表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/48

第35話 アラタ、松本を狙う

 僕は、顔を見られたのではと心配する。それなら、すぐ警察が捕まえに来るだろう。心配で朝まで一睡もできなかった。

 朝になり、登校のため家を出るが足が重い。途中で勝也と合流する。

 「どうした。疲れているんじゃないのか。」「アラタが松本の所に行ったが殺人を阻止したんだ。」

 「とうとうやったな。」「顔を見られたかもしれない。」

 「それは問題だな。でもそうだったら警察が黙っていないよ。」「そうだよな。」

僕と勝也が教室に入ると井上と松本が駆け寄ってきた。

 「きたんだよ。俺の部屋にいたんだ。」「サルでも入って来たのか。」

 「違うよ。殺人鬼だ。顔が黒かったんだ。人間じゃない。化け物だよ。」「顔を黒く塗っていたかもよ。」

 「いいや、俺には分かる。」「光喜、どう思う。」「本当に見たのかな。」

松本に井上が加勢する。

 「勝也も光喜も驚かないのか。」「驚いているけど。化け物とはねえ。」

 「松本を信じるぞ。人間だったらいまだに捕まらないのはおかしいよ。」「犯人が狡猾なんだよ。」

そこに担任が教室に入って来る。

 「ホームルームの時間だぞ。席につけー。」

僕たちは慌てて席につく。担任は教室を見回してから言う。

 「昨夜、松本の部屋に不審者が侵入した。みんな、部屋の窓はきちんとカギをかけるように。」

 「先生、来たのは殺人鬼ですか。」「先生も不審者としか聞いていません。」

 「松本どうなんだ。」「あれは顔が真っ黒で人間じゃなかったよ。」

 「じゃあ、宇宙人だな。さらわれるところだったな。」「笑うな!俺は怖かったのだぞ。」

担任が手を叩くと教室が静まる。

 「みんな、憶測で噂をしないように身を守ることを考えるんだ。」「先生、なぜこのクラスばかり狙われるのですか。」

 「分かりませんが、クラスから被害者が出ていることは事実です。用心するように。」

担任の言葉はクラスの生徒の心を冷やしてしまう。僕は、松本が部屋にいたのは僕だと気づかなくてホッとする。

 休み時間になると松本は質問攻めにあっていた。アラタが僕に言う。

 「今回は失敗したが、次は殺してやる。」「諦めていないのか。」

 「当たり前だ。邪魔するなよ。」「止めるに決まっているだろ。」

 「やってみろ、次は思うようにいかないからな。」

アラタは松本のことを諦めていなかった。僕は危機感を感じる。

 放課後、僕は楠木と勝也と共に願本寺へ行く。僕は日浄さんに昨夜のことを話す。

 「そうか、アラタを止めることが出来たんだね。」「坊主、何度も同じ手は通用しないぞ。」

アラタが僕を乗っ取り発言する。僕は日浄さんに言う。

 「アラタは、まだ松本を狙っているんだ。」「光喜君、落ち着いて対応するんだ。君の気はアラタに効果があるのだから。」「はい。」

楠木も勝也も僕を応援してくれる。だが、僕はアラタの自信が気にかかっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ