第19話 2002年 玲子4歳
2002年は、ペイオフの解禁を控えて、金融機関も大きく揺れた時期でもありました。
健太郎さんも他人事ではありませんし、我が家の家計にも直結することです。
不安はあったものの、なんとか無事にこの時期を乗り越えられてホッとしたものです。
一般企業は倒産することがある、無くなってしまうことがある。
知識として理解はしていても、実際に無くなると驚きと戸惑いのほうが大きいです。
金融機関も容赦なく倒れるときには倒れるのだと思い知らされましたからね。
健太郎さんの勤め先が無くならなくてよかったです。
ペイオフの制度は難しくて、わたしにはよくわかりません。
我が家の預金も健太郎さんが見直して対策してくれましたが、わたしはノータッチです。
この年は食品偽装が発覚するなど、食の安全が気になった年でもあります。
子育ては終了しましたが、孫の玲子がいますからね。
悪い物を気付かずに与えてしまわないか心配になりました。
物騒な事件も色々と発覚しましたから、玲子が事件に巻き込まれないためにはどうしたらよいのかについても考え込んでしまいました。
悩んでも仕方ないから、神さまだろうとご先祖さまだろうと、お願いするわけですけれど。
少しのタイミングで事件や事故に巻き込まれたり、あるいは助かったり、色々ですよね。
わたしにできるのは祈ることだけです。
環境はどんどん変わっていきます。
この年は学習指導要領が変わって学校も完全に週5日制、土日が休みになりました。
学校の『土日休み』はちょっと厄介です。
運動会など特別なイベントがあると、週末にやって振替で平日が休みになる、なんてことはしょっちゅうあります。
玲子が学校へ上がる年になったら、順子はどうするつもりなのでしょうか?
ちょっと怖くて聞けません。
順子も、哲也さんも、忙しく働いています。
週末は休みだったり、半日仕事をしたり、仕事だったりと色々です。
完全週休二日制といっても、土日が休みになるとは限りません。
ま、どうせ我が家で面倒みればいい、と思っているのでしょうけどね。
もちろん、わたしは歓迎です。
玲子は可愛いですからね。
とはいえ孫が小学校へ上がるのは、2005年の4月ですからまだまだ先です。
ようやくコミュニケーションが取れるようになってきたところですからね。
短い言葉が多いですが、玲子は結構お喋りです。
推理ゲームのような会話ですけど、お話ができるのは楽しいですね。




