感想
久しぶりにいちゃいちゃ回を書きたくなりました
さてと、家に帰ってきたわけだけど……今は暇なんだよねー。特にすることもないしさ。
「どうしたものか…」
ガチャ。
手持ち無沙汰になっていた矢先、扉が開く音がした。おそらくはティアが帰ってきたのだろう。
「ただいまー」
「おかえり。どうする?今日はもう予定ないからお風呂入って寝る?」
「そうしようかな。夕飯は外で食べてきたしもうあとはそれだけだし」
「了解。お風呂はもう沸いてるから入っちゃっていいよ」
「いつもありがとね」
そう言ってティアはお風呂場の方へ向かった。
ボクはまだご飯を食べているから食べ終わったらティアが出てくるのを待とう。………いや、一緒に入っちゃうか。久しぶりに悪戯心が湧いた。
ボクは急いで夕飯を済ませて洗面所へ直行する。まだティアはお風呂にいるから突撃準備をした。
服を脱いでタオルを持って。準備ができたらドーンという音を立てながらお風呂場のドアを開けた。
「ちょ、ミア⁈」
「どうしたの?」
「何当然かの如く一緒に入ってきてるの!」
「何かダメな点はあるの?」
「だって、一応私たちは成人してるわけだよ?しかも軍人、これっておかしくない?」
「そんなことはない。だって軍人だからって一緒にお風呂入らないわけじゃないでしょ。戦場で部下と入ることあるしさ」
ボクはティアに体を寄せた。
「……でもいい歳になってきたし」
ボクの熱烈なスキンシップに押されて頬を赤らめてる。可愛い。
「恥ずかしいの?いつもあんなにくっついてるのに」
「…それもそうなの、か?」
「そうだよ。不都合なんてないじゃないか。だからボクはティアと一緒にお風呂ぐらい入ってもいいのだ」
「………なんかいい感じに言いくるめられた気がする」
「あはは。気にしない気にしない。それよりも明日空いてる?一緒に行きたいところがあるんだけど」
「どこ行くの?」
「ちょっと学校に遊びにね。魔王様にも話は通したからあとはボクらが出向くだけ」
「学校ね〜。私実はどんなところなのか詳細に分かっていないのよね…」
「それはボクだってそう。魔王軍お抱えの教育機関だってこと以外知らないよ」
「じゃあなんで学校なんかに行こうと思ったの?ティアには戦闘訓練なんて必要ないでしょ」
「別に?ボクがヴェラさんと一緒になった戦場で会った指揮官の子が学校の出身だって言うから気になちゃって」
「興味をそそられたってわけね」
「そ。一応ボクらは歳的には学校の最上級生とあんま変わらないじゃん?だからうまく馴染めるんじゃないかなーって」
「確か学校って20歳までいられるんだよね?私たちは18歳だから……ちょうどいいのか」
「うん。で、一緒に学校に行かない?明日空いてるならさ」
「いいよ。私も学校に行ってみたいし、もしかしたら優秀な人材が発見できるかもしれないからね」
「オッケー。じゃあ明日行っちゃおう」
約束も無事取れたということでひとまずは安心。
それにしても懐かしいなー。ボクがまだ一般兵士だった時にはいつも一緒にお風呂入ってたからね。
お風呂に入る時間が惜しいぐらい訓練に熱心だったからか、別に一緒に入ることに抵抗はなかった。今もそうだけど。
でもたしかに習慣は変わった。けど変わらないものもある。
「ティアの胸、見るたびに成長してる気がする」
「ちょ、ちょっと!いきなり何を言ってんの?」
「いや、今は湯気でよく見えないけど大きくなってない?前までは一回り大きいぐらいだったのに…」
メロンがスイカになったぐらいには成長してる。
「そんなことないでしょ。昔とあまり変わってないしミアも大概だよ?大体、戦闘の時は邪魔だって言って晒し巻いてるじゃん」
「それもそうだけどさ…。もしかして、あの晒しがボクの胸の成長を妨げている⁈」
「それもなくはないと思うけど単純に成長期が終わったんだと思うよ。まだ大きくなりますって人はあんまりいないし」
冷静なツッコミを貰う。
「それもそうか。これ以上大きくなられても晒し巻くの大変だし」
「うん。それでいいと思う。私は格段動くわけじゃないからあんまり関係ないけど」
「ずるいー。ティアも剣士職とかになれば何か変わるかもしれないのに」
「はは、絶対に拒否するわ。死霊術師の方が身の丈に合ってる」
「なんでよー」
わかりやすく気持ちが下がった。
「そんな落ち込まないでよ。というかそろそろ出ない?のぼせてきたんだけど」
「同感、話してると暑くなってきた」
話しながらお風呂に浸かるのはだいぶ汗をかく。ボクらは話しを中断してお風呂から出た。
裸だからか外に出た瞬間に体から急速で熱が逃げて行くのがわかる。
「ふー暑かった。逆に汗をかいたんじゃないかってぐらい」
寝巻きを着ながらティアに呼びかける。
「同じく。ミアが入ってきたからお風呂に入る時間が長くなっちゃった」
「ちょっと、ボクのせい?」
「いやミアのせいでしょ」
「うー……」
「もう、一応私だって話したいことはあったんだからね」
「何?」
「あのニーアに会ったって本当?」
「うーん、一応ね」
「一応って?」
「別に剣を交えたとかじゃないから。ほんの数分、話しをしただけ」
「そうなんだ…….。でもニーアのステータスを見たって聞いたけど」
「それは事実。あいつ魔法攻撃力20万超えてて正直言ってびびった」
「20万か……。私が制限をなくしても五分かちょっと低いってぐらいか」
「この一ヶ月でレベル上がんなかったの?」
「上がりはしたけど20万にはギリギリ行ってないわ。ミアみたいにたくさん人を殺したわけでもないし」
「そうなのか、な?ティアは1回の戦いでどのぐらい人間を殺してるの?」
「んー、多くても6000ぐらいじゃないかな。ミアはどうなの?」
「ボクはその倍ぐらいは殺してると思う。十二騎士も2人殺したしレベルはだいぶ上がったよ」
「いいなー。私ももっと積極的に殺しに行くべきなのかな」
「でもティアの強みって前には出ずに後ろの方から一網打尽にすることだから前には出なくてもいいんじゃない?」
「うーん、私もそういうスタイルが1番強いと思うのよね。後ろからは私が、前線はミアがって感じでやるのが強い布陣だと思う」
「かな。今度勇者討伐に行くの知ってるでしょ?その時に試してみる?」
「勇者には……あまり試したくないかな。やっぱりステータス半減が辛い」
「あ、そっか。……いやでもティアのステータスが半減されたところで10万ぐらいじゃん。勇者君のステータスは1万だよ?いけるでしょ」
「油断は禁物だけどね…でも流石にか」
「あはは。今からでも勇者を血祭りにあげるのが楽しみだなー」
「全く。ミアは時々サイコパスになるんだから」
サイコパス、か。別に変なことだと思わないけどな。復讐したい相手とか妬ましい相手を苦しませることができるならできる限り苦しませるでしょ。
「何はともあれ、目先の目標は勇者かな。その次に王国十二騎士の上位の動きとステータス。相手はペンタグラムのことについて知らない様子だったから躍起になってボクらの情報を得ようとしてくるはず」
「その辺は警戒が必要だね」
「だねー」
「じゃあ話もいい感じにまとまったところでボクは寝ようかな。明日は朝早いし」
「了解。私も寝ることにするわ」
「おやすみー」
「おやすみ」
そう言ってそれぞれ自分の部屋へと入って行った。
ちなみに、お風呂の時はティアの胸が割と見えてちょっと興奮した。