールは?」


「う、薄汚い………だと?これ1ついくらすると思ってんだ?500円だぞ!500円!」


レフィが薄汚いボールと称したこの課金アイテムは、その昔レベル1万越え達が戦闘を繰り広げた後で、必ず使うアイテム、その名も“直し玉”。


これを使えば、戦闘で破壊してしまったオブジェクトを一瞬で直す事が出来るのだ。


レベル1万越えのプレイヤー同士で戦った場合、広範囲に被害が及ぶ。下手すれば近くにある街や村を破壊し尽くすぐらいだ。


しかし街や村には当然他のプレイヤー達が利用する、宿屋や武具屋、道具屋等の公共施設が多くある。破壊したら他のプレイヤーに迷惑を掛ける事になる。


なので破壊してしまった場合は、破壊したプレイヤーが責任を取り直し玉を使い直すのだ。


これは意外と多様するので、地味に家計を圧迫する。500円でも意外とキツい、塵も積もればなんとやら、だ。


「これを地面に投げ付けるとだな………。」


直し玉を地面に投げ付けると、途端に玉から白い煙が上がり壊れた街全体を覆う。


「ケホッ!………お父様、この煙何なんですか?」


「まぁちょっと待て、数分で煙は晴れる―――ゴホッゴホッ!……ちょっと煙たいな。」


レフィと一緒になって咳き込む事数分、やっと煙が晴れ始めて視界が良くなってきた。そして晴れ始めた煙の隙間から、元通りになった街並みが見えてきた。


「どうだレフィ?お前が薄汚いって言ってたボールの効果はスゲェだろ?」


「………………。」


ハッハッハッ!驚き過ぎて声も出ないか?そりゃそうだ!このアイテムは課金アイテムだから、NPCはどうやっても手に入れる事は出来ないからな。


「………お父様、街は直りましたけど住民の皆さんは気絶したままです。」


「む?なら仕方ない、カフェは諦めてそこら辺のベンチにでも座るとしよう。」


レフィの言う通り《エリアヒール》で治療したとはいえ、気絶までは治せない。その為カフェに入っても店員が居ないのだ。なので近くにあったベンチに腰掛ける。


「さて、色々と積もる話もあるがまず…………。」


「……なんですか?」






「………お前500歳なのにピッチピチだな!?ロリババア(?)じゃねぇか!?」


「そんな事っ!?―――えっ?ちょっ、普通そこは感動の再会の挨拶じゃないんですか!?今ちょっと涙ぐみ掛けたのに!さっきまでの緊張や感動を返して下さいよ!それに私はロリじゃありません!れっきとした大人です!」


フハハハハッ!甘いなレフィ!俺は感動の再会よりも、お前がどうやってロリババア(?)になったかの方が気になるんだよ!


「いやいやレフィ、これも大事な話だろ?いくらエルフが長生きするとは言え、500年も普通は生きられない。どうやって生きてるんだ?」


エルフは長生きしても200年が限界だ、それ以上生きるにはハイエルフに転生する他ない。しかしいくらハイエルフと言えども寿命は400年、つまり500年の時が経っているのならレフィは既に死んでいる筈だ。


「それはコレのお陰です!」


「………それは蘇生薬か?それは死んだ人間を生き返らせる薬であって、長生きをする為の薬じゃないだろ?」


蘇生薬―――【エデン】を始めて以来、最も俺に利益をもたらしたアイテム。古代遺跡の石碑にのみ作成方法が書かれた、レア中のレアアイテム。


俺はこれの作成方法をレフィともう1人の息子ラツィーに教えて、量産をして売り捌いていた。


そのせいで作成方法を聞き出そうと、何百と言うプレイヤーが襲ってくる事になったのは苦い思い出だ。まぁ襲ってきた奴等は片っ端から草薙の剣の餌食にしたけどな……。


しかし蘇生薬とは予め飲んでおくと、HPが0になっても一度だけ復活出来ると言うアイテムであり、若返りの薬ではない筈だ。


「フフン!流石のお父様でもコレが何かは分からないみたいですね。」


レフィが得意気に無い胸を張りながら自慢してきた。レフィは所謂絶壁と言う奴だから、胸を強調する様な格好はしない方がいいんじゃないかな?


「……今何か失礼な事を考えませんでした?」


「いいや、ただアルフレニヤ山にある絶壁の崖を思い出してただけだ。」


何やらレフィがジト目で睨んできたので、ごまかしておく。


「………まぁいいです。それよりもコレですが、これは既存の蘇生薬にデスマンティスの体液とフル・ゴールドを混ぜた物です。」


ふむ?蘇生薬にデスマンティスの体液とフル・ゴールドを混ぜた薬か………恐らく若返りではなく、体の成長を一時的に止める効果があるのだろう。


何しろデスマンティスの体液には破魔の効果があるとされており、古くは死を告げにやって来る死神を追い払う力があると信じられていた。


フル・ゴールドは純度100%の完全なる金、錬金術による抽出でのみ手に入れられる液体金属の一種だ。保存性が高く、ハイヒューマンが栄えていた時代では、食品を保管する倉庫の壁材に使われていたと言われている。


つまりデスマンティスの体液にある死神を遠ざける力―――まぁ所謂不死の効果と、フル・ゴールドの保存の効果を利用して人体の成長を極限まで遅くしているのだろう。


若返りの薬ではなく成長阻害薬と言った所だろうか?これならば、老化による免疫力の低下を防ぎ怪我や病気になる確率を下げる………確かにそれならば500年生きていてもおかしくはない。


「へ〜そりゃ凄いな、自分で考えたのか?」


「いえ、元はデイト(次男)とマリー(次女)とカイラ(三男)が考えた物で、それを私とラツィー(長男)で実現したんです。」


家族総出でやったのか?俺も呼んでくれれば良かったのに………。まぁ森に籠ってたから、呼ぶに呼べなかったのか。


「そう言えば、ラツィーや他のガキ共は元気か?」


「えぇ、ラツィーはアスタロス帝国で商売をしていて、デイトはニブン王国にある魔法学園の学園長を、マリーは聖教国で司祭をしているらしいです、カイラは国立鉄工所で相変わらず鍛冶に明け暮れてます。」


へ〜………ぶっちゃけアスタロス帝国とかニブン王国とか聖教国とか、全く聞いた事がないんだが?


「……まぁ元気にやってるならいいか。で?レフィはなにやってんだ?」


レフィ様とか言われて慕われてるくらいだから、なんか人から好かれる様な仕事をしてるんだろうな。


「私ですか?私は今冒険者ギルドのマスターをしています。凄いでしょう?」


「………お前がギルドのマスター?なんの冗談だ?」


あのお転婆娘のレフィが冒険者ギルドのマスター?………あり得ねぇぇええ!!あのミスばっかりのアホレフィがギルドを束ねるマスターだと!?


………時代は変わったんだな。レフィも昔見たいにアホでバカで間抜けで、オマケにドジなだけじゃなくなったのか。


「……時間の経過は人を偉大にするんだな。」


「何を沁々とバカみたいな事を言ってるんですか!それよりも昔の話を肴にして、パァーっとお酒でも飲みましょう!街の皆さんも起きたみたいですし。」


沁々と子供成長を感じながら、レフィに引きずられて居酒屋に入っていく全身真っ黒な服を着た、不審者がいたと言う話が翌日街で噂になったらしい。



実は主人公は子沢山なんです……。

元々は娘2人息子1人の予定だったんですが、突然パッと閃いたアイデアを実現する為に急遽増やしました。


閃いたアイデアについては、確りと構想を練った後で書き始めるのでまだまだ登場しないでしょうが、必ず登場させます。


誤字脱字があるかも知れませんが、これからもよろしくお願いします。

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