表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/125

第20話 討伐!討伐ぅ!


腹も満ちたし。早速俺たちは 討伐 なるものをすべく、掲示板へと向かった。


食堂の脇に掲示板にちょっとしたカウンターがあり、どうやらそこで討伐対象を選びカウンターに申請するらしい。


どれどれ・・・討伐あったこれね。他に採取、地質水質調査、インフラ整備まで・・・けっこう何でもあるんだな。まるで役所の入札てとこなんかいな?



「あ!これこないだのじゃない?」千年が上の方に貼ってある(討伐済み)と書かれた。紙を指さして言った。


あ、本当だ。凶暴な猪退治って書いてある。その下にはドクロマークが6つ


・・・このドクロマークは危険度か何かか?


他の募集用紙をみてみると、一見簡単そうな採取でもドクロマークが7つなどある。


きっと場所や採取物自体が危険なんだろうなぁ、知らんけど。


分かったような分からないような感じでフムフムと頷きつつ見て見るとドクロマークが3つの討伐に目が行った。


そして3つの割には報酬がなかなかいい。


「千年これどう思う?」俺は募集の紙を指さして聞いた


「んー、なに わーむ?退治?」千年はキョトンとして俺の顔をじっと見た。


「そそ、ワーム」


「わーむって尊、知ってる?」


「ゴムホースっぽい生物のはず」


「ふーん?」


・・・


ワームとは漫画やゲームならミミズみたいなやつのでかいやつなんだけど、千年は大のミミズ嫌いである。


子供の頃男子なら誰しも経験あるであろうことをミミズにやったあげく、本当にアレが腫れてしまい未だトラウマなのである。


それを知っている俺がなぜ苦手なモンンスター討伐に千年を誘ったかというと。


ちょっと意地悪だが千年は昔からパニック状態になると、やたらめったら強くなる。


普段は温厚なのだが、中学生ぐらいから犬に追いかけられたりすると野犬を上回る脚力を見せたり、この容姿の為変なやつにちょっかい出されたりするとキャーキャー言いながらもきっちり退治してしまうのである。


要するにやればできる子なのである。


それに今回はドクロマークが前回より少なく3なので、きっと簡単なハズである。


今回も千年さんに頑張って頂きましょうね♪



「ようし次はこれだ!」


俺は勢いよく掲示板から依頼書を剝がすと 依頼受付カウンター へ持っていった。



「ワーム退治ですね?」


「ですっ!」


なぜワームが何か知らないくせに、自信満々に千年は答えるんだ


「こちらは水源に近い場所に討伐対象が発生しておりますので、役所の職員も一名同行させて頂くようなっております。それでは安全には十分気を付けてお願い致します」


と依頼受付カウンターのお姉さん・・・お姉さんよりちょい年がいった・・・お姉様は淡々と言った。


でもこの人リアルでは酒豪ですごいんだよなー、急性アルコール中毒でじーちゃんとこに来てたし・・・あ、個人情報でしたすんません。


「それと!」


俺たちが颯爽と立ち去ろうとした時、ちょっと怖めな声でお姉様は俺たちを引き留めた。


「次回から、掲示板から依頼書は引きちぎって持ってこなくても、依頼書番号をおっしゃって頂けば結構です」


そういうと依頼内容を書いてある別の紙を俺たちに手渡した。


「すみません」


俺たちは小さな声で謝罪した…



という訳で!気をとりなおしまして!前回とは全く異なり、依頼を正式に受けての討伐である!!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ