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第12話 夢だ夢だと言ってくれ!


何じゃこの部屋はーーーーーー! 


俺はガバッと立ち上がると、いつの間にやら頭にかぶっていたモフモフ付きのナイトキャップ?をスッポンと抜いて「ていっ!」と床に投げ付けた。


もう駄目俺絶対頭おかしい、じーちゃんに診察してもらおう!じーちゃん内科だけど!薬かなんか処方してくれっだろう


・・・この、今の俺の頭の状態なら!と勢いよく部屋のドアを開けた。



・・・あっらー・・・俺の部屋に負けず劣らず、家じゅうなんかファンタズィー・・・



・・・築100年、増改築を繰り返し魔改造された忍者屋敷みたいだった俺の住んでた日本家屋はどこに行ったんでしょうねぇ~


家ん中なんかキラキラしたモンが飛んでるわー、え?何?ホコリとか杉花粉じゃなくて?


ですよねーホコリや杉花粉が七色な訳ナイデスヨネー。


窓なんてステンドグラスじゃん・・・あーなんかメルヘンチックで眩暈すらするわー。



「じーちゃん!」俺は大声を上げてじーちゃんの部屋に入ったが、そこには誰も居なかった。


そしてじーちゃんの部屋も俺の部屋と同じく、分厚い革表紙の本やらがあり(や、元々専門書でいっぱいの部屋ではあったが)あと杖っぽいものが数本壁に掛けてあった・・・


もういやな予感しかないなか、何やら声のする台所へと向かって行った。


「尊、おはよう」


そう言った声はじーちゃんだ、間違いない。だがしかし俺の目の前にいる白い鳥のような被り物を頭の上にのせ、白衣?じゃないな白衣っぽいが豪華な装飾がついたマントを着たこのおっさんはは何なんだ!


「おはよう、尊着替えもせずにどうしたの?」


はい、今度の声はばーちゃんです。


こわばりつつも意を決し振り返りばーちゃんを見て見ると、こちらは・・・あれ!まんまばーちゃんじゃん!でもばーちゃんめっちゃ分身してんよ?何人いんの?何の呼吸?そんで分身した体それぞれでシパパパ仕事してスゲー早えーよ!


「それじゃ、仕事も終わったしちょっと買い出しにでも出てくるよ」


そう言うとばーちゃんは支度をしに自室へと。


わずか数分支度を終えて戻って来たばー…いやそうきましたか。


超絶美女じゃん!スタイルまで変わってんじゃん!!特撮バリの変身じゃん!!!


あっけにとられて見ている俺に向かって、ばー・・・いや超絶美女は「女は化粧で変わるのよ」と言ってウィウンクをした。うるさいわ!



「それじゃお達者クラブ寄って温泉行って、帰りに買い物しれくるわ」


「ああ、ばーちゃんトラさんにそろそろ薬が切れるから寄るように伝えといて」


なんて会話している会話は普段とは変わらないだけどよ・・・


鳥っぽいマッドなドクター化した元じーちゃんと、超絶美女の元ばーちゃんがイチャコラしてる姿を見ると・・・混乱で俺は目頭に水が・・・ごめんなさいもう勘弁してください。



「ちょっとーーーー!!!!尊いるーーーー!!!!」


はい、千年です。


例のコスプレ状態で乱入です。



もう誰か俺をこの混沌から助けてくれー!。




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