表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元素な彼女と記号な俺  作者: 五円玉
番外短編集
36/45

げんそなかのじょ! 2

久しぶりの元素彼女!


げんそなかのじょ!


第2話「学校生活」




【廊下にて1】


「次の授業は移動教室か……だるいな」


俺、黒鉄徹哉は次の時間の授業の関係で、移動教室の真っ最中。


「……アレ?」


途中、廊下でとある金髪の生徒とすれ違う。


「……クロガネカ?」


「…………」


シカトを試みた。


「ナアクロガネ、オレコッチニハハツトウジョウジャン」


「…………」


金髪は何故かついてきた。


「ドクシャノミナサンニオレノコトセツメイシナクテイイノカ?」


「うん、別にいいと思う」


「ッ!?」


金髪フリーズ。


俺はフリーズする金髪をよそに、その場を立ち去った。


ん?アイツは誰かって?

知らぬが仏ってヤツですよ。






【廊下にて2】


「……何やってんだお前?」


「……っ!?」


移動教室の途中、何故か廊下の真ん中で立ち止まっているアキコを発見。


「何してんの?」


「あ、いや、別に……」


「あ?」


何故か挙動不審なアキコさん。

視線定まってねぇ。

何故だ?


「べ、別に廊下にコーヒー牛乳こぼしたとかしてないし!」


「……は?」


何?


「こ、コーヒー牛乳に3秒ルールとか考えてないし!」


「…………」



……ああ。


「ちょ、な、何見てんのよ! ……あ、こ、これはその……ど、泥水! ほら昨日雨降ってたじゃない! きっと雨漏りしたのよココ!」


※ココ―――2階

校舎は4階建て。


「2階なのに……」


「なによその目! これは泥水よ! コーヒー牛乳じゃないわ!」


「……匂いが」


「あっ……だ、だからこれは……そのっ……あ、アレよ! コーヒー牛乳工場から溢れ出たコーヒー牛乳が雨風によっ」


「とにかく拭けよソレ」





【科学室】


「何か科学室、甘い匂いしなくね?」


「本当だ、なんか甘い匂いする!」


「何これ? コーラか?」


生徒達が何やら言っていますが、俺には何にも関係ありません。


昨日の部活なんて、全く関係ありません。


メントスライザー?

関係ありません。






【休み時間】


「Oよ、ニトログリセリンで遊ばないか!?」


「嫌です」


「ちぇ……」


「何だお前、俺が遊ぶとでも言うと思ったのか?」






【他クラスでは】


「ねぇ琴浦さん、カキピー食べる?」


「いや……遠慮しておく……」


「じゃあスルメイカ食べる?」


「……い、いいや」


「ならビーフジャーキーは? 少し辛いけど」


「……施仗さん、お菓子好きなのは分かるけど、チョイスが……」










【化学の授業中】


「えーじゃあ黒鉄、二酸化炭素と一酸化炭素、どっちがより危ないと思うか?」


「えーっ……一酸化炭素ですか?」


「……ほぅ、まぁ吸ってみりゃ分かるさ」


「吸えと?」


「……へへっ」


「この学校の化学はどうかしてるよぉっ!」






【お昼休み】


「Oよ、お昼に卵白でも食べないか!?」


「嫌です」


「ちぇ……」


「さっきから何だお前、常識を考えろ」






【お昼休み雑談】


「うおっ……琴浦さん料理出来るの!?」


「いや……これ、ほとんど簡易食材……なんだけど……」



今日のお昼は久しぶりに部活メンバーと食事!


ってか琴浦さんのお弁当、凄い色とりどり!


栄養バランス良い!


「そしてアキコは……あ、あんパンとクリームパン、ジャムパン……」


「アキコ言うな……今日は購買のパンにしたわ! 砂糖欲しかったし!!」


「なら科学室にある砂糖舐めてろよ……」


ドカッ


「痛っ!」


「うっさいなぁ! アタシが何食べたっていいじゃん!」


全く……暴力娘め。

地味に強いから俺が勝てないじゃないか。


そして杵島先輩のお弁当は……ハッ!?


「は、白米に玄米、赤飯、五目ご飯……って」



修〇かよぉっ!!


『もっと熱くなれよぉおおおおおおッ!!』


「Oよ、時にはこだわりを持つ事も人間必要なのだ!」


「米にかっ!?」


全くもって杵島はがねは分からない。

思考が。


「そう言うOはどうなのだ?」


「べ、別に普通の弁当だけど……」


黒鉄徹哉弁当箱、オープン!!


ご飯、唐揚げ、唐揚げ、唐揚げ、唐揚げ、唐揚げ唐揚げ唐揚げ唐揚げ唐揚げ唐揚げ唐揚げ唐揚げ唐揚げ唐揚げ唐揚げ……


「お袋めっ……」


半分は嬉しさの感情だった自分は一体……






【忘れ物】


「……オレハ? ……ッテカワスレ“モノ”!? “モノ”ナノオレッ!?」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ