お義母さん
また目が覚めた。2度寝したからだろうか、太陽が南へ登っている。階段を下ったら、お義母さんだけがいた。
「おはようございます、お義母さん。あれ?2人はどうしたの?」
「あら、ペル。もうお昼だからこんにちは、ね。お寝坊さん。2人は二日酔いというやつね。まだ、部屋で寝てるんじゃない?」
「あー。なるほど、分かりました。」
静寂が訪れる。そう言えば、あまり2人で話したことは無い気がする。ここは、話を広げなくては。
「お義母さん、ひとつ聞いてもいいでしょうか?」
「なぁに?ペル。」
「最初、ルルが俺をここに連れてきた時の話です。お義母さんは血塗れの俺を見て、どうして引き取ろうと思ったんですか?」
ずっと、気になっていた。最初に、この家で暮らさせようと言い出したのはお義母さんらしい。
「そうねぇ。貴方の目が、昔の私に似ていたからかしら?」
?よく分からないが、そこは聞いていのだろうか?
「私ね、元は貴族だったの。母にずっと、上に上がれと言い続けられて、敵を排除し続けた。殺しも命じたわ。でもね、もう限界だったのよ。そしたら、お父さんに誘拐されたの!」
!話飛びすぎだろ。続きを聞きたかったが、
「お母さん、なんの話しをしてるんだ?」
「おはよー。お母さん、ペル。」
お義父さんとルルが降りてきた。
「なんでもないわ。ご飯にしましょう。」