血は争えない
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
とある占い師の番組を思い出したんですよ。
でも全てが全て、そうでは無いと思います。
だから一例ですね。
女は地味でつまらない男を好きにならない。これはよく言われる話である。だからこそ、これを逆手に取らなければ、きっと人生失敗する。
――お前太ったなぁ……。
――なんでそんな肌荒れんの……?
気心知れた彼氏と早三年。最近の会話である。怒ったか怒らなかったと聞かれれば内心イラッとした。マジでこいつノンデリだなと思った。
其れでも後に続く言葉で怒りの矛を収めた。
――お前の家系、糖尿病だろ? 今から気を付けた方が。
――え、ホルモンバランスでそんなんなるの? 病気とかじゃなく?
非常に率直かつ、オブラートがなく、気遣いも感じられないが、注意と心配を含んだ物言いだと知った。一般人の言葉に翻訳すると『糖尿病にならないか心配』、『伝えてない持病があるんじゃないか?』である。言い方とは非常に大事である。そしてだからこそ、一種の信頼もある。
「うちは大抵父が気を遣わない言動で母がブチ切れれる、でも喧嘩するほど仲が良いって感じなの。其れが今でもガチガチの価値観を形成してる」
何処かの占い番組で見た。子は親と似た人生を歩む事が多い。一番身近にいる人間を参考にしている為、どうしても似てくるのだと。
父は確かに気を遣わない言動が特徴的だった。恐らく悪気は欠片もないのだろうが、寧ろ心配して忠告していたのだろうが、それによって泣かされたことも数知れず。
けれどもその分、誠実で真面目ではあった。相手に気に入られるような物言いはしなかった。浮気や不倫の報道が流れる度に、誰よりも怒って軽蔑した。そう、今の彼の様に。
「今でも父に会って、ノンデリ発言聞く度に『この物言いじゃ、モテないよね』って時折話してる。
でもだからこそ、火遊びをしない人だとも痛感してた。『女遊びをしない』、この事にかけてこれ程信頼出来る人間は居ないと思った。『モテない』って相手にとっては寧ろ利点」
モテないのだから、気に入られる言い方をしないのだから、浮気も不倫も出来ない。その分、それなりに家族に愛情を注いでくれた。滅茶苦茶厳しかったけど。
「……お前も大概ノンデリだわ……」
「君に言われたくはないねぇ!?」
このオブラートビリビリ発言は日常で普通に行って、相手の反感を買う人間なので、人の事言えませんね。
『え、お前なんでいるの?』
『いや、靴脱いで』
発言で空気を凍らせた事は記憶に新しいですね。
ノンデリ発言をする方って、パワハラとかで相手を傷つける為に言う人が多いイメージですが、それだけではなく、ガチでこう言う物言いしか出来ない人も居ます。
素でツンデレなのかレベルですよ( '-' )
ちなみに皮肉と同じようによくよく解釈すると、彼女と同じ様にまた別の一面が見えてきます。
だから付き合っているんですよ。
派手さはない、地味で誠実。なんならノンデリ発言で容赦なく人を叩き切る。大抵の人間は距離を置く。
でも見る目のある人は多分傍にいます。
本気で嫌がって泣くのならば、今後一切言いません。
其れが傷つけけて楽しむ人と一線をきすところ。
浮気や不倫をする人を好きになりたくないのならば、まずは君の目を養う事から。
そう言った話です。