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第14話 ギルドってなんですか?


「いらっしゃいませー♪お食事ですか?何かの手続きですか?」


軋む冷たい扉を開くと、俺たちの目の前におっぱい…


じゃなくて、バニーガール風の衣装をまとった綺麗な女性がぴょこんと現れた。


胸を挟むかのごとく肘を曲げてポーズを作っているので、さらに胸が強調されている。


うっわーもともと美人さんな役所の受付のお姉さんがこれって、いかんでしょ!セクハラ案件ちゃうん?ってどうしても胸元にチラチラ目が行ってしまう。いかん俺には刺激が強すぎる。


「あの、俺たちここのシステムが良く分かってなくて手続き?ですか?そこに行ったら何か分かるんでしょうか?」と尋ねた。


 「あー、それでしたらまずは 上 で登録していただかないといけないですねー」


お姉さんはニコニコ笑いながら 上 を指さした。階段を上がった場所がどうやら「何かしらの手続き」をする場所らしい。


吹き抜け風になっているため俺のいる角度から見ると数人が何やら窓口で話をしたり、用紙持ってウロウロしている姿が見える。


「ありがとうございます、そんじゃ二階に…」とお姉さんにお礼を言ってすれ違ったとき、お姉さんがスッと寄ってきて俺の顔の間近まで綺麗な顔を寄せ来た。


 (わ!ちょまてよ!)


お姉さんは次は千年に同じように顔を寄せると・・・って千年の目が!目が!瞳孔が開きっぱなしでおっぱいガン見したままでお姉さんが近づいたことすら気づいていないやん!


他人事ながらこれは恥ずかしい。



お姉さんは構わずニッコリ笑うとスッと俺たちに背を向けて


「それではこちらへどうぞ」と腰に付けた鍵の束から一つ鍵を取り出して二階に上がる階段とは違う場所の扉を開けた。


訳が分からないまま俺たちは「あ、あのさっきの二階じゃないんですか?」と真っ暗な扉の中に吸い込まれていくお姉さんに聞いてみた


「フフッ、これから先の階段ではあまり空気が良くないのでなるべく息をしないで下さいね、それと周りは触らないでくださいね毒がありますから」


(ちょっとまて毒て…あ、お姉さん入って行っちゃった…おい千年!おまえ素直にそんなところにフラフラついてくなーーーー)




階段は暗いと思いきや、天井全体がうっすら青白く光っていて、かろうじて足元が見える状態ではあった。さすが異世界チックこういうところにちょっとしたギミックがあるんだな。


(しかし、なんでこの天上光ってるんだろう?ファンタジーの世界だから夜光虫とかかな?)となるべく空気を吸わないように、口元を手で覆って見上げてみると


・・・うん!?アスベスト丸出し状態の天井が光ってるんだね!息吸うなってそういうことかーい!!!


階段はそう長くなくて俺たちはさっきとは違う二階に着いた。



その部屋はちらっと見えた先ほどの二階とは随分と雰囲気が違う部屋だった。


なんというか部屋全体が豪華なのである。


皮張りの豪華な応接セットがいくつか並び、純銀?のシガレットケースらが置いてあり、いかにも高そうなカーテンや絨毯。


壁にはゴブラン織りのこの村の地図が掛かっている。


そして極めつけは豪華な装飾が施された窓口にはスラリとした燕尾服のような服を着た、細身の眼鏡を掛けた男が立っているのだ。


さっきチラリと見た窓口はもっと雑然として、そう以前の役場の窓口にどこか似ていたのだが。



この部屋は全くと言っていいほど様子が違った。



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