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第34話 生存者

 願本寺で勝也とは別れる。僕は楠木とスーパーマーケットに寄って買い物をして帰宅する。家では楠木が料理を作り始める。

 僕は全く料理が出来なかったが楠木を手伝ううちに包丁を使えるようになった。

 夕食は二人で食べる。僕にとって、この時間が一番楽しい時だ。そして、楠木を家に送って行く。

 「つけられているぞ。」「僕が狙いかな。」

 「わからん。殺すか。」「様子見だ。」

アラタが警告するが、物騒なことを言う。僕は警戒しながら歩く。

 「どうしたの。」「何でもないよ。」

楠木が、僕の変化に感づく。楠木の家に前で楠木と別れる。

 「まだいるか。」「かなり、距離をとっているが、まだいるぞ。」

 「とりあえず。様子を見よう。」「殺せばいいのに。」

僕は家に帰り始めるが、あとをつけてくる。僕は家に帰ると風呂に入ってから宿題をする。アラタが言う。

 「まだ、家の外にいるぞ。」「しつこいな。」

 「殺してしまおう。」「だめだよ。見張っているんだ。殺したら僕が殺したことがすぐにばれてしまうよ。」

宿題を終え、電気を消してベットに入る。再びアラタが言う。

 「引き上げていくぞ。」「僕が寝たと判断したんだ。」

僕は安心して眠りにつく。そして、またあのリアルな夢を見る。僕の体は軽々と2階のベランダに忍び込み、カギのかかっていない窓を開けて部屋に侵入する。

 部屋の電気は消えているがはっきりと見える。ベットの中で眠っているのは松本だ。アラタは、松本を殺そうとしている。止めなくてはならない。

 僕は集中して丹田に気を集める。急がないとアラタが松本を殺してしまう。間に合えーーー

 気が丹田に集まったことを感じる。僕は集まった気を爆発させる。僕の体が糸が切れたように崩れて倒れる。松本が起き上がる。

 「光喜、なんてことをするんだ。このままだと捕まるぞ。」「それはまずいよ。」

 「光喜、お前が逃げろ。」「どうやって。」「もう、動くだろ。」

僕は手をついて起き上がる。松本が叫ぶ。

 「うわわーーーーー、誰だ!」

僕はベランダに出て飛び降りる。ケガをするかと思ったが無事だ。僕は走って逃げる。アラタが言う。

 「通りは防犯カメラがあるぞ。屋根に上がって走れ。」

僕は思いっきりジャンプすると家の屋根に着地する。いつも間に超人的な動きが出来るようになったんだ。

 「我と同化しているから人間以上の力を発揮できるぞ。」

僕は驚きつつも屋根を走って家に向かう。

 松本の叫びで両親が目を覚まして部屋に来る。松本は腰を抜かしていた。松本は両親に説明する。

 「目を覚ますと誰かいたんだ。叫んだら窓から逃げていったよ。」「顔を見たか。」

 「黒くてわからなかった。」「部屋が暗かったからか。」「いや、黒かったんだ。人間じゃないよ。」

父親が警察に通報する。警察が駆け付けて騒ぎになる。連続殺人から生き延びた被害者出たのである。松本は警察官から詳しく事情聴取される。

 松本の部屋は撮影されて指紋採取がされる。

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