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えっ、俺?

初投稿なので所々変な箇所があるかもしれないですが、そこは大目に見てくださると嬉しいです。

午前7時、俺は高校へ行く準備をする。昨日は一昨日テストだったため見れなかったアニメを消化していたら7時になっていた。


「まさか徹夜するとは思わなかった…」


徹夜は慣れているが流石に平日は控えていたんだが。


「今日の昼休みは図書室で寝るか」


そんなことを考えながら俺は家を出て、親友が待っているいつもの待ち合わせ場所まで急いだ。


「遅ぇーぞたぬき!」


「すまんニッシー。ってたぬきゆーな」


俺の親友の名前は西出隼人(にしではやと)、俺はこいつを「ニッシー」と呼んでいる。西出だからニッシーだ。こいつは学年一のイケメンで、成績優秀運動神経抜群の完璧男子だ。だが実はだいのアニメ好き。

俺の名前は四月一日(わたぬき)(まさる)、こいつは俺を「たぬき」と呼ぶ。四月一日だからたぬきだそうだが、俺はなんか気に入らないので呼ばれる度にツッコミを入れている。


「今日はまたなんで遅かったんだ?またアニメを徹夜して見てたのか?」


「まあそんな所だ。だいたいお前が毎日のように面白そうなアニメを紹介してくるのがいけないんだぞ?まぁ助かってるが」


「それでそれで?どうだったあの感動系アニメは?」


「あんなん泣くに決まってるだろ。主人公がずっと好きだった女子がいきなり病気になって死んじまうんだぜ?あれは泣かざるを得ない」


「お前あれで泣いたのか!?あれは作画とopが神がかってるから勧めたんだが…。ストーリーなんかThe感動系アニメみたいな内容だから泣くとは思わなかった」


「仕方ないだろ?俺がアニメにハマったの1ヶ月前くらいだから、王道なストーリーでも泣けるんだよ」


俺がアニメにハマるきっかけとなったのはこいつ、ニッシーだ。俺が教室でぼーっとしてたら急にニッシーが、


『なぁ四月一日、お前深夜アニメ見た事あるか?』


『いや、ないけど』


『ならこのアニメ見てきてくれよ。MoWaTubeにあるからさ、絶対ハマるからみてくれよ!』


と言われて仕方なく見たら案の定ハマってしまったという訳だ。アニメにハマるきっかけと俺とニッシーが仲良くなったのも同じ理由だ。アニメの感想をニッシーに話していたら自然と仲良くなっていた。


「俺は昨日はまた女子にLUNEで告白されて大変だったぞ…。俺には愛しの猫美ちゃんがいるから付き合えないと言うのに!」


愛しの猫美ちゃん。その正体は2次元にいる猫の擬人化で超絶美少女である。俺も会わせてもらった(見させてもらった)がなかなかに可愛く、俺の中でもTOP10には入る位の美少女だった。


「そろそろ3次元で彼女作れよ。同じクラスの男子に睨まれてるの知らないのか?みんなお前みたいにモテるわけじゃないし」


「それはモテないお前らが悪い。そんなのただの嫉妬じゃねぇーか」


「うっ……」


ド正論をかまされて怯んでいると、


「……ん?」


雲行きが怪しくなってきていた。


「なんか降りそうだし急いで学校に…ってもう降ってる!?」


「やべーぞ!走れ走れ!」


一瞬にして曇りからゲリラ豪雨とかした空からゴロゴロと音が響く。俺とニッシーは急いで学校へ向かった、その時。


「うわっ!」


ドテンっ!とSEが聞こえてきそうなくらい盛大にニッシーは転んだ。


「おい、お前何転んで…うわぁぁぁっっ!!」


俺を目掛けて雷が降ってきた。


「おい!大丈夫か!?たぬきっ!たぬきっ!」


ニッシーが何か言っているが意識がもうろうとして上手く聞き取れない。ニッシーの声がだんだん自分が深海から聞こえてるような感覚になってきた。俺はそのまま、息を絶った。

















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