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JKだけど異世界で真の漢に俺はなる  作者: 相川ミサヲ
第1章
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◇買い食いと魔法の練習◇

ゴールデンじゃない休みらしくなく、もういっちょあげて見る。


 ギルドでギルドカードを作ったあと、俺は適当にあちこち砦見学をして

レオに屋台で串焼きだのオムソバに似た食べ物などを奢ってもらった。

 罪ほろぼしか?やっぱり、さっきギルドで俺置いて逃げようとしてたのか?




 ライラさん達、数名の魔術師さんたちへの土産にちょっとした、つまめるチップスっぽいお菓子をまたもレオが買って、(前言撤回。ウィルから俺の面倒見るよう に小遣いっぽい物を預かっていたみたいだ)砦の補修工事の現場に戻ると、ライラさんが手ぐすねひいて待っていた。


 「まずは、魔力を感じるところから…こんな風にゆったりと身体にある魔力を手の平に集めて…こういう風に出すのよ」

 手の平から水が出た。

 すごいすごいと褒めると調子にのって反対の手からも出してきた。

 …どう見ても、水芸しているみたいなんだけど。

 すげぇどや顔してるけどライラさん。

 美人なのに。残念臭するし。


 「こんな風にぶわーっと回して、ぐーって出すと出るから」

 とは、火の使い手の魔術師さん。

 それはもはや、考えるな、感じろの域に入ってますね。


 「そんなに簡単に出来るようになったら、先輩である私達の面子だって、まるつぶれだから。普通は魔力を感じられるまでには1年はかかるわ。まずは練習ね」

 武芸でいうところの型の反復と一緒なんだろう。


 俺は、魔力と仮定してみた意識を身体のすみずみまで回してみる。

 うーん、出来ている気がしない。

 俺がうーんうーんと唸りながら、変顔して練習しているのを見てレオが腹を抱え て笑っている。にゃろめおぼえておれ。


 俺達が和気藹々と魔術訓練していると、仲間の魔術師さん達が我も我もという感じで参戦してくる。基本教えたがりらしい。


 「だからー。だーって身体に廻ったのを回すと、うにゅってするからそこをぐぐっとね」

 「違う違う。ぐりんぐりん回すんだよ。それでしゅーって繋がるからそこを押し出す感じで!」


 もはやカオスとしか言いようがない様相だ。

 お前ら、本当は邪魔しに来てない?



 つっか、今、魔力回復のためのインターバル時間なんだろ?俺に見せるためにそんなに魔力使って見せていいわけ?


 とはいえ、わいわいチップスっぽい菓子を摘みながら、楽しそうだ。

 後輩を指導するのは娯楽のうちに入るらしい。


 小一時間ほど、魔力っぽいものを身体で練っていると、何かが腹の辺りでグルっと震えて動いた気がした。そして何かが両手の方にむかって繋がる。

 単に空腹なんじゃないだろうな?いやなんかそれとはちょっと違う。


 「?」

 たしかに何か両腕の方に向かっていったのは感じたが、両手の平には何も出なかった。なんだ?今の。

 たしかに何か起きた。でも…何も変化がない。

 今なんか、魔力的なものを感じた気がしたんだが…






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