第1章:第4話「貸出!! “これからやるしごと”で、先にカードを受けとる」
このお話では、“未来のありがとう”をどのように作るのか学びます。
家具屋さんを作りたいジョーくん、帽子をたくさん作りたいツネオくんが登場。
しばのすけは未来の“ありがとう”を信じて、2人に先にカードを貸してあげることにしたのです!!
ひまわり村の「ありがとうの風」はますます広がり、
村に引っ越してくるどうぶつたちもふえていった。
広場はいつも笑い声でにぎやか。
子どもも、職人も、お店の人も——みんなが元気に働いていた。
そんなある日、ふたりの若者が広場で話していた。
ジョーくん:「家具屋さんをつくって、みんなの役に立ちたいうっきー!」
ツネオくん:「夏の暑い日にかぶれる帽子をたくさん作りたいんだ。最近、日射病で倒れる子も多いしさ!」
でもふたりには困りごとがあった。
ジョーくんは木材を買うためのカードが6枚足りず、
ツネオくんは生地を仕入れるカードが4枚足りなかったのだ。
~「未来のありがとう」を信じる~
ふくろう長老:「家具も帽子も、みんなを幸せにする仕事じゃ。じゃが今は“手もと”にカードがないんじゃな。」
ふたりはうつむいて言った。
ジョーくん:「……まだなにも売ってないから、カードがないんだ。」
ツネオくん:「でも、これからぜったい役に立つと思うんだ!」
そのとき、リオ団長が歩み寄って言った。
リオ団長:「なら、“これからやるしごと”に感謝をこめて、今のうちにカードを渡すことはできないかな?村のみんなが元気になるなら、未来の“ありがとう”が生まれるはずだ。」
ふくろう長老:「ふむ……“未来のしごと”を信じて先にカードを出す。それは“信頼”をかたちにすることじゃな。」
~ワンワンバンクの新しい試み~
リオ団長と長老は、しばのすけを呼んだ。
しばのすけ:「ぼくが貸してあげようワン!ジョーくんは家具を、ツネオくんは帽子をつくる。その仕事で手に入れたカードで、あとで返してくれればいいワン。」
ツネオくん:「それって……“借金”ってこと?」
しばのすけ:「そうワン。でも、“信用して貸す”っていう意味でもあるんだ。ぼくから見れば“貸出”。
ふたりが働いて返してくれたら、また次の誰かに貸せるワン!」
ふたりは深くうなずいた。
ジョーくん:「ありがとう、しばのすけ!」
ツネオくん:「ぼく、ぜったい成功させる!」
~ありがとうがめぐる~
数日後、家具屋と帽子屋がオープンした。
みーちゃん:「丈夫なイスが買えるようになった!」
ぴょん様:「新しい帽子で外でも涼しいよ!」
みんなの笑顔が広場にあふれた。
売上が増えたジョーくんとツネオくんは、しばのすけにカードを返しに行った。
ジョーくん:「6枚、ちゃんと返すね!」
ツネオくん:「ぼくも4枚、ありがとう!」
それだけでなく、ふたりは言った。
ジョーくん:「先に貸してくれたおかげで助かったから、もう1枚“ありがとう”を上乗せするね。」
それは “利子”という信頼への恩返しをかたちにしたもの。
~新しい風がふく~
こうして、ひまわり村には“先にカードを貸す”という新しい仕組みが広まった。
“借金”は、信用から生まれる“未来のありがとう”だった。
リオ団長:「ありがとうの風は、未来にも吹いていくんだね。」
ふくろう長老:「うむ。信頼が生まれれば、村はさらに豊かになる。じゃが、風が強すぎれば、嵐にもなる。それを見守るのが“銀行”の役目じゃ。」
夕暮れ、ワンワンバンクの看板がオレンジ色に光った。
ひまわりの花が風にゆれ、やさしい夜がやってきた。
“未来のありがとう”を信じてお金を貸すこと――それが“貸出(融資)”です。
信用が未来の生産を支える。
ここに“金融”の芽がまた一つ生まれました。
次回は“お金が増える”という不思議なお話です。
しっかりものでなんでも調べるのが大好き、リスト化するのが得意なりすのしんが大活躍します!!
ゆん吉先生の解説ページはこちら!
→https://note.com/yunkichi_note




