27/31
おつかい
「買い物...?街まで...?」
「そうなの。行ってきてくれない...?」
いつも通りの朝、お義母さんに頼まれる。街か、俺を知ってる奴に出会うかもしれない。しかし、まぁ大丈夫かなぁ。
「いいですよ。何を買ってくればいいんですか?」
「ドルマという鍛冶屋に行ってきて、壊れたから新しい斧を買ってきて欲しいの。」
斧...オーノー...くだらないダジャレが浮かぶ。ふざけているお義父さんが思い浮かぶ。くっだらねぇ。絶対言うもんか。
「はい、お代。余ったら好きにしていいわよ。」
金貨を数枚貰う。確かに、斧を買うだけには少し高いお代だ。
「分かりました。行ってきます。」
家を出る。村から歩いて2時間くらいで行ける。走って行けば、1時間ちょいくらいだ。まぁ、ゆっくりでいいか...。森を抜けよう。何事も起こらないといいな...。
何事もなく、森を抜けた。草原だ。もうすぐ、街が見えるだろう...ん...?あれ?何だか様子が変だ。少し小走りで街の方へ行く。
「何が起こってるんだ...?街が消えた...。」
俺が知っている大きな街は跡形もなく消えていた。




