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元素な彼女と記号な俺  作者: 五円玉
番外短編集
35/45

げんそなかのじょ! 1

とうとうブログからこっちに進出!




ブログにて元素彼女スピンオフ「げんそなかのじょ!」を掲載し、あんまり反響のなかったこの1ヶ月。


今回よりこっちでも、その「げんそなかのじょ!」の掲載を開始します!


ブログにて連載した全5話+ブログ未公開の第6話の、計6回を大量加筆してお届けします。




本編はこれからシリアス一色に染まるので、シリアス前の最後のほのぼのコメディー感をお楽しみ頂けたら!

まさかの元素彼女日常番外編掲載開始


げんそなかのじょ!


第1話「化学部」




「よぉし、今日の授業終わり〜!」


俺の名前は黒鉄徹哉。

高校一年生だ。


私立石鉄高校。


たった今、六時間目の授業が終わり、放課後へと突入!


クラス賑やか!




「さて、今日はさっさと帰るかなぁ」


授業も終わったし、もうやる事なし。


俺はカバンに筆記用具を入れ、クラスのみんなに別れを告げ、教室の出入口へ。


「帰ったら何しようかな……」


そんな事を思いながら、教室を出ようとした、その時!




「待てぇいOよ!!」


「…………っ!」


教室の出入口。

そこには、仁王立ちをした、1人の女子生徒がいた。


「どこへ行くのだO、これから部活だぞ!」


「くそっ、見抜かれていたかっ!」






【杵島はがね1】


彼女の名前は杵島はがね、俺より1つ上の高校二年生。


「何故さっきは下校しようとしていたんだ!」


「うー……」


今、俺は非常に面倒臭い展開に陥っている。


科学室、杵島先輩とのマンツーマン。


……逃げ口を模索中。


「だいたいOよ、お前は我が化学部の副部長なんだぞ? もっと化学をenjoyする気持ちを大切にだな……」


「俺を半ば強引に副部長にしたのはどこのどいつだよ……」


「ドイツはヨーロッパだ!!」


「……………」


面倒臭いなぁもう。






【杵島はがね2】


「化学の楽しさをみんなに教えるためにも、私は脱ぐ!」


「何故だ!?」


「一肌脱ぐ!」


「なっ……お、男を嘗めるなクルパぁ!!」


※クルパ―――クルクルパーの略、黒鉄君は杵島はがねに対して使う。






【杵島はがね3】


「知ってるかOよ? 人間の唾液は微弱ながらもアルカリ性なんだぞ!」


「ふぅん、そうなんすか(うわどうでもいい)」


「……Oよ、口を開けろ」


「何故?」


「お前には身を張って中和実験の材料になってもらおう……」


シュワシュワ


「せ、先輩? アンタ今何持ってんの?」


シュワシュワ言うとるがな。


「ああ、このビーカーの中身か? ……それはな」


「ゴクリっ……」


「それは……」


「…………っ」


「…………」


「…………」


「……四ッ谷サイダーだ!」


「ああ、杵島先輩はそういう人でしたね」






【モジモジ琴浦さん1】


このボンキュッボンが素晴らしい彼女は、化学部の一年生で琴浦咲奈さん。


控えめな性格のおとなしい人だ。


「く、黒鉄君。杵島先輩のタオルってどこにあるか知ってる?」


「何? もしかして杵島先輩のパシりやってんの?」


真面目だねぇ。


まあ、琴浦さんは人の頼みを断れないタイプの人間だからな……


「先輩、今コーラ一気飲みしてメントスを飲み込んだんだけど、そしたら泡吹きながら倒れちゃって……」


「何やってんだあのクルパ!?」


ってかタオルより救急車ぁ!!


※マジでコーラ一気からのメントスゴックンは危険です、絶対にやらないように。






【お菓子なアキコ1】


「ねぇテツ、さっき救急車のサイレンが聞こえたんだけど、何かあったの?」


「ああ、ちょっとな……」


今部活に遅れてやってきたこのチビっ娘、名前は施仗明子。

俺の腐れ縁だ。


「チビっ娘言うな……そう言えばテツ、知ってる?」


「何を? ってか主語言わんで分かるか!」


「コーラにメントス入れて泡が出る現象を、メントスライザーって言うんだって!」


「ライザー!?」


「そう、ライザーって何かの言葉で間欠泉って意味らしいよ?」


「や、やけに詳しいなお前……勉強苦手なクセに」


「いやね、さっきそこで中澤から教えてもらったからさ……」


※中澤―――化学部顧問。


「……なるほど、クルパの件はアイツが犯人か」


「ん?」






【お菓子なアキコ2】


「ってかアキコ、お前もライザーした事あんのか?」


「アキコじゃなくてめ・い・こっ! ライザーなんか普通しないわよ!」


「なんでだよ?」


「だってライザーした後のメントス、凄く柔らかくて美味しくない……」


「コイツ、好奇心より食欲の方が勝っとる!」






【モジモジ琴浦さん2】


「先輩、大丈夫かな……」


「琴浦さんは心配性だなぁ。大丈夫だよ、あのクルパだし」


「だから心配なんですよ!」


「……へ?」


「ク(苦しい時でも自分を偽って)ル(るんるんと楽しく生きてるような)パ(パーフェクトな人間)だから、尚更不安で……」


「琴浦さん……」


読解が強引すぎ。

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