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昭和25年生まれ 木村悦子75歳  作者: 天田 れおぽん @初書籍発売中


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第35話 地震のせいで母の認知症が一気に進む

 認知症というとボケるというイメージが強いですが、母のイメージとは程遠い。

 母は元気でシャキシャキとした人です。

 そして弱みを他人に見せたがりません。

 だから気付くのが遅くなりました。


「お母さん、ボケちゃったみたい」


 兄から電話で知らされたのは、地震からしばらくたった後です。

 玲子のことばかり気にかけていて、母のことまで気が回らなかったのです。


「え? この間会った時には、いつもと同じだったわよ?」

「隠すのが上手な人だから……」


 わたしが驚いて言うと、電話口で兄がもごもごといいました。


「でもそんな兆候あったの? わたしが電話したときには、平気そうだったのに」

「ん~……。普段は、そうでもないけど。寝ぼけたときとか、兵隊さんに連れていかれる、とかいいだして」

「まぁ!」


 母の世代は戦争を経験しています。

 

「消防車のサイレンの音がすると異様に怖がったりして、ちょっと様子が変ではあったんだけど。どうも空襲警報と間違えているみたいでね。地震の揺れも怖かったけど、携帯電話の音とかも酷かったから一気にきちゃったみたいで」

「それは心配ね」

「ん。だから一度ちゃんと診てもらったほうがいいと思って……病院で診てもらってくる」


 兄からそう告げられた週末、わたしは健太郎さんを伴って実家へと出向いたのでした。

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