第31話 事情聴取
僕は警察署で事情聴取される。
「追いかけていたのは池田君だと言っていたね。彼とはどんな関係かな。」「友達です。」
「どうしてナイフなんか持って追いかけたのかな。」「池田君は、佐藤たちを殺したには僕だと決めつけていました。」
「佐藤・・・もしかして連続殺人の被害者か。」「はい。」
「池田君は家にいるのかな。」「彼は昨日から家に帰っていないそうです。」
警察官は同席している警察官に指示を出す。指示された警察官はしばらくして戻ってきて報告する。
「池田は、今朝、親から捜索願が出されています。」「そうか。」
警察官は僕に向き直る。
「君の言う通り池田君は行方が分からないようだね。」「はい。」
「君は池田君と最後までいたわけだが、彼はどこに行ってのかな。」「分かりません。僕は逃げることに必死だったので。」
「池田君が君を追うことを諦めたのかい。」「いいえ、知らないうちにはぐれていました。」
「そうか・・・何か覚えていないかな。私たちは池田君から話を聞かなくてはならないのだよ。」「知っていることは話しました。」
「今日はここまでにしよう。夜遅いから親御さんに向かいに来てもらうよ。」「両親はいません。」
「今は誰と住んでいるのかな。」「一人です。」
「困ったなー、誰か大人の人に迎えに来て欲しいのだが・・・」「叔父さんに連絡をお願いします。」
警察官は叔父に連絡をする。叔父は僕を迎えに来てくれた。
「光喜、今日は私の家に泊まっていくか。」「いいえ、家に帰ります。」
「だが、ナイフを持った奴に追いかけられたんだろ。」「追いかけられたけど、そいつ、今、行方不明なんだ。」
「家に来たらどうするんだ。」「警察を呼ぶよ。」
「カギはきちんとかけるんだぞ。」「分かっているよ。」
叔父は車で僕を家まで送ってくれた。僕は池田を殺してしまったことを楠木と勝也に話すべきか悩む。
僕が友達を殺したことを楠木と勝也が知ったらどうなるのだろう。楠木は僕を嫌ってしまうのだろうか。勝也は僕を殴るのだろうか。
池田が行方不明になってから数日、河川敷で異臭がすると通報が入る。警察官が河川敷へ行き、捜索を始める。そして、ヨシの茂みの中から異臭がしてくることが分かる。
数人の警察官が茂みの中を捜索を始める。しばらくして死体が発見される。死体の服装が、行方不明の池田の服と一致していたので騒ぎになる。
死体は腐敗していたが解剖されて死因を調べられる。そして、死因が頸椎骨折と分かり、連続殺人の被害者の恐れが出てくる。さらに身元が両親により池田と分かる。
結果から連続殺人捜査本部は日下光喜を参考人として調べることになる。




