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訪れない朝 【前編】

家を出て五分が経過した。 


 最近、新しく舗装された道路を、競歩でかけあがる。

 この地域は住宅街で商店街やらスーパーやらコンビニやらが集中している事から、ここAMJT地域は「住宅の王者」とも言われている。


 日本語で書くと『チョウフ』地区。


 なお、「AMJT」というのは、その町ごとの区間を示していて、アルファベット四文字で表される。

 またこの戦争時代において、当然植民地支配がある訳で、まさに現代ニッポンも数多の国を侵略している。

 だからそのアルファベット四文字はニッポン本土だけではなく、植民地支配をした国全てに独断でニッポン政府が好き勝手にエリアを指定しているのだ。

 ただ、ニッポン本領土においては四七大地域という区分に分かれており、それに関しては戦前と同じような形態をしているのだ。


 さて、今日は入学式だ。式自体は、9時に始まるのだが、朝6時10分に家を出た。最寄り駅から、学校の最寄り駅は快速で二駅。一五分もかからない。


 桜が満開に咲いていて、赤桃色で彩られたその世界は、まさに桃源郷そのもの。


 俺は駅とは逆方向に向かいながら、競歩から全力疾走に切り替えた。そして、住宅街という空気に溶け込んでいない、目立つ赤い門で足を止めた。神社か何かか?と思うだろう。しかし違う。


ここは『道場』だ。

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