Let's party
「「「Happybirthday!!!ペル!」」」
誕生日パーティが始まってしまった。素直に嬉しいが、なんか申し訳ない気がする。
「ありがとうございます。お義母さん、ケーキまで作ってもらって...。」
「いいのよ、ちょっと甘すぎるかしら。」
確かに、ちょっと甘いかもしれない。それでも、美味しい。初めて食べるような気がする。
「ハッハッハ、この肉美味いなぁ!」
「お父さん飲みすぎ。テンションおかしいよ?」
お義父さんは完全に出来上がってる。ルルが呆れている。しかし注意している、ルルまでテンションが上がりきっている。
「ペル、今日の主役は貴方よ!もっと、テンション上げなさいよ!ヒャッハー!」
「!?お義父さん?ルルに渡した瓶、ジュースじゃないですよ?ワインですよ?」
ルルが走り回っている。一家はパニック状態である。止めようとして腕を掴む。
「おええええええええええええ。」
「ルルっ!?」
わぁ!ルルが吐いた。大変だぁ。
「お義母さん、ルルが吐きました。どうしましょう?」
お義母さんに助けを求める。
「あらあら、大変ねぇ?」
なんで、そんな冷静なの?!意味わかんないんですけど...?!
こんな感じで、パーティは1夜続いた。母が作った甘すぎるケーキも、出来上がっている父も吐きまくる少女も、たまにはいいと思える1夜だった。