表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元傭兵は償いたい。  作者: Marin
少年の日々
1/31

殺戮の果てに

1つ夢を見た。これは、俺の過去の話。






男の叫びが、女の悲鳴が聞こえる、血に塗れた手を見る。傭兵、全くもって夢のない職業である。金次第で、なんにでも手を出す。俺も当時は、いろんなことに手をかけた。戦争にも参加し、貴族の暗殺、罪人の護衛だってした。とにかく、金が必要だった。自分のたった一人の妹の病気を治すために。7億ゴールド、医師が俺に突きつけた金額だった。しかし、俺はそれでも守りたかった。傭兵のランクは1位になり、傭兵長を務める程に強くなった。






そんなある日、事件は起こった。いつもの様に疲れ果てて家に帰る途中、俺は異変に気づく。俺の家が...燃えている。

「メルっ...!!」

全力疾走する。妹を妹を助けなければ、俺は火の中に飛び込んだ。部屋まで駆け込む。そこで俺は絶句する。ベットで横になっていた妹は腹に包丁が突き刺さっていた。これは、妹は料理にでも失敗したのだろうと思っていた。これは、誰かにやられたのだ。

「メルっ...!おい、メルっ!返事しろよ。頼む、死なないでくれ!」

両手で揺する、メルはうっすらと目を開ける。生きている。ホッと安堵した時だった。

「ごめんね、お兄ちゃん。」

「おい...?何を言ってるんだ...。まるで、死ぬみたいじゃないか。」

メルは目を閉じる。






血にまみれた妹を背負って火の海から出る。直ぐに、医師に連れていったが助からなかった。






後日、悲しみに暮れ全てを失った俺は傭兵を辞めた。俺は、全てを失った。

初投稿となります。これからよろしくお願いします。誤字脱字などの報告よろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ