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元傭兵は償いたい。  作者: Marin
少年の日々
5/31

遭遇

動かなくなったクマを見て俺は途方に暮れていた。

「どうやって持って帰ろう...?」

そう。元最強の傭兵でも、さすがに超人的パワーはない。流石に600キロ以上あるクマは運べない。うーん...。どうしたものか...。






そんなことを考えて数十分。突然、話しかけられた。

「お困りのようですねぇ?アリアさん。」

声色だけで、身震いした。金髪、血のような紅い目。こいつは...傭兵ランク2位...いや、今は1位の傭兵...。剣1本でそこまで上り詰めた。剣の天才...

「キルリア...。何の用だ?」

俺は既に短剣を構えていた。すると、

「今のあなたで勝てますか?それも、短剣1本で?そこの槍を使いにならないんですかぁ?それに...わざわざこんな所まで一人で来ると思いますか?」

「ッッ!!」

気づけば、5人に囲まれていた。こいつら、まるで気配がない……。しまった。

「冗談ですよ。武器を下ろしなさい。おや、クマですか。いいですねぇ。丁度お腹がすきましてねぇ。召し上がりたいですねぇ。」

良かったこいつに敵対意思はないようだ。食えない野郎だ。俺も冗談を言う。

「お前、こいつを捌けるなら半分持っていってもいいぜ?」

「ほう...。それはいいですねぇ。では、有難く...。」

1秒と足らず、クマはブロックになった。こいつ、また腕を上げたな。

「ありがとよ。でも、じゃあなんでこんな所に?」

「そうですねぇ、まぁ、今日は偵察って所ですかねぇ。すぐに、ここから立ち去りますよ。お前達、クマのブロックを持ちなさい。」

「半分って言ったが、俺は1ブロックだけでいいや。」

「おや、ありがとうございます。」

そういって、1ブロックだけ持つ。それでも、50キロはある。1家族には充分すぎる。処分もめんどくさいし、こいつらに丸投げしよっと。

そんなゲスな考えを持ち、俺は森を立ち去った。


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