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第39話 なんとなく寂しい
玲子が進学のために引っ越してしまった後は、なんとなく寂しい日々が続いています。
母も亡くなりました。
義両親も実の両親もいないわけですから、介護をする必要はありません。
子どもたちはそれぞれに独立して、うまくやっています。
健太郎さんは元気で優しいですから、不満はありません。
でもなんとなく寂しいのです。
ぽつんと1人、家にいるとなんとなく寂しい。
当たり前といえば、当たり前なのかもしれません。
義兄夫婦に畑仕事へは誘われますし、お友達もいますし、健太郎さんもいますし、順子だって近所に住んでいます。
だけど物足りない。
なんとなく自分の人生を振り返ってみたりして。
別に不満はないのですが。
なんとなく物足りない。
なんとなく寂しい。
夫婦2人で暮らす家は、そんなに汚れるわけでもありませんから、片付けはすぐに終わります。
健太郎さんは徐々に仕事を減らしていますから、家で三食食べる日も増えました。
でもなんとなく寂しい。
なんとなく物足りない。
わたしはどうしたら満足するのでしょうか?
自分でもよく分かりません。




