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昭和25年生まれ 木村悦子75歳  作者: 天田 れおぽん @初書籍発売中


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第25話 世代交代

 死は必ずやってきます。


 最初はわたしの父。

 体が弱り、施設に入所した父の死はあっという間にあっけなくやってきました。

 続いて健太郎さんの実父。そして実母。

 義両親は相次いで仲良くあの世へと旅立ちました。


 ひ孫まで見せることができましたからね。

 わたしとしては、義両親は充分に幸せな人生のように思えました。


 健太郎さんは少し落ち込んでいる様子でしたが、孫の顔を見れば表情が和らぎます。

 世代は少しずつ、確実に変わっていくのです。


 分かってはいることですが、ちょっと寂しい。


 わたしの母は兄夫婦と共に実家で楽しく暮らしているようですが。

 愚痴はどうしても出ますからね。

 わたしはもっぱら聞き役です。


 母は笑いながら口を開く。


「あなたが還暦なんて、時間が経つのはあっという間ね」

「そうね、本当に。このわたしが! 還暦なんてっ!」


 わたしがおどけて言うと、母はケラケラと笑っています。

 高齢になりましたが、母が感情豊かでいてくれるとホッとしますね。

 記録的な猛暑のなかでも食欲を落とす様子もなく、母は元気です。


 むしろわたしのほうが夏バテしたくらいです。


 2010年、平成22年にわたしは還暦を迎えました。

 健太郎さんも還暦です。


 むかしなら還暦やら、退職やらでお祝いが重なる時期ですが。

 年金や退職金も昔とは違いますからね。

 そもそも再就職するか、嘱託で働くか、健太郎さんも働き方が変わるだけです。


 収入が減るだけの時期に、お祝いする気分にもなりませんよね。


 それでもささやかな宴の席を我が家でもうけて、皆で集まり楽しく過ごしました。

 終わりなんてあっけなく訪れますから、楽しめるときに楽しんでおかないと損ですよね。


 でも予算は厳守です。

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